2017年9月10日日曜日

NHK岩田明子記者が安倍首相を痛烈批判

 8日朝刊の各紙に月刊「文芸春秋」の広告が載り、その冒頭には、NHK政治部解説委員岩田明子氏による記事の、 タイトル:「安倍総理『驕りの証明』」 副題:NHK解説委員の直言~ 失速への転機は2015年秋だった  という文字が躍っていました。

 岩田氏は、2002年に当時官房副長官だった安倍氏の番記者になると、安倍氏の自宅のある渋谷区富ヶ谷のマンションに居を移しました。そして安倍氏の自宅に頻繁に出入りするようになり、母親の洋子氏の絶大なる信頼を得、それ以来15年の親密な付き合いをしてきました
 当然安倍氏からも絶大なる信頼が寄せられ、重要な外遊時には必ずと言っていいほど岩田氏も同行記者になって、その都度成果が肯定的に伝えられて来ました。近くは伊勢・志摩サミットやプーチンの来日のときにも、岩田氏はNHKの看板記者として大活躍しました。プーチンの来日では結局何の成果ももたらさなかったのですが、岩田氏によって、将来への明るい展望が見えたかのように報じられたのはご存じの通りです。
 
 文芸春秋の記事は12ページに及ぶ長文なもので、随所に
<なぜここまで凋落してしまったのか。15年間にわたり安倍首相を取材してきた私には、その原因が安倍首相の「驕り」にあると思えてならない>
という具合に、痛烈な安倍首相批判がちりばめられているということです
 長年蜜月だった2人なのに、なぜ突然手厳しい批判者に変容したのでしょうか。

 日刊ゲンダイによれば、文芸春秋の原稿は岩田の方から『書きたい』と言ってきたということで、明恵夫人の秘書だった谷査恵子さんに対する対応について岩田氏が苦言を口にしたら、それ以来安倍首相にけむたがられ関係がこじれたということです。それに類する話は他でも聞くので多分原因の一つなのでしょうが、岩田氏にすればNHK内の立場(現在は事実上政治部長に並ぶ権勢を誇っています)を含めて劇的な変化が予想されるのに、敢えて寄稿に踏み切ったからには余程の理由があった筈です
 一方の安倍首相も大雑誌の記事でそこまでこき下ろされれば、心境が穏やかな筈もなくもう関係の修復はないことでしょう。
 いずれにしても2人の訣別によってNHK政治部の軌道が修正され、さらには「NHKの岩田」と聞くだけで顰蹙を買うという事態が解消されるのは望ましいことです。
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安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃
日刊ゲンダイ 2017年9月9日
 なにがあったのか――。安倍首相が寵愛してきた美人記者が反旗を翻し臆測を呼んでいる。NHKの岩田明子解説委員が、最新号の文芸春秋に「安倍総理<驕りの証明>」という一文を寄稿しているのだ。

 12ページの長文は、大部分が普通の政治解説だが、随所に痛烈な安倍首相批判がちりばめられている。<なぜここまで凋落してしまったのか。十五年間にわたり安倍首相を取材してきた私には、その原因が安倍首相の「驕り」にあると思えてならない><ジョン・アクトンは「絶対的な権力は絶対に腐敗する」という金言を残した><権力は、時が経つと疲弊し変質する>と、バッサリ切り捨てているのだ。

 岩田解説委員は、8日夕方の「シブ5時」というニュース番組の中でも、「支持率低下の要因は政府の緩みとある種の驕り」「一時的な現象ではなく政府が変質していった結果」と、冷たく言い放っている
 国民からすればまっとうな“安倍批評”だが、周囲から「御用記者」と揶揄されるほど安倍首相ベッタリだった岩田解説委員が、文芸春秋で<驕り><権力は腐敗する>などと書いたことで、安倍首相周辺に衝撃が走っている。

 岩田解説委員は、わざわざ安倍首相の私邸近くに引っ越すほど、入れ込んできた。15年間、蜜月だった2人の間になにがあったのか。
「文芸春秋の原稿は、岩田さんの方から『書きたい』と急に言ってきたようです。どうやら、アッキーの秘書だった谷査恵子さんに対する対応について苦言を口にしたら、安倍首相にけむたがられ、それ以来、関係がこじれたようです。これまで岩田さんは、必ずと言っていいほど安倍首相の外遊に同行していたのに、今回の訪ロには同行していない。関係が悪化しているのでしょう」(自民党関係者)

 安倍首相の周辺では、総理の側近中の側近である今井尚哉首相秘書官も、記者とのオフレコ懇談で<(安倍首相に)驕りが出てきたのは、総裁の任期が3期に延長が決まったところからだ>などと、安倍首相を批判している。さらに「日本版NSC」の谷内正太郎局長も辞任を願い出たという話が伝わっている。

 ここまで周囲の人物が次々に離れていくのは異常だ。政権末期の様相である。