2017年4月6日木曜日

06- トランプ陣営の通信傍受を指示したのはオバマ政権

 ドナルド・トランプ氏が大統領戦で勝利すると、アメリカではマッカーシー旋風がにわかに吹き出して、何と「トランプ氏がロシアと通じている」というプロパガンダ(悪宣伝)が吹き荒れました。
 その結果トランプが企図したロシアとの宥和策は実行できなくなりました。
 
 ところがそのプロパガンダは、実はヒラリー・クリントンが機密情報の取り扱いに関する法規に違反したことをカムフラージュするために、オバマ政権、民主党、有力メディアなどが一体となって、「ロシアのハッキング」、さらに「ロシアの選挙戦介入」という話を作り上げ叫び続けたものであったことが明らかにされました。
 オバマ政権もその過程で、トランプやその側近たちの通信傍受してその一覧表までが作成されていたということです。
 アメリカは留まるところを知らない「謀略国家」そして「スパイ国家」です。
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トランプ陣営に対する不適切な通信傍受を指示したのは
オバマ政権のライス補佐官だったとの報道    
櫻井ジャーナル 2017年4月5日
大統領選からドナルド・トランプが大統領に就任するまでの間、トランプやその側近たちの通信が傍受され、その一覧表も作成されていたことが確認された伝えられている。情報機関に傍受を指示していたのはバラク・オバマ大統領の国家安全保障問題担当補佐官だったスーザン・ライスだとされ、ランド・ポール上院議員はライスに宣誓証言を求めている。オバマ前大統領が彼女に命令したのかどうかを確認する必要があるということのようだ。ライス本人は全面的に否定している。
 
 通信をめぐる騒動は2013年3月、ヒラリー・クリントンと親しいシドニー・ブルメンソールのメール・アカウントがハッキングされ、4通のメールがロシア系メディアのロシア・トゥデーにリークされたころから始まる。
2012年9月12日付け、同年10月6日付け、同年12月10日付けだが、2013年2月16日付けの4通。ヒラリーは2009年1月21日から13年2月1日まで国務長官を務めていたので、最後の1通は「私人」になってから
しかし、その4通目に重要な情報が含まれていた。2012年9月11日にベンガジの領事館が襲撃されてクリストファー・スティーブンス大使を含むアメリカ人4名が殺された事件についての情報が含まれていた。フランスの情報機関からの情報として、その襲撃に必要な資金を提供したのはサウジアラビアの富豪だとメールには書かれているのだ。なお、襲撃したのはサラフ主義者/ワッハーブ派の武装集団、アンサール・アル・シャリアだと言われている。
 
その後、ヒラリーは公務の通信に個人用の電子メールを使っていたことが発覚、機密情報の取り扱いに関する法規に違反した可能性があり、また、そうした情報をきわめて軽率に扱っていたことをFBIも認めたのだが、それでもジェームズ・コミーFBI長官は昨年7月5日、不起訴の勧告をしたと発表している。
 
その電子メールをヒラリーは消去していたので中身を確認できないことをFBIは理由しにしていたが、NSAの内部告発者であるウィリアム・ビニーも指摘しているように、NSAは全ての電子メールを記録しているので消去されてもFBIがその気になればメールも入手できる。しかも、消したはずのメールがWikiLeaksなどによって公表され、ヒラリーは頻繁にリン・フォレスター・ド・ロスチャイルドと連絡を取り合っていることも判明した。
 
 本来なら大きな問題になる事実が明らかになったのだが、それをオバマ政権、民主党、有力メディアなどは「ロシアのハッキング」、さらに「ロシアの選挙戦介入」という話を作り上げ、証拠を示すこともなく叫び続けてきた。問題をすり替え、トランプ攻撃の使ってきたわけだが、そうした「幻術」が崩れ始めた可能性がある。