2017年5月30日火曜日

前川文科省前次官の人物像は菅官房長官の印象操作とは大違い!

 前川文科省前次官が、加計問題に関する文科省文書について発言するや、菅官房長官は官邸を代表する形で彼が「出会い系バー」に通っていたことを取り上げて、口を極めた人格攻撃を加えました。それは国家権力による人格攻撃なのですが、そういうことに何の躊躇も示さないのが、安倍政権の低劣さでありその裏返しの狂暴性です。要するに「気違いに刃物」の状態です。
 「水に落ちた犬は打て」という言葉がある様に、普通はそういう人に対しては「出会い系バー通い」の他に山ほどの悪口が出てくるものなのですが、前川氏に関しては菅氏による悪口以外には一切聞こえてきません。その点は安倍晋三・菅義偉 両氏についてネット上で「これでもか」というほど出てくるのとは全く対照的です (^○^)
 
 以下に前川氏の実像に触れた4つのブログを紹介します。
 実はどういう順序にするべきか迷った挙句にいい加減に並べましたので、取り敢えず一通り目を通していただきたいと思います。
 
 冒頭の渡辺由美子氏以外の、板垣英憲氏、日々雑感氏、まるこ姫氏はいずれも辛辣な人物評で知られている人たちです。
 実はもう一人辛口の天木直人氏を加えたかったのですが、彼は別掲のブログの中で「・・・、前川前次官は筋金入りの反骨官僚だったようだ。小泉改革までも批判していたらしい。加計学園の獣医学部承認についても、ここまで行政が安倍首相に捻じ曲げられてはいけないと常日頃考えていのだ。たとえそれを公の場で口に出さずとも、官邸は危険視して目をつけていたに違いない。云々」と述べているので、詳細はそちらを参照下さい。
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「あったものをなかったものにできない。」からもらった勇気
 キッズドア 渡辺由美子  2017年5月27日
前 略実は、前川氏は、文部科学省をお辞めになった後、私が運営するNPO法人キッズドアで、低所得の子どもたちのためにボランティアをしてくださっていた。素性を明かさずに、一般の学生や社会人と同じようにHPからボランティア説明会に申し込み、その後ボランティア活動にも参加してくださっていた。
私は現場のスタッフから「この方はもしかしたら、前文部科学省事務次官ではないか」という報告は受けていたが、私が多忙で時間が合わず、また特になんのご連絡もなくご参加されるということは、特別扱いを好まない方なのだろう、という推測の元、私自身は実はまだ一度も直接現場でお目にかかったことがない。
担当スタッフに聞くと、説明会や研修でも非常に熱心な態度で、ボランティア活動でも生徒たちに一生懸命に教えてくださっているそうだ。
「登録しているボランティアの中で唯一、2017年度全ての学習会に参加すると○をつけてくださっていて、本当に頼りになるいい人です。」
と、担当スタッフは今回の騒動を大変心配している。年間20回の活動に必ず参加すると意思表明し、実際に現場に足を運ぶことは、生半可な思いではできない。
今回の騒動で「ご迷惑をおかけするから、しばらく伺えなくなります」とわざわざご連絡くださるような誠実な方であることは間違いがない。
 
なんで、前川氏が記者会見をされたのか?
今、改めて1時間あまりの会見を全て見ながら、そして私が集められる様々な情報を重ねて考えてみた。
これは、私の推察であり、希望なのかもしれないが、彼は、日本という国の教育を司る省庁のトップを経験した者として、正しい大人のあるべき姿を見せてくれたのではないだろうか?
私は今の日本の最大の教育課題は「教育長や校長先生が(保身のために)嘘をつく」ことだと思う。
いじめられて自殺をしている子どもがいるのに、「いじめはなかった」とか「いじめかそうでないかをしっかりと調査し」などと、校長先生や教育長が記者会見でいう。
「嘘をついてはいけません。」と教えている人が、目の前で子どもが死んでいるというこれ以上ひどいことはないという状況で、明らかな嘘をつく。こんな姿をみて、子どもが学校の先生の言うことを信じられるわけがない。
なぜか学校の先生には、都合の悪いことが見えなくなる。周りの生徒が「いじめられていた。」と言っているのに「いじめ」ではなく、「友達とトラブルがあった」とか、「おごりおごられの関係」になったりする。
 
それは今回の、あるはずの文書が「調査をしてみたが、見つからなかった。」であり、「これで調査は十分なので、これ以上はしない。」という構図とよく似ている。自分たちの都合のいいように、事実を捻じ曲げる。大人は嘘をつく。
自分を守るためには、嘘をついてもいい。正直者はバカを見る。
子どもの頃から、こんなことを見せられて、「正義」や「勇気」のタネを持った日本の子どもたちは本当に、本当にがっかりしている。何を信じればいいのか、本当にわからない。
小さなうちから、本音と建前を使い分け、空気を読むことに神経を尖らせなければならない社会を作っているのは、私たち大人だ。
 
