2017年2月16日木曜日

こんな国会ならなくしたほうが国民の為だ(天木直人氏)+

 天木直人氏が久しぶりに国会中継を見て国会の劣化ぶりにあらためて衝撃を受けたとして、その感想を「こんな国会ならなくしたほうが国民の為だ」と題した記事にまとめました。
 
 冒頭で安倍首相、稲田防衛相、金田法務相のデタラメ答弁を取り上げて「お笑いだ」と断じました。
 野党議員からの厳しい批判に対する安倍首相の答弁は、いつも興奮したように甲高い声でわめくだけでそもそも答弁になっていません。何をどう批判されようがただ自分の持論を繰り返すだけなので、それでは何も前進しないし深まりもしません。
 そんなことがもう4年間も繰り返されているので、安倍政権になってから国会中継は見ないという話をよく聞きます。見ていると精神の平衡が保てないからです。
 
 そこに稲田防衛相と金田法務相が加わりました。
 稲田氏の憲法無視・軽視の感覚は際立っていてとても法曹資格を持っているとは思えません。ピンからキリまでいるという証拠でしょう。安倍氏は彼女を将来の首相と見込んだということですが、国会答弁の不誠実さと的外れぶりは瓜二つです。
 金田法務相に至っては、これほど答弁にならない答弁を平然と繰り返す大臣は前代未聞です。肝心な質問の意味さえも理解できていません。安倍首相を見習ったでは済まされないことです。
 この3人は「答弁のできないトリオ」といえます。天木氏が見た国会中継にはその3人が登場したようなので、さぞかし異様なものだった筈です。それを「お笑い」だと評す精神の余裕はさすがであって、強靭な平衡感覚の持ち主であることをうかがわせます。
 同氏はまた民進党議員の寸止め質問や維新の会議員の八百長質問に対しても的確な批判をしています。
 
+15日付の「まるこ姫の独り言」を追加します
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こんな国会ならなくしたほうが国民の為だ
天木直人のブログ 2017年2月15日
 久しぶりに本腰を入れて国会中継を見た。そして国会の劣化ぶりにあらためて衝撃を受けた。こんな国会ならなくしたほうが国民の為だ。
 
 まず驚いたのが政府の答弁のでたらめぶりだ。稲田防衛相や金田法務相のでたらめ答弁に、でたらめ安倍首相が助け舟を出していた。これはお笑いだ
 かつてなら野党は首相に答弁を求め、首相はどんと構えて担当大臣に答えさせていたのに、その逆が起きている。総理の答弁など聞きたくない、引っ込んでいろというわけだ。それでも安倍総理は私に答えさせてくれとしゃしゃり出る。そしてその答弁がさらに支離滅裂だ。本物のお笑いだ。
 
 次に驚いたのは与