2017年10月13日金曜日

13- このままでは日本の未来が危ない(日々雑感)

 自民党が単独過半数を大きく超えそうだという選挙予測に、「日々雑感」氏が「このままでは日本の未来が危ない」とするブログを発表しました。
私たち老人はもうすぐ死ぬから大した問題ではないが、子供や孫の世代にとって安倍自公政権とその補完勢力が画策している日本の未来は絶望的だ」と述べています。
 若い人たちにはそうした危機感はないのでしょうか。

「弁護士 猪野 亨のブログ」は、「小池新党の失速が加速している 選挙後の分裂は必至 自民党優位の功労賞は前原氏と小池氏 立憲民主党こそ野党第一党の核だ」とするブログを発表しました。
排除の論理で早々に極右体質を露呈し求心力を失っ小池新党「希望の党」は、安倍批判票の受け皿にはなり得なかった選挙後は解体に向かうでしょう(要旨 以下同)」、小池百合子氏も前原氏も、あまりにもその人柄の薄っぺらさを露呈してしまい、普通に選挙戦を戦っていれば当選しえた民進党議員の足を引っ張るだけの疫病神に成り下がりましたと述べています。

 実際前原氏の民進党合流劇はお粗末の限りでした。
 肝心の二人がもう少しまともであれば「安倍首相退陣」も展望できたのですが、お粗末に過ぎました。何もかも後の祭りです。
 民進党の小川敏夫参議員会長は産経新聞の取材に対して、「前原氏が決断した希望の党への合流思い通りになっていない。参院議員の過半数が希望の党への合流を望んでいない。衆院選後ただちに両院議員総会の招集を求め、前原氏が代表を辞職しない場合、解任決議案を提出する動きがある語りました(産経新聞 1012日)
 当然の流れその方がスッキリします。

「日々雑感」と「弁護士猪野 亨のブログ」を紹介します。
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このままでは日本の未来が危ない。
日々雑感 2017年10月12日
 22日投開票の衆院選について、朝日新聞社は10、11の両日、4万人以上の有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて選挙戦序盤の情勢を探った。現時点では、(1)自民党は単独過半数(233議席)を大きく上回りそうで、小選挙区・比例区とも堅調(2)希望の党は伸びておらず、代表の小池百合子都知事のおひざ元の東京でも苦戦(3)立憲民主党は公示前勢力(15議席)の倍増もうかがう勢い――などの情勢になっていることが分かった
(以上「朝日新聞」より引用)

 安倍氏の「モリ、カケ」隠し解散と、それに続く小池劇場を日本のマスでは忠実になぞって、野党連合潰しに狂奔した。その挙句「三極選挙」だと国民を誤魔化して体制翼賛体制作りに加担させている。
 維新も希望も安倍自公政権の補完勢力なのは憲法改悪や「戦争法」賛成などから歴然としている。それでもチマチマとした異なる点を挙げて「第三極」だと言い張っている。

 日本の未来が危ない。私たち老人はもうすぐ死ぬから大した問題ではないが、子供や孫の世代にとって安倍自公政権とその補完勢力が画策している日本の未来は絶望的だ。
 まず、日本は永遠に誇りある独立国家にはなれない。その証拠に一昨日沖縄で墜落炎上した米軍の大型ヘリの事故原因調査に日本の警察はもとより、国交省の航空・鉄道事故調査委員会の委員は現場に立ち会っていない。それで米軍が「安全だ」と言えば、「安全」は確保されている、とオウム返しに日本政府は国民のアナウンスするだけだ。
 こうした実態を日本国民は怒りを以て見詰めないのだろうか。日本の主権が侵害されている、となぜ感じないのだろうか
 平時においてこうなら、戦時においてはいかなる事態に日本国民は追い込まれるだろうか。日本政府は日本国民を守ることが出来ないのではないか。

 日本の防衛は日本国民が行う、というのは至極当たり前のことだが、そのためには完全な独立がなされていなければならない。米軍基地が日本国内に多数あって、何が独立国家だ。
 安倍自公亡国政権は日本を丸ごと米国の1%に貢物として献上しようとしている。弱肉強食だの自己責任だのと「構造改革」論者は発言するが、実態はお手盛りの仲間や友人への配慮と利権獲得合戦に他ならない。