「あったものをなかったものにできない。」 前川氏が、自分には何の得もなく逆に大きなリスクがあり、さらに自分の家族やお世話になった大臣や副大臣、文部科学省の後輩たちに迷惑をかけると分かった上で、それでもこの記者会見をしたのは、「正義はある」ということを、子どもたちに見せたかったのではないだろうか?
「あったものをなかったものにはできない。」
そうなんだ、嘘をつかなくていいんだ、正しいものは正しいと、間違っているものは間違っていると、多くの人を敵に回しても、自分の意見をはっきりと言っていいんだ。子どもたちとって、これほど心強いことはない。
「正義」や「勇気」のタネを自分の心に蒔いて、しっかりと育てていいんだ。どれほど心強いだろう。
今回の記者会見は、前川氏にとっては、何の得もないが、我々日本国民には非常に重要な情報である。報道によれば、くだんの大学のために、37億円の土地を今治市から無償譲渡し、96億円の補助金が加計学園に渡る計画だという。
もし、大学が開学すれば、さらに毎年国の補助金が渡ることになる。96億円の補助金とはどれぐらいの額だろうか?
 
昨年、私たちを始め多くの団体やたくさんの方々の署名によって実現した給付型奨学金の年度予算は210億円だ。一人当たりの給付額も少ないし、人数もとても希望者をカバーできるものではない。なぜ、こんなに少ないのか?というと、「国にお金がないから」という。
お金がないのに96億円、土地も合わせれば136億円もの税金を投じて、新たに逼迫したニーズを見られない獣医学部を作るお金を、給付型奨学金に回したほうがいいのではないだろうか?
前川氏の記者会見は、このような税金の使い道について、もう一度国民がしっかりと考える機会を作ってくれた。
 
今、憲法改正による教育無償化がにわかに浮上している。私は教育無償化に賛成だ。いや、賛成だった。しかし、大学の設置や補助金に信頼性が置けない現状では、憲法を改正してまで教育無償化を急ぐことに、大きな疑念が生じている。
結局、あまり市場ニーズのない、教育力のない大学等に、「子どものため」と言って税金がジャブジャブと投入され、子どもは質の良い教育を受けられない状況は変わらずに、一部の人だけが豊かになる。そんな構図が描かれているとしたら、恐ろしいことだ。
これが事実かどうかは、わからない。しかし、そんなことを考えさせてくれる。
記者会見は、前川氏や彼の家族にとってはいいことは何もないが、本当は必要のない大学に多額の税金が使われるという、大きな損失を防ぐかもしれない。そのために、彼は勇気を出し正義を語ったのではないだろうか?
 
「あったものをなかったものにはできない。」
何が真実なのか、私たちはしっかりとこれからも探求していかなければならない。
今後、どのように動くのか全くわからないが、私たちは、文部科学省というこの国の教育を司る省庁のトップに、強い正義感と真の勇気を持った素晴らしい人物を据える国であり、時に身を呈して、国民のためにたった一人でも行動を起こす、そんな人が政府の中枢にいる国だということは間違いない。
 
 
利権漁りに狂奔する安倍晋三首相と菅義偉官房長官は、程度の低い「ポリティシャン」であり、日本民族の恥と言わざるを得ない
板垣 英憲 「マスコミに出ない政治経済の裏話」 2017年5月29日
◆〔特別情報1〕
  「身の危険を感じたので、記者会見した」とは、前原喜平前文科事務次官の言葉だそうだ。天下に身を晒しておけば、暗殺されることはないと判断したという。しかし、安倍晋三首相肝煎りの加計学園の加計孝太郎理事長が悲願としている「岡山理科大学獣医学部新設」に関わる内部文書を配布していた犯人が首相官邸にバレ、菅義偉官房長官から「怪文書」と決めつけられたうえに、個人攻撃までされて、「身の危険を感じた」ようである。
 それにしても、「首相の女房役」菅義偉官房長官の狂乱ぶりは、尋常ではない。安倍晋三首相の腹心の友であればなおさら、「お手盛り」の疑いを受けやすい加計孝太郎理事長を今治市内に設けた国家戦略特区に押し込もうとする安倍晋三首相を諌めてしかるべきであった。それを棚に上げて、「お手盛り」を弁護するとは、まともな「ステイツマン」のやるべきことではない。えげつなく私利私欲に充たすため利権漁りに狂奔する安倍晋三首相と菅義偉官房長官は、程度の低い「ポリティシャン」であり、日本民族の恥と言わざるを得ない。
(以下は有料ブログのため非公開)
 
