2017年7月22日土曜日

自民は稲田隠し、反乱官僚は稲田潰し、そして近藤サト氏は …

 「稲田防衛相が日報問題で隠蔽を了承していた」というリークが防衛省の幹部たちによって行われた理由は、3月から行われていた防衛監察本部による特別防衛監察の報告書の原案に、陸自が「稲田防衛相に日報データの存在を伝えた」という事実が盛り込まれずに、陸自だけが悪者にされていることが判明したからだと言われています。
 菅官房長官は、検察のメンバーが入って行っている監察なので厳正に行われていると述べましたが、防衛相に直属する組織が防衛相に厳正に対応する筈はなく、そもそも「検察官だから厳正に行う」などというのは絵空事に過ぎません。

 いまや自民党内からも稲田防衛相の早期辞任を求める声が広がっているようです。実際これほど出来の悪い防衛相というのも珍しく、自衛隊内での稲田大臣の嫌われ方は相当なもので、怨嗟の声に満ち満ちているということです。

 デイリースポーツは、フリーアナウンサーの近藤サト稲田氏について、「稲田さんの言葉っていうのは、歴代の大臣の中で、まあ最もというぐらい、心に響かないんですよねえ。何を言っても、ホントにそう思ってるのかしら?って、すごく思ってしまって。・・・・だから、彼女に大臣としての資質はほぼないということは明確」と語っていることを伝えています。いわば稲田氏の致命的欠陥というべき部分をソフトに指摘していて実に頷けます。それを聞いたタレントの東国原英夫は「(地位にしがみつくことで)政治的に死んでほしいんでしょ?」と述べた由です。
 いずれにしてもそんな人間を将来の総理候補などと持ち上げた人間の見識が疑われる話です。。

 日刊ゲンダイの記事2本とデイリースポーツの記事を紹介します。
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自民「稲田隠し」の身勝手 集中審議させず自発的辞任要求
日刊ゲンダイ 2017年7月21日
「もう内閣改造まで待てない」。自民党内からも稲田防衛相の早期辞任を求める声が広がっている
 党幹部は周囲に「日報隠蔽が事実なら大変なことになる。8月上旬の内閣改造を待たず、自発的に辞任するのも選択肢だ」と語ったという。
 閣僚経験者も「なぜ、首相がこれほど肩入れするのか理解に苦しむ」と首をかしげた。もはや擁護の声は皆無に近く、罷免要求を拒み続ける安倍首相への不満が表面化してきた。

 党内では「下手に答弁をさせると、まずい」と24、25日の衆参予算委の集中審議に稲田氏を出席させないため、週末にも辞任するとの見方も浮上。稲田氏は21日午前、記者会見で辞任する考えはないことを示したが、すでに後任として複数の防衛相経験者の名前も挙がる。
 散々かばい続け、今さら「泣いて馬謖を斬る」なんて、あからさまな「稲田隠し」。さらなる批判を招くのは必至で、もはや、この政権は進退極まっている。

■特別防衛監察に陸自カンカン
 PKO日報隠蔽問題を巡って実施されている特別防衛監察の結果が21日にも公表される予定だったが、その内容に陸上自衛隊がカンカンに激怒し、公表が先送りされる事態となった。
 陸自が激怒している理由は「稲田防衛相に日報データの存在を伝えた」との調査報告書を防衛監察本部に提出したにもかかわらず、特別防衛監察結果の原案では全く触れられておらず、このままでは陸自だけが悪者にされてしまうからだ。
 政府は公表予定前日のきのうになって急きょ、稲田氏ら政務三役も特別監察の調査対象とすると方針変更。稲田氏に対する聴取も行われることになった。そのため監察結果は今月28日にずれ込む見通しだ。


反乱官僚が“稲田潰し”開始 隠蔽容認報道は省内リーク濃厚
日刊ゲンダイ 2017年7月21日
「日報廃棄」問題で大揺れの稲田朋美防衛相(58)。防衛官僚による「隠蔽」を了承していた疑いが強まっている。今回の一件、情報の出元は自衛隊の上層部だとみられている。防衛大臣に就任後、現場をバカにし、勝手なことをやってきた稲田大臣に対し、自衛隊幹部はカンカンになっている。怒りを募らせた制服組は、稲田朋美防衛相を辞任に追い込むつもりだ。

