2018年1月19日金曜日

19- 河野外相は北朝鮮との国交断絶呼びかけ 安倍首相は杉原千畝が言えず

 カナダのバンクーバーで開かれていた北朝鮮問題を話し合う関係国の外相会合で、河野外相は「南北会談は単なる時間稼ぎ」と決めつけたうえで、各国に「北朝鮮との外交関係の断絶や北朝鮮労働者の送還を呼びかけということです。
 これまで安倍首相の強硬な発言が注目されてきましたが、外相までがそれと同じ考えだったとは呆れます。「河野よ。お前もか!?」です。

 この外相会議には肝心の中国とロシアは呼ばれませんでした。
 主催国のアメリカとカナダは国防相も出席し、マティス米国防相は前夜の夕食会で、「北朝鮮への攻撃計画を持っている」と挨拶し、それを受けて小野寺防衛相は18日、防衛省で「米国の立場を一貫して支持することに変わりはない」と語りました。
 安倍政権は「行けいけ、どんどん」で、アメリカの北朝鮮攻撃を制止する意向を全く持っていません。

 それとは別に、安倍首相がリトアニアの杉原千畝記念館を訪問した際に、杉原千畝(すぎはらちうね)の名前が言えずに(あるいは読めずに)「すぎはらあだち」と呼んだことが批判を浴びています。
 パフォーマンスとして同記念館を訪れたものの、実際には全く関心がなかったことが良く分かります。

「くろねこの短語」とそれに関連する記事を紹介します。
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北朝鮮との「国交断絶」を呼びかける外務大臣。気は確かか!! 
「すぎはらあだちさん」(安倍晋三)って誰? 
杉原千畝記念館でこれはあり得ない・・・馬鹿丸出し!!
くろねこの短語 2018年1月18日
 昨日のテレビ朝日『相棒』は、明らかに山口ノリマキの準強姦事件逮捕状執行停止をモチーフにしてましたね。タイトルの「暗数」ってのもなかなかワサビが効いている。やるなあ。

 そんなことより、ごまめの歯ぎしり・河野君が戦争につながりかねないトンデモ発言をかましてくれたそうだ。カナダのバンクーバーで開かれていた北朝鮮問題を話し合う関係国の外相会合で、「北朝鮮との外交関係の断絶や北朝鮮労働者の送還を呼びかけ」ましたとさ。

 こうやっていたずらに北朝鮮を挑発して何の得があるんだろう。これって、日本が泥沼の戦争へと突き進む要因のひとつとなったABCD包囲網を彷彿とさせますね。窮鼠猫を噛むって状況に追い込んでどうするんだろうねえ。外交の場でええかっこしいのつもりで発言したとしたら、それはそれで大きな問題で、その軽薄さは外務大臣失格と批難されても仕方ない。

 ごまめの歯ぎしり・河野君の発言は、北朝鮮に「戦争する理由」を与えたことになるという指摘もある。外交は武器を持たない戦争と言うけれど、それは強い言葉で相手をなじったり挑発したりするのではなく、お互いの立場に敬意を払ったうえで対話の中で理を尽くすことを意味しているはずだ。ごまめの歯ぎしりは、オヤジさんの河野談話に込められた理念を少しは勉強するこった。それにしても、外交の場で「国交断絶」なんて、こいつは気は確かか!?

         『戦争事由』になるおそれ=ロシア人専門家

 気は確かかと言えば、ペテン総理がまたやってくたってね。なんでも、リトアニアの杉原千畝記念館を訪問した際に、杉原千畝の名前を「すぎはらあだちさん」って口にしちゃったそうだ。なんかもう、残念な野郎というよりは、馬鹿丸出しってなもんです。トランプの虚言、暴言、妄言は重箱の隅をつつくよに報道する新聞・TVもこれを完全スルー。

 読み間違いっていうレベルじゃありませんからね。「日本人として誇りに思う」といったそばからこれだもの。おそらく、杉原千畝について何も知らなかったんだろうね。でなけりゃ、「すぎはらあだちさん」なんて絶対に口にすることはありません。やっぱり、精神鑑定が必要なんじゃねえ。



河野外相 北朝鮮の「微笑外交」に目を奪われてはならない
NHK NEWS WEB 2018年1月17日
河野外務大臣は、カナダで開かれている北朝鮮問題をめぐる関係国の外相会合で演説し、北朝鮮と韓国の対話は歓迎するとしながらも、「微笑外交」に目を奪われてはならないなどとして、非核化に向けて圧力強化を継続する国際社会の意思を示すべきだと訴えました。

北朝鮮問題をめぐる関係国の外相会合は、アメリカとカナダが共催して、日本時間17日未明からカナダのバンクーバーで開かれていて、日本や韓国、それに、朝鮮戦争で国連軍に部隊を派遣した国々など、合わせて20か国の外相らが出席しました。

会合で、河野外務大臣は、ピョンチャンオリンピックへの参加などをめぐり、北朝鮮が韓国と対話していることを歓迎するとしながらも、北朝鮮は核・ミサイル開発を継続するための時間稼ぎを意図しており、制裁解除や財政的支援、各国間の分断を狙っていると指摘しました。

さらに、「この会合の最中にも、北朝鮮の核・ミサイル開発は進んでいる。北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われてはならず、今は圧力を緩和するときでも、北朝鮮に報いるときでもない」と述べるとともに、国際社会の制裁は徐々に効果をもたらしており、北朝鮮が対話に関与していることがその証だと主張しました。

そのうえで、河野大臣は「今は、外交関係の断絶や北朝鮮労働者の送還など各国独自の制裁措置を強化しながら、国連安保理決議を完全かつ厳格に履行するという決意を新たにするときであり、こうした措置を通じてのみ、北朝鮮の政策を変えられる」と述べ、朝鮮半島の非核化を実現するため、圧力強化を継続する国際社会の意思を示すべきだと訴えました。


米「戦争計画ある」…防衛相「米の立場を支持」
読売新聞 20181月18日
 【バンクーバー(カナダ西部)=後藤香代】米国のマティス国防長官が、16日(日本時間17日)に行われた北朝鮮問題を協議する20か国外相会合に先立つ夕食会で、「戦争計画がある」とあいさつしていたことがわかった。
 日本政府関係者が明らかにした。

 マティス氏は戦争計画に言及したうえで、「今回の外相会合がうまくいかなければ、次回は国防相会合を開くことになる。だから外相会合で決着してほしい」などと語ったという。
 夕食会は15日夜(同16日昼)に開かれ、各国外相らに加え、外相会合を共同開催した米国とカナダからマティス氏とサージャン国防相がそれぞれ出席した。
 マティス氏の発言に関し、小野寺防衛相は18日、防衛省で記者団に「全ての選択肢がテーブルの上にあるとの米国の立場を一貫して支持することに変わりはない」と語った。