 
人は自分の観念で相手を見るものだ。
日々雑感 2017/05/29
前 略) 夕刊フジ取材班も店がある東京・歌舞伎町へ実態調査に急行した。 (中 略)
 その前川氏が調査に赴いていたという出会い系バーは、男性が1時間あたり3500円を支払って入店し、店員に女性の紹介を依頼して対面するシステムで、男女間で交渉が成立すれば店外に出かけることができる。女性は店の出入りに際し、料金はかからない。
 週末の午後9時、40人程度が入れそうな店内には女性が7~8人おり、男性から声がかかるのを待っていた。前川氏と同年代とみられる男性が若い女性と会話を楽しんでいる。彼らも調査中なのか…。記者もストレートの黒髪が美しい女性と話をしたいと店員に告げると、すぐに隣の席に通された。
 「A子で~す」と自己紹介してきた女性への調査開始。20代半ばの都内に勤務するOLで、この1年半ほど週末は店に来ているという。他愛もない話が尽きると、間もなく「外に出ない? お小遣いは『5』で」と向こうから誘ってきた。連れ出し料が5000円ということらしい。
 店を出ると「ここにしない?」と提案され居酒屋チェーンに入った。ビールとレモンハイで乾杯した後、前川氏の話題になると、A子さんは「あー、あのオジサン、超常連だったよー」と言い、続けた。
 「半年前ごろまでは毎週末のようにみかけたね。いつも1人で来てたかな。手当たり次第にアタックするっていうより、じっくり品定めしてから女のコに声をかけていた感じ。私? んー、呼ばれたことあったかもしれないけど、覚えてないなー」
 調査時間は30分弱。記者から小遣い以上の金額を得られないと判断したのか、A子さんは「もういいかな?」といって席を立ち、再び出会い系バーへと消えていった。
(後 略)
(以上「夕刊フジ」より引用)
 
 前川前次官が、2016年10月に夜間中学についての小さな運動の集会での講演動画があます。これを見れば、前川さんがまあマトモな人とわかります。官僚トップまで行く人だから主流秩序に乗っている面はあるわけで、権力闘争に強かった人とは思うし、闇もあると思うが、官僚のなかでは初期の志をキープしてのし上がったまれなタイプと思われます。
文科省という、相対的には金もうけ、政治・権力闘争の中心から少し距離のある役所という面もあります。
 
講演動画 https://youtu.be/OeRhnrEf30I 
(以下にこれを紹介した毎日新聞記事も)
こうした夜間中学を作ろうという運動の集会で講演する人はましな人と思います。
自分は文科省の中では異端で居心地が悪く、来年は辞めているだろう。夜間中学に関して、文科省では、これまで年間100万円で調査していますといったアリバイ的な事業が行われていたけれども、お茶を濁してきただけで、みてみぬふりしてきた、まともに行政の対象として考えてこなかった。しかし、政治の力で夜間学校拡充連盟という超党派の議員連盟ができ、そしてその中心メンバーだった馳議員が大臣になったのが大きかった。その時たまたま私が事務次官になったことが大きくてことが進んだといっています。
馳議員は「気は優しくて力持ち」、夜間中学や不登校、外国人の子供、LGBTなど少数派にやさしいとほめてます。人権の中心は個人の尊厳であり、それを実現するには教育を受ける権利だといっています。
(中 略この動画の30分過ぎが大事です。
教育では自ら考え自立して行動できる力を教えるのが大事。時々の政治権力に左右される教育になってはダメ。教育行政にかかわるものは常に心しておかねばならない政治が教科書に書く内容を追加したり削除したりしてはだめ。自民党べったりではだめで政治に中立的でないとだめ。とんでもない人が首長になることもあるので、その人が全部教科書を変えてはダメで、洗脳してはでめ。戦前は洗脳だったので、れに戻ったらダメ。などといっています。
教育を受けさせる義務が国にある、形式的に卒業証書を与えればいいのでなく、教育を受ける権利として教育を保証しないといけない、年齢制限はない。親の義務を免除猶予する、就学猶予や就学免除という制度はあるが、行政が押し付けるものではない。戦前の考えが残っている問題ある制度。子どもには教育を受ける権利があるのが原則。
 などとも話しています
 
