2017年11月7日火曜日

07- 自民党をリベラル・改革派だとする若い世代

 まるこ姫が、「今の若い世代は、自民党リベラル・改革の党で、旧民主党系や共産党が保守の党に映る小林よしのり氏が考察をしていることを報じました(文中に“よしりん”とあるのが小林よしのり氏のことです)。

 驚くべきことですが、それは「テレビゲーム(あるいは携帯ゲーム機)世代」の感覚なのかも知れません。
 テレビゲームを体験したわけではないのですが、ゲームは瞬間的に判断を下して次のステージに挑戦することを繰り返すものなので、反射神経が鍛えられる反面「熟考する」ことは不要でゲーム上有害です。

 そういうもので訓練された人たちは、「改革を叫ぶ人が即ち改革派」という「パターン認識」が「習い性」となっているのかも知れず、その結果、例えば「安倍首相は絶えず『何とか改革』を叫んでいるから彼の率いる自民党はリベラル=改革の党である」と認識するのかも知れません。
 確かに彼は、「同一労働同一賃金」、「待機児童の解消」、ごく最近は「保育所から高等教育まですべて無償にする」等と、実現性とは無縁に言うことだけは誠に見事です。

 まるこ姫の問題提起のブログと、彼女が衝撃を受けた小林よしのり氏のブログを紹介します。

 実は小林氏は上記したようなことではなくて難しいことを論じているのですが、正直に言ってなかなか理解出ません。
 小林氏は山尾志桜里議員の後援会長をしているので、山尾氏が「憲法議論には絶対必要」だというブログも書いています。そちらは良く理解出来るので併せて紹介します(^○^)
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今の若い世代は自民党をリベラル・改革派で共産党を保守と思っているそう
まるこ姫の独り言 2017-11-05
やはり生まれて日が経たない人達は、何が真実か何が嘘なのかが見えないのだろうか。
よしりんのブログを見ていると、今の若い世代は、自民党をリベラル・改革の党で、旧民主党系や共産党が保守の党に映ると考察をしている
え?!あの保守どころか野党の追及にも国民の声も全く聞こうとしない、あのなんでもありで極右暴走中の自民党がリベラル?ハア?。。。。。

確かに安倍首相は、今までどれだけ「なんとか改革」を口にしてきた事か「すべての女性が輝く社会」「働き方改革」「一億総活躍」「岩盤規制改革」日本を取り戻す」「女性の 活躍推進」」「人づくり改革」「農協改革」等々。。。。。

Yahoo!の知恵袋を見ていたら、
質問者が
>安倍首相って左翼ですか?
アベノミクスや農協改革って左よりの人がする事だと思うのですが違うのでしょうか?
回答者
>一般的に日本では安倍首相の経済政策は左翼(リベラル)
と呼ばれています。
>アメリカの政治研究機関が日本の自民党をリベラルな政党と評しました。
>支持率が下がっているのはマスコミのプロパガンダが原因ですよ。

こういう風に思っている人が結構いるのかもしれない。

あれだけ安倍首相がテレビに出て来ては「なんとか改革」と口にすれば、この党は改革を実行する党なんだと思うのだろうか。
そして支持率が下がるのは、メディアが安倍政権に都合の悪い事をねつ造して報道しているから、皆が流されると思っているのか。。。
私の考える、保守・リベラルの定義が若い世代とは正反対に
なってしまっている。
あれだけ主権を脅かし、内心の自由をないがしろにして個人を締め付け、国家主義、全体主義に近づけようとしている安倍政権が、リベラル?ハア?

