2018年2月3日土曜日

詩織さん事件 野党は総力を挙げて追及すべし

 1月30日の衆院予算委で希望の党の柚木議員が、被害者の伊藤詩織氏が傍聴席で見守るなかで、ジャーナリストの山口敬之準強姦容疑について安倍首相に対して直接問い糺しました。
 ところがこれまでは予算委の様子を最優先で中継していたNHKは、この場面を含む午後からの中継を止めました。多分、安倍首相が山口氏と極めて懇意であることや、山口氏に対し準強姦容疑の逮捕状が発付されたのに、警視庁の刑事部長からの指示で逮捕の直前に中止になったことに、自分たちが関与したことを国民に知られたくなかった官邸が中継の中止を要求したのでしょう。

 安倍首相は柚木議員の質問に「個別の案件には答えられない」といつもの口上で逃げようとしましたが、柚木議員から重ねて「山口氏が捜査対象になっていたことをご存じだったのか」と聞かれると、ナント全くお呼びでない小此木国家公安委員長が登場し、延々と時間つぶしのための長広舌をブッタということです。

 柚木議員は、山口氏が上梓した安倍礼賛本「総理」が、不起訴処分が決まる直前に出版されたことについて、「もしかして、安倍首相は山口氏が不起訴処分になることを分かっていたのでは?」と質問しましたが、首相は「不起訴になるのを知りうるわけがないじゃないですか」と否定し、山口氏との関係は、「ただの番記者であってそれ以上でもそれ以下でもない」と、親しい関係であることを強く否定しました。

 しかしそれこそは得意の大嘘で、山口氏と安倍首相の関係が「取材者と被取材者」というようなものでないことは、それこそ山口氏の著書『総理』に克明に書かれています。
 そもそも、執務室での写真をジャーナリストに使わせる(本の表紙に)ことも異例だし、山口氏が安倍氏の自宅や外遊先のホテルの客室にもしょっちゅう出入りするシーン、第一次政権崩壊後の2008年から安倍や昭恵夫人と定期的に登山をしていたエピソード、さらには、内閣人事案や消費税をめぐってメッセンジャー的な役割まで果たしていたことを、山口氏自らが自慢げに語っています。「詩織さん準強姦事件もみ消し問題で安倍首相が山口敬之氏との関係を『取材対象として知ってるだけ』と嘘八百」LITERA 2017年12月2日


 いまや、準強姦事件を官邸がもみ消した疑惑に、「ワシントンもロンドン・パリ・ベルリンも注目し、伊藤詩織さんの勇気に世界は拍手している」というのに、当の日本がこのまま意気地なく放置するなどということはあってはならないことです

 ジャーナリストの本澤二郎氏が、「野党が総力を上げて取り組む重大案件は、山口強姦魔をチャラにした官邸犯罪組織をあぶりだすことである」、「柚木質問のNHK放映を、官邸が禁止したことが、この事件の大きさを物語っている」とするブログを出しました。
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詩織さん事件と野党の対応
本澤二郎「ジャーナリスト同盟」通信 2018年2月1日
本澤二郎の「日本の風景」(2872
<「女性の敵」徹底追及で政権交代!>

 2月1日未明の満月は、地上を明るく照らし出して、太陽の恩恵を地球の生き物全てに与えてくれた。日本の野党が、満月のように永田町を照らし出せば、日本の未来とアジアの平穏を約束できるだろう。詩織さん事件の徹底追及である。安倍・自公内閣最大の弱点が、ここに存在する。女性を性奴隷にする体質である。山口強姦魔を放免した事件は、いまや国際的な重大犯罪としてワシントンもロンドン・パリ・ベルリンも注目している。伊藤詩織さんの勇気に世界は拍手している

<反強姦議員チームで中村ら官邸犯罪組織あぶり出せ!>

 森友も加計・リニアも追及の手を緩めてはならないが、野党が総力を上げて取り組む重大案件は、山口強姦魔をチャラにした官邸犯罪組織をあぶりだすことである。
 強姦に強く反対する議員で、強力なチームを編成する。官邸は逆襲してくるため、清廉な議員で構成しなければならない。チーム編成に成功すれば、勝利を手にしたようなものだ。枝野・志位・小沢なら理解できるだろう。

<日本はレイプ文化の震源地か>

 はっきり言おう。日本はレイプが放任されている恥ずべき国家なのだ。強姦することで、生存するやくざの跋扈する大国である。韓国・比国・中国にやくざを輸出してきている、恥ずべき国なのだ。戦前は侵略と植民地主義で、かの国の女性を性奴隷、戦後は反省どころか、やくざ輸出による性奴隷国家という、この歴史の真実を消すことは出来ない。

 日本人誰もが口にできない真実である。かつて中国や韓国にやくざは存在しなかった。入れ墨やくざは、日本やくざの象徴である。
 戦後いち早く経済成長した日本は、麻薬と売春ビジネスも輸出してきた、その悪しき価値観がいまの官邸に存在している。その悲劇的な被害者が、伊藤詩織さんなのだ。
 毎日、船や飛行機で大量の麻薬・覚せい剤が、列島に入っている。形だけの麻薬取締官の日本なのである。司法・立法・行政の腐敗は、底なしなのだ。

 かくして、女性の敵は、安倍・自公官邸に存在しているとの懸念であろう。自公の不倫議員、大麻疑惑の首相夫妻を国民は知ってしまった。レイプ文化発信・震源地を、山口強姦魔の一件で証明した格好である。
 小学生でもわかるだろう。

<山口強姦魔の仲人>

 インターネットを開くと、安倍が山口強姦魔の仲人をしている、との記録が出ている。テレビ局に問い合わせれば、即座に確認できるだろう。
 いまこの問題を取り上げたのは、希望の党・柚木議員一人である。
 清廉の議員が、野党に一人しかいないはずがない。チーム編成を急いで、これにメスを入れることが、安倍・自公打倒を、決定的に、可能にするだろう。有楽町の外国特派員が手ぐすね引いて待ち構えている。
 柚木質問のNHK放映を、官邸が禁止したことが、この事件の大きさを物語っている。

<昭惠と姉は同窓>

 山口強姦魔が自ら「姉と昭惠が同窓」であることを吹聴している。
 安倍と強姦魔と、続く政府100億円助成金詐欺事件である。当然、官邸へのキックバックも。野党が満月に輝いて、官邸の犯罪組織を暴いて、国民のための政府を実現させる2018年にすべきだ。雲に隠れていることは許されない。

2018年2月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)