 上記2つのマスメディアの記事を読み比べて戴きたい。どちらが前川氏の真の姿を伝えているとお考えだろうか。世論誘導報道とは上記記事の最初の方を指す。なにしろ「夕刊フジ」は安倍御用マスメディアの産経新聞社の傘下だ。
 そうした「出会い系」バーに行っていたということをリークしたのは官邸だ。官邸が幇間マスメディアに書くように情報を漏らした。
 上記記事の2の方の下段に以下の続きがある。
 前川さんは出会い系バーに足を運んでいたことを認め、通い始めたキッカケをこう話した。「出会い系バーはテレビのドキュメンタリー番組で知った。経済的に困窮した女性が朝まで居場所代わりに使ったり、そこで見つけた男性客に体を売ってお金を稼いだりしている実態は衝撃的だった。実際に生の声を聞きたくて足を運び始めた」
 多いときは週に1度のペースで店に通い、女性たちの身の上話に耳を傾けた。女性たちの多くが、両親の離婚や学校の中退を経験していることを知った。「この状態を何とかしなければという思いは、仕事の姿勢にも影響した。高校無償化や大学の給付型奨学金などに積極的に取り組んだ。私は貧困問題が日本の一番の問題だと思っている
 前川さんは辞任後、二つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として土曜日に学習支援を行う団体の先生として、三つのボランティア活動をしている。最近、子どもたちに因数分解をわかりやすく教えるため、『とってもやさしい数学』という学習参考書も買った
 
  菅官房長官が前川前事務次官を貶めるために「次官の椅子に連綿としてなかなか辞任しなかった」人物だと記者会見で披歴した。麻生財務相は「辞めた人の発言に私(財務相)がいちいち発言しないよ」と言っていたが、菅官房長官はわざわざ責任を取ってなかなか辞任しなかった人物だったと言及した。
 品格なき総理大臣の下に品格なき人材が集まった掃き溜めのような政権が安倍自公内閣だ。人は自分の観念で相手を見る。売春行為を恥じない連中は誰でも性行為を売買していると思う。それこそが下種げすだということが理解できないようだ。
 
 

卑しい心根の九菅鳥や田崎スシロー達は、色眼鏡でしか物が見えないのだろう

まるこ姫の独り言 2017年5月28日
政治が行政を歪める加計学園問題に対して、それでよいのかと疑問を呈した元事務次官の前川氏に対して、官邸では官房長官自ら率先して、前川氏を貶める会見をしているが、未だかつて無かったのではないかと思っている。
それほどあの文書が真実であり、それを認定したら政治家の関与がますます疑われることになるのを危惧した言動なんだろう。
前川氏の出会い系バー通いをことさら卑猥に仕立てて、国民に特に女性にドン引きさせるのが狙いなんだろうとは思う。
 
荻上チキ氏のツィート
讀賣は前川前次官が通っていた出会いバーについて、教育評論家が買春したかのようにほのめかすコメント。
このバーは私も行った事があるが、買春だけの場ではない。
菅官房長官が"調査の為なら1回や2回でいいんじゃないか"と言っていたが、私は調査で100回は行っている
 
私も九菅鳥が、”調査の為なら1回や2回で十分だ、何回も行くのは?” とそこでわざわざ失笑している場面を見て、違和感を持った口で、本当に調査をする気があるなら1回2回では見えてこないものがあるし、私もその立場なら、自分が納得いくまで通いつめるだろうとは思った。
この九菅鳥の認識では、調査とは1回2回で終わる程度の表面的なものなんだろう。。。。
それに、出会い系バーに行く人間がすべて卑猥な印象操作をしているが、それと、政治が行政をゆがめたのではないかとの主張は別問題だ。
個人攻撃して誹謗中傷しても、あったことが無かったことにはならない。
そして個人のプライバシーを、政府が率先して暴き立てるのはどう考えても、行き過ぎじゃないか。
九菅鳥の常軌を逸した発言の度に、この人の人間性が見えて来る。
個人攻撃しか芸がない安倍政権は、とことんクズぞろいだ。
安倍政権に関わる人間たちは、特に田崎スシロー、九菅鳥など鬼の首でも取ったように、行政を推進する立場にいるのになぜ現職中に官邸に言わなかったのかと言い、今言うのは腹いせに違いないと言っている。
自分たちは腹いせするかもしれないがそうではない人がいるのが分かっていないし、今の恐怖政治の中で現職中に政権に自己主張できる官僚がどれだけいるだろうか。
>森友問題発覚したら、財務省執務室に施錠をし加計問題発覚したら、内閣府の記者入館許可制になる。
 
もうなにがなんでも自分たちを守り通そうとする。
権力を持っている方の、不都合な真実に何が何でも蓋をして置きたいのだろう。そう勘繰られても仕方がない秘密主義。
最後に、こういったブログもあることも見ていただきたい。
「あったものをなかったものにできない。」からもらった勇気
政権が作る人物像とはまた違った一面を見る事が出来る。