 自衛隊内での稲田大臣の嫌われ方は相当なものだ。自衛隊関係者はこう言う。
政策についてロクな知識がないのに、制服組を見下すような態度を取り、いつも高圧的に命令する。皆、『なんだ、あいつは』『やってられねぇ』と怒りを募らせていました。8月3日の内閣改造で外されるのは確実だから、放っておいても稲田大臣はいなくなります。でも『このまま“円満退社”させたくない』と多くの自衛隊幹部が腹の中で思っている。と同時に、安倍首相に重用されているだけに、万が一の留任の可能性を潰すために、関係者が内情をリークしたとみられています」
 稲田大臣と現場が反目するきっかけとなったのは、防衛相をサポートする役割を持つ「防衛大臣政策参与」の“クビ切り”事件だ。稲田大臣は昨年末の人事で3人いた参与を全員クビにしたのだ。
「切られたのは、稲田大臣の『先輩大臣』である森本敏元防衛相ら3人です。稲田大臣本人は『言うことを聞かないから私が辞めさせたのよ』と手柄話のように周囲に話していたといいます」(防衛省担当記者)

■トドメは“ランチミーティング”
 さらに、役人からレクチャーを受ける時は、傍らに六法全書を置き条文や判例を細かくチェック。根拠法を記載することをエラソーに求めるから、役人は作業量増大。大ブーイングが上がっていたという。トドメは、自衛隊員が九州北部の豪雨で救助活動に汗をかく中、約1時間も防衛省を不在にし、ルンルン気分で支援者との“ランチミーティング”に行っていた一件。怒りを通り越して呆れ返った自衛隊員も多かったという。
 今回の「稲田氏、PKO日報の隠蔽を了承」との共同通信のスクープは19日未明だった。稲田大臣が事実を否定すると、7時間後の19日朝に「緊急会議の2日前にも電子データ保管の事実を大臣に報告」と間髪入れずに第2弾を報じている。現場が次々にリークしたのは間違いないだろう。今後もリークが続出する可能性がある。軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「今回の報道は、自衛官の実情を把握していない稲田大臣に不満を募らせた防衛官僚のリークの可能性があります。私もかつて通信社で働いていた経験があるので、共同通信が“フィクション”の記事を書くとは思えません。確たる情報源があっての報道でしょう。稲田大臣が辞任しない限り、同様のリークが続くこともあり得る。稲田大臣は、事細かに部下の報告をチェックしていたといいますから、『報告は受けていない』という説明はにわかには信じられません。しっかりと検証する必要があります」

 7月の中央省庁人事は一段落。防衛省も自衛隊も怖いものはない。加計学園問題でも、内部から続々と「証拠文書」が流出した。“文科省の春”が、防衛省に飛び火した格好である。それもこれも、稲田大臣を更迭しなかった安倍首相の自業自得である。


近藤サト、安倍首相&稲田防衛相に退場宣告
「一緒に背負って出て行ってほしい」
デイリースポーツ 2017年7月21日
 元フジテレビでフリーアナウンサーの近藤サト(49)が21日放送のフジテレビ系「バイキング」で、南スーダンPKO部隊の日報隠蔽問題について、「一緒に背負って出て行ってほしい」と、窮地に陥っている稲田朋美防衛相(58)、任命した安倍晋三首相(62)ともども退場を促した。

 近藤は「稲田さんの言葉っていうのは、歴代の大臣の中で、まあ最もというぐらい、心に響かないんですよねえ。何を言っても、ホントにそう思ってるのかしら?って、すごく思ってしまって。今回に関して、窮地に立たされていると言っても、もうずっと窮地に立たされてきたじゃないですか。だから、彼女に大臣としての資質はほぼないということは明確で」と、言葉を用いるアナウンサーらしい表現で稲田氏に防衛相失格の烙印(らくいん)を押した。
 その上で「だから、私は、特に防衛大臣を任命した任命責任ってすごい安倍さんにあると思うんですけども。最も大臣として自衛隊とか防衛相の人たちの人心を掌握しなきゃいけない立場なのに、何でこんな人事をしちゃったのかな?ホントにつらいところですよね」と、安倍首相の任命責任を厳しく指摘。

 その後、近藤はなぜか稲田氏に「やめてほしくないです」と言い始め、元宮崎県知事、元衆院議員でタレントの東国原英夫(59)に「(地位にしがみつくことで)政治的に死んでほしいんでしょ?」と図星を指されると「そう!そうです!」と我が意を得たりといった表情。

 「と同時に、安倍総理に、彼女はたぶん負債ですよ、安倍内閣の負債として、一緒に背負って出て行ってほしい」と、安倍首相ともども退場を宣告していた。