2017年9月4日月曜日

04- 北朝鮮が 「水爆実験を行い 成功した」と報道

 北朝鮮が弾頭搭載型の水爆の実験に成功したと発表しました。
 北朝鮮は去年、同じ核実験場で1月に「初めての水爆実験」を行い、9月には「核弾頭の爆発実験」を行いました。そして1年後の3日に弾頭搭載型の水爆の実験に成功したわけです。
 昨年1月の実験時のマグニチュード5.1であったのに対して今回は6.1だったので、爆発の威力は約30倍になっています。

 北朝鮮の核実験について、広島市の松井市長は
「核兵器廃絶という広島の思いが多くの人々の間で共有されている中での暴挙であり、非常に遺憾だ。一連の行動で国際社会に疑心暗鬼が広がり事態がエスカレートしていくことを憂慮している。核抑止に頼ることの無意味さをしっかりと訴えていきたい」と非難しました(NHK)
 政府関係者のように「北朝鮮の核実験」に限定して非難するのとは違い、すべての核実験に反対している広島市長の抗議には説得力があります。
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北朝鮮 重大報道「水爆実験行い 成功した」
NHK NEWS WEB 2017年9月3日
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは日本時間の午後3時半に「重大報道」を伝え、北東部の核実験場で去年9月に続いて6回目の核実験を行ったと発表しました。
北朝鮮はこの中で「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載するための水爆の爆発実験を行い、成功した。実験はこれまでになく大きい威力で行われ、信頼性を高める結果を得た。ICBM搭載用の水爆実験の完全な成功でわが国の核弾頭は高度に精密化されただけでなく動作の信頼性が得られ核武力完成の目標を達成するのに意義ある契機となる」などとして技術の進展ぶりを誇示しました。
北朝鮮は去年、2度にわたって核実験を実施し、今回は前回から1年という短い間隔での実験強行となりました。


首相が声明「北朝鮮断じて容認できず」
NHK NEWS WEB 2017年9月3日
安倍総理大臣は北朝鮮が核実験を行ったことを受け、総理大臣声明を発表しました。
この中で安倍総理大臣は「わが国を含む国際社会は北朝鮮に対し、これまで累次にわたり関連の国連安保理決議の完全な順守を求めるとともに、度重なる核実験や弾道ミサイルの発射等の挑発行動を非難し、核・弾道ミサイルの放棄を求めてきた。こうした中、今回、北朝鮮が核実験を強行したことはわが国として断じて容認できない」としています。

そして「わが国の安全に対する、より重大かつ差し迫った、新たな段階の脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものになっている。関連する国連安保理決議の重ねての明白な違反であり、国際的な軍縮・核不拡散体制に対する重大な挑戦である。わが国は北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い言葉で断固として非難する」としています。

また、国連安保理が速やかに協議を実施するよう調整を開始しているとしたうえで、北朝鮮に対し、改めて関連する国連安保理決議を即時かつ完全に履行するとともに、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け、具体的な行動をとるよう強く求めるとしています。

そのうえで、アメリカ、韓国、中国、ロシアをはじめとする関係国や国際社会との協力をさらに強化し、国連安保理決議の実効性の確保を図るとともに、国連安保理におけるさらなる対応を含め、北朝鮮への対応を検討するとしています。