安倍政権が「改革」を声高に叫び、それに対してマスメディアは何一つ検証しようとしないから、若い世代は安倍首相がいかにも、その改革とやらを実行して来たかのように錯覚をしているのだろうか。。。。
ネットでは安倍政権に批判的な事を言えば、反日とか売国奴とか、左翼とか、必ず罵倒される。
共産党が保守?「左翼=保守」がまったく結びつかない。。
どうなっちゃったのだろう、この国の若い世代の物の考え方は


慣習法化できない改正案はダメだ
小林よしのりブログ 2017.11.04(土)
若者は自民党が「リベラル」に見えて、旧民主党系や共産党が「保守」に見えているらしい。年配者はこの逆に見えている。
これは肯ける分析である。
枝野氏や立憲民主党の幹部はこれをよく考慮した方がいい。
「憲法9条を守れ」の集会に枝野氏が出るのはよいことではない。
確かに「憲法改悪を許さない」という枝野氏の発言は「改善」なら良いこということになるから、嘘は言ってない。
わしも安倍政権の憲法改正は、筋が悪い「改悪」だと思っているから、安倍政権による憲法改悪には反対である。
だが、若者が野党は「何でも反対」だから「保守」と見ていることは、もっと重要視しなければならない。
若者にとって「保守」=「現状肯定主義」=「戦後体制保守」と見られたら、「保守」という概念そのものが誤解されて、崩壊してしまう。

枝野氏がああいう集会に出て、朝日新聞に報じられると、立憲民主党はやっぱり護憲の旧社会党に堕したと思われる。
やがて自縄自縛に陥って、単なる「何でも反対」の駄々っ子の政党で終わってしまう。
「保守」というのは、戦後レジーム保守ではない。
その意味では、自民党から共産党まで、すべて戦後体制の保守に過ぎない。
本来の「保守」は「独立自尊」が基本だから、今の日本にとっては、最も過激な理念である

わしが憲法を書いたら、この臆病だらけの日本人は誰もついて来ないだろうから、今は「一歩前進」の憲法改正で我慢しておこうと考えているだけだ。
安倍政権の憲法改正は「一歩後退」の「改悪」だから、立憲民主党が「一歩前進」の憲法「改善」を主張せねばならない。
それが出来ないなら、立憲民主党はやはり「現状肯定」の「自称保守」と、わしにも若者にも判定されるだけだ。

わしが山尾志桜里氏に賭けているのは、その「一歩前進」の憲法「改善」である。
言っておくがそれは「リベラル」を根拠にしてもダメだと思う。
なぜなら、憲法は例え「成文法」化しても、基本は「慣習法」であるからだ。
慣習法化できない憲法など、立憲主義として機能しない! そこを今度、話し合おう。


山尾志桜里氏と大議論をした
 小林よしのりブログ 2017.11.06
今日の「ゴー宣道場」の打ち合わせは、週刊文春の八つ墓村的・姦通罪「疑惑」スキャンダル以降、初めて山尾志桜里氏と倉持氏を会わせる場になった。
山尾氏は普通に師範たちに混ざって、来週の「関西ゴー宣道場」の進行、そして憲法改正の議論となって、6時から11時まで、なんと5時間もの大議論になってしまった。
倉持氏の論点整理に、わしが真正保守としての疑問を繰り出して、山尾・倉持・高森が反論するという展開になった。
高森氏までリベラル改憲論についてるのが不思議だが、主に1対3の議論になっていた。
「関西ゴー宣道場」でも、あるいは12月の「ゴー宣道場」でも、この議論は公の場で再現しなければならない。

この議論で思ったが、やはり山尾志桜里は凄い。
これほど憲法を語れる国会議員はいない。
「公」の議論、天下国家の議論、この国の行方に関わる重大な議論については、な――んにも興味がなく、議論を聴いても脳がパープリンの虫以下の分際で、興味があるのはプライバシーだけ!
そんな「禊ストーカー」のハエなど無視しておればいい。

とにかく山尾志桜里は憲法議論に絶対必要だと、今日も強く確信した。
与党が3分の2議席を超えた以上、もう待ったなしの事態なのに、「改憲反対」を唱えていれば勝てると思っている愚鈍サヨクに惑わされたら、立憲民主党もおしまいだ。
たとえ一人ででも、山尾志桜里にはやってもらわねばならぬことがある!