2017年11月20日月曜日

朝日が民進分裂の検証記事を3回シリーズで掲載

 前原:「民進党を解党したい。民進の衆院議員は、希望の党に公認申請させます」
 小池:「それでいきましょう」
 926日深夜東京・内幸町の帝国ホテル民進党代表の前原誠司の提案に、小池百合子が同意した。傍らには、連合会長の神津里季生や、小池に近いネットメディア会社代表の上杉隆もいた。(中 略)
 解散まで48時間を切るなか、新党との合流協議を急ぐ前原が上杉の携帯電話を鳴らし、急きょ設定された秘密会談。前原は民進の100億円超の資金や党職員の提供を申し出たが、小池は断った。そして、注文をつけた
 「全員の合流は困る。私は、憲法と安全保障は絶対に譲れません」

 朝日新聞が19日にスタートさせた民進党分裂の検証記事(3回シリーズ)は、こんな書き出しで始まっています。
 それによると小池氏は当初から改憲と新安保法制を容認するメンバーとだけ合流することを明言したのに対して、前原氏は、小池氏の前ではそれに同意しながら、民進党員に対しては全員が合流できる「ように努力する」と述べるという、二枚舌を使っていたことが明らかになりました。
 前原氏としては、10人余りは合流できないがその他の人たちは希望の党に合流すると踏んでいたようですが、それは独りよがりの見方で、ご存じのような展開になりました。

 このシリーズはあと2回続きますが、早くもここまでバラされては前原氏も立つ瀬がありません。
 
 天木直人氏は朝日の記事を、「衝撃的で、貴重で、秀逸な検証記事」であると評価しました。
 まるこ姫は、仕掛け人の上杉隆氏に良い印象を持っていないようで、上杉氏が小池氏と仕組んだ民進党解体劇に当然の如くに乗って党を解体した前原氏を痛烈にこき下ろしました。

 二人のブログを紹介します。
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民進分裂を検証した朝日の記事が教えてくれる事
天木直人のブログ 2017年11月19日
 きょう11月19日から、朝日新聞が上、中、下の3回に分けて、小池百合子による民進党分裂劇の検証記事を特集するという。
 その第一回目がきょう、11月19日の朝日新聞の一面トップを飾った。
 実に秀逸な検証記事だ。
 上杉隆が仕掛け人であり、玄葉光一郎がパイプ役だったことを教えてくれただけでも、その二人とかかわりを持ったことのある私にとっては、貴重な検証記事だ。
 実にリアルであり、衝撃的な記事だ。

 それを読むだけで、その後に続く検証記事を読まなくてもいいほど衝撃的だ。
 朝日がこの第一回目の記事を一面トップにしただけのことはある。
 ちなみに2回目以降は一面ではなく総合4面に回すらしい。
 きょうの記事を読むと、今度の民進党の崩壊は、起こるべくして起きた事であったことがわかる。
 そして、その中に、この国の戦後政治の本質が見事に語られている。
 それはまさしく、小池百合子が踏絵にした外交・安保で一致しない政党は、政権を取れないという事である。

 この記事を読むと、もはや四つに分裂してしまった民進党は、憎悪と相互不信で、もはや修復不可能だということがはっきりわかる。
 そして、バラバラのまま、かつての民主党の中の社会党的、護憲的勢力はどんどんと小さくなっていくに違いない。
 この朝日の「検証 民進分裂」という特集記事は、それがリアルであるだけに、民進党の傷口をさらに深めることになる。

 共産党の志位委員長がさっそく唱えだした立憲民主・共産・社民と市民連合によるあらたな野党共闘が、これまで以上にうまくいかない事を教えてくれる。
 これは野党共闘つぶしの検証記事だ。
 日米安保体制を最優先する朝日新聞にふさわしい検証記事である(了)


民進党解体劇は、前原・小池・神津里季生・上杉隆の策略だったか

まるこ姫の独り言 2017年11月19日
やはり、民進党解体劇は仕組まれたものだったか。
前原・小池・神津里季生・上杉隆の4者が解体打ち合わせていたとは。。。
前原・小池は分かるが、連合の神津とあの上杉隆が噛んでいた事を朝日の調査チームが明らかにした。
                      2017年11月19日
 東京・内幸町の帝国ホテル。民進党代表の前原誠司の提案に、東京都知事の小池百合子が同意した。傍らには、連合会長の神津里季生(りきお)や、小池に近いネットメディア会社代表
の上杉隆もいた。 9月26日深夜のことだ。
 前日の25日には、首相の安倍晋三が記者会見し、28日召集の臨時国会冒頭で衆院を解散すると表明。
 解散まで48時間を切るなか、新党との合流協議を急ぐ前原が上杉の携帯電話を鳴らし、急きょ設定された秘密会談。
そもそもは前原が提案したのか。
そして、あのうさん臭さ前回の上杉に電話したと。。。この二人には同じ匂いを感じる。
私は上杉にはジャーナリストとして先を見る先見性のような物を何も感じないし、いかにも胡散臭い人物のようなそんな感じを持っていた。
騒ぎにいっちょ噛みしたいだけのお騒がせ的なものも感じるし、山師のような、はっきり言えばイカサマ師のような匂いをプンプン感じて来た。
信用ならない人物、それが私の上杉評だ。
一方前原も党の代表として、まったく物足らない人物で、党員を守るより先に自分を守る様な代表としての資質を全く感じなかったが、その二人が知り合いだったとは。。。。
しかも上杉が小池に近い人物だと知っても驚かない程、この3人は、似たような思考の持ち主に見える。
波長がよく合うのじゃないか?この三人は。

前原が全員で希望の党に行こう的な話に持って行ったのは、党員を欺く事にもなったし、今でもそれが想定内だったと語っているのを聞くと、やはり、この人は代表としての資質も資格もなかった。
小池と上杉の民進党解体劇に乗ってそれが当然だと考えているような、冷徹・冷酷な、しかも自分に甘い人間が再度代表になった時点で、民進党は割れる運命にあったのだろう。
党内は不穏な空気が漂うし、せっかく4人で民進党を解体して希望の党を作ったのに、創業者の小池百合子はさっさと代表を降り、希望の党に希望はあるのだろうか。。。。
それにしても朝日は大丈夫か?
上杉の話をどこまで信用して記事にしたのだろう。
上杉は虚言の持ち主だそうで、朝日はそれを全面的に信じてここまで大きな記事にしたようだが、あまり信用しすぎるとドツボはまりかねない。
それほど上杉と言う人物は、昔も今もどこか信用ならない所がある。