2017年11月16日木曜日

16- トランプ氏が 「金正恩と友達に」とツイート

 アジア歴訪中のトランプ米大統領が12「金正恩と友達になるため努力しよう。いつか実現するだろう!」ツイートしということです。日刊ゲンダイが報じました。

 その発言が、先月米国のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮が核・ミサイル実験を「60日間行わな」ければ米朝対話に応じる姿勢を見せたことと、関連したものではないかと注目されているということです。

 一方で日刊ゲンダイは、「来日したトランプ大統領は5日、安倍首相に米朝開戦は来年の夏になると告げた」いう記事が「週刊現代」(1125日号)に載ったということも紹介しています。
 矛盾しているではないかというわけですが、開戦云々は本気のものではなく、単に安倍首相にアメリカの兵器を買わせるための口実に過ぎない、という風に理解したいものです。
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トランプの気まぐれか 「金正恩と友達に」ツイートの真意
日刊ゲンダイ 2017年11月15日
「彼(金正恩)と友達になるため努力しよう。いつか実現するだろう!」
 アジアを歴訪中のトランプ米大統領が12日に、滞在先のベトナムで、ツイッター上にこうつぶやいたことで関心が寄せられている。
 ベトナム首相との共同記者会見で“つぶやき”の真意を問われたトランプは「人生では奇妙なことが起こる。もし実現すれば、北朝鮮にとっても世界にとっても良いことだ」と答えたという。

 発言を真に受ければ米朝間の緊張緩和・対話路線を示唆したことになる。この「友達宣言」を一概に否定できないのは、米朝間で緊張緩和の兆しがあるからだ。
「先月、米国のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表は、北朝鮮が核・ミサイル実験を『60日間行わないこと』を条件に米朝対話に応じる姿勢を見せました。事実、北朝鮮は最後のミサイル発射(9月15日)から今日で60日目。対話に向けた動きが急浮上するかもしれません。さらに、トランプ大統領は、北朝鮮を挑発し、危機をあおる必要がなくなった可能性があります。トランプ大統領は日中韓を訪問した際に、各国と軍備などについて数十兆円の『商談』をまとめている。『(金正恩と)友人になる』という発言は、危機をあおって武器を押し売りする『北危機ビジネス』が一段落したということかもしれません」(外交事情通)

 最新号の「週刊現代」(11月25日号)によると、来日したトランプ大統領は5日、安倍首相に「米朝開戦は来年の夏になる」と告げたとされている。やはり、戦争の危機は当面回避されるのか――。国際ジャーナリストの堀田佳男氏が「あくまで推測ですが」と前置きして、こう続ける。
「ロシアや国連ルートを通じて北朝鮮から対話の打診があったとすれば、『友達になる努力をしよう』と言ったとしても不思議ではありません。ただ、今回の『つぶやき』の裏に深い意味があるかは疑問です。2016年の米大統領選の時、トランプ大統領は『金正恩と友達になれるかもしれない』と言いながら、いざ大統領になると、『対北圧力・制裁』一辺倒です。彼はビジネスマンなので、中長期を見据えた戦略的な外交政策を持っていないのでしょう」
 自由気ままなトランプだけに、いつ豹変してもおかしくない。