2016年9月10日土曜日

10- GPIF 運用比率上げは地獄への片道切符

 年金積立金を運用するGPIFは積立金の50%を株式で運用することにした結果、直近の1年間で11兆円余の損失を出していますが、8日のテレビ番組「そもそも総研」によると、株式市場が芳しくないからといって運用比率を下げることはできないということです。そのくだりについて「まるこ姫の独り言」が怒りに燃えながら伝えています。
 
 国民の資金で株を買い支えるので投機筋などは大儲けをしますが、買い支えは自由にできても買い控えや売り逃げは許されていません。それによって運用比率が下がることになるからです。
 そうすると最終局面で株の売り浴びせが起きて、2束3文の値段になってからその株券が年金積立金の「なれの果て」として戻ってくることになります。
        (関係記事)
9月4日 年金積立金 巨額損失後に4兆円投入
 
 政府はすべてを承知の上で運用比率を株式重視に変えたのでした。勿論株高を演出することでアベノミクスの成功を謳いたいがためです。しかしそのために年金積立金の数十兆円を最終的に無にしてしまうわけです。これ以上の犯罪はありません。
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GPIF 運用比率上げは地獄への片道切符だった
まるこ姫の独り言 2016-09-08
今日のそもそも総研、身の毛のよだつ恐ろしい話になっていた。
政府は、私たちの大事な年金の運用比率を勝手に上げたが、株式市場が芳しくないからと運用比率を下げる事はできないという話になって。。。
比率を上げるときは、世界の投資家が便乗するが、比率を下げる場合は公表する必要があると。
 
当たり前の話ではあるが、30億売る場合、30億買う方がいないと売買は成立しない。
この巨大な投資企業(GPIF)が売る姿勢を示すと、買う方がもっと安くなる、もっと安くなると思うはずで、最大安くなった時点でしか買わないから、株がダダ下がりするという、売る方からしたら最悪の状態を招くという結果になり。。。。
結局、今日のそもそも総研は、前々から言われてきた出口戦略がないという形が証明されたのだ。
 
結果、投資比率は下げられないと。
GPIFは、このまま行くしかないのだそうだ。
広げるのは簡単だが、仕舞うのは至難の業だと。。。。。
安倍政権の政権浮揚のために、年金資金の株投資比率が50%になり、私たちの大事な年金がみすみす溶かされていく
仕舞うに仕舞えない、これほど理不尽な事がどこにあるだろうか。
 
殆どの国民は、年金を老後資金に充てているだろうに、その年金が、ハイリスク・ハイリターンにさらされていても、国民はやれマリオだ、やれオリンピックだと浮かれていた。
浮かれるのを否定はしないが、安倍政権の真の姿を早く知って欲しい。
 
なぜ、安倍政権の支持率が下がらないのだろう。
世論調査のいかがわしさもあるし、私も初めは陰謀論もありかと思っていた。
しかし、衆議院選挙、参議院選挙のあの結果を見たら、すべてが陰謀論では話が合わない。