 日本の未来が危ない。安倍自公とその補完勢力に圧倒的多数を与えたなら、日本は確実に「戦争法」の目論見通りに世界の至る所で戦争をする国に日本はなってしまうだろう。
 戦争利権集団にとって、戦争ほど美味しいイベントはない。米国はもとより中国にもロシアにもフランスにも英国にも、そして日本にも耐用年数切れまじかの中古化した兵器がゴマンとある。それをスクラップにして処理したのでは戦争利権やにとって少しも美味しくない。彼らの眼目は中古兵器を処理するために戦争を起こすことだ。死ぬのは自分たちではない、兵隊や戦場となって地域の住民たちだ。

 日本は先の大戦で深刻な反省をして「国際紛争を武力で解決するのを放棄」している。しかし自衛のための戦争は放棄していない、と安倍自公政権とその補完勢力たちは強弁する。彼らは日本の自衛隊が戦争するのを待ち侘びている連中だ。
 死ぬのは自衛隊員であって、国会議員たる自分たちではない。心から、彼らはそう思っている。しかし彼らは現代において戦争は前線なき多面的戦場だということを忘れている。ミサイルは基地だけを狙っているのではない。繁華街に原爆が投下されるかも知れない、かつて米国が日本にやったように。

 日本の未来を救うために、野党連合を勝たせよう。野党連合に投票しよう。チマチマとした主義や主張などはどうでも良い。日本の未来を救い、日本を日本国民の手に取り戻すために、野党連合に投票しよう。


小池新党の失速が加速している 選挙後の分裂は必至 自民党優位の功労賞は前原氏と小池氏 立憲民主党こそ野党第一党の核だ
弁護士 猪野 亨のブログ 2017年10月13日
 早くも衆議院選挙の序盤の情勢を各紙が報じています。
①自民党は単独過半数(233議席)を大きく上回りそうで、小選挙区・比例区とも堅調②希望の党は伸びておらず、代表の小池百合子都知事のおひざ元の東京でも苦戦③立憲民主党は公示前勢力(15議席)の倍増もうかがう勢い」

比例選、自公で半数迫る…希望は伸び悩む」(読売新聞2017年10月11日)
「希望は細野豪志前衆院議員の地元の東海ブロックなどで堅調だが、小池代表のおひざ元の東京ブロックでは、ほぼ立憲民主に肩を並べられている。北海道ブロックでは、立憲民主が希望をしのぐ勢いだ。」

 小池新党「希望の党」の失速が顕著となり、もはや挽回するだけの状況が生まれようもない中で、失速はさらに加速していくことでしょう。一時的にマスコミを使って風を吹かせることに成功はしたものの、中身が全くない小池新党ですから、話題作りもできないままに転落しています。
 排除の論理が極右体質を露呈し、安倍批判票の受け皿にはなり得なかった小池新党は求心力を失っていますから、選挙後は、解体に向かうでしょう。

 反面、自民党が堅調と報じられています。それはそうなるでしょう。もともと野党が選挙の準備が整わないときを狙っての大義なき解散だったのですから、当初の目論見通りになったというにすぎません。
 とはいえ、この一番の功労賞は、何と言っても前原誠司氏です。民進党が従来の野党4党による選挙協力路線をそのまま進めていれば、民進党は普通に議席の上積みができたものを、共産党が気に入らないというただそれだけの理由で前原氏は民進党に対して自爆テロを慣行したのですから。その結果、民進党は解体状態に陥り、自民党に対抗しえたはずの野党第一党が消滅するという前代未聞の状況を作り出したのです。

 小池百合子氏も前原氏と同レベルのもので、あまりにもその人柄の薄っぺらさを露呈してしまい、普通に選挙戦を戦っていれば当選しえた民進党議員の足を引っ張るだけの存在となり、疫病神に成り下がりました

 今回、野党側にこのようなドタバタがあり、自民党につけいるすきをあたえてしまう結果となりましたが、枝野幸男氏率いる立憲民主党は、次回には政権を獲得したいと決意を述べています。
立憲民主 枝野幸男代表 次で政権交代めざす」(日経新聞2017年10月12日)

 小池新党も解体に向かうので、立憲民主党はさらに勢力を拡大していくことになります。立憲民主党が野党の核になっていくことは、民進党解体の経緯からいっても必然です。
 今さらながらに小池新党に行かなければ良かったと思っている「希望の党」公認候補者も少なくないでしょう。その受け皿は立憲民主党です。