2017年4月13日木曜日

今治市加計学園獣医学部誘致 市民説明会で批判が相次ぐ

 広大な市有地や多額の市民の税金を加計学園の獣医学部誘致に使うことが問題になっている今治市と加計学園が11日、市民に対する説明会を開きました。
 誘致によって利益を得る各団体・組織がこぞって賛成意見を述べる中で、会場の外まで溢れた市民たちからは36億円の市有地を譲渡するほか、最大96億円の建設費を負担することが秘密裏に決められたことなどに対する批判が相次ぎました。
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【今治発・アベ友疑獄】加計学園説明会 怒号とヨイショが飛び交う 
田中龍作ジャーナル 2017年4月12日
 安倍首相の「ザ・お友達」が理事長をつとめる加計学園の進出に市有地36億円を無償譲渡し、さらに校舎などの建設費96億円()を援助する今治市。
      愛媛県が32億円を出さなければ今治市が建設援助費96億円を丸々かぶる
 
 一方で厳しい質問と抗議も相次いだ ―
 「今治市は加計学園に132億円も寄附している。加計孝太郎理事長はなぜこの場に来て『有難うございました』と言わないのか?」
 「市議会の国家戦略特区特別委員会は秘密会だった。市民は追い出されていた」。
 特別委員会は「委員会」「全員協議会」「協議会」からなる。
 今治市の秋山直人企画課長と国家戦略特区特別委員会・副委員長の前田勝利市議会議員によれば、特別委員会は全部で16回開かれた。このうち「協議会」はクローズド(密室)だった。
 加計学園の進出をめぐっては報道が少なかったことも手伝って、今治市民が知らぬ間に決まってしまったともいえる。
 今治市の島部に住む70歳の男性は、田中龍作ジャーナルのインタビューに「36億円の(市有地)無償譲渡は森友学園問題の後に知った。市は老人会の施設のガラス窓が割れても、テープ貼れと言うばかり。道路も危ない所が多いが、直してくれない」。
 市内の自営業者の男性は「10億円ずつ6年間あげるというが、そんなカネがあるなら介護保険下げてくれ」とシニカルな表情を浮かべた。
 市民には窮乏を強いながら、加計学園には巨額の血税を献上する。今治市民はアベ友の奴隷なのか。
~終わり~
 
 
加計学園計画に批判相次ぐ、愛媛 今治で市民説明会
共同通信 47NEWS 2017年4月11日
 愛媛県今治市は11日、学校法人加計学園(岡山市)が政府の国家戦略特区を活用した大学獣医学部を今治市に開設する計画について、市民向け説明会を開いた。参加した市民から、税金の投入が適切かどうかなどの批判が相次いだ
 政府は今年1月に事業計画を認定。今治市は所有地を建設予定地として無償譲渡し、施設整備費96億円の助成を決めている。安倍晋三首相の友人が学園理事長を務めていることから、市有地提供への首相の関与を国会で野党が追及、首相は否定している。
 参加した市民からは「市の大学への投資を、他にもっと困っている人のためにも使えたかもしれない」との声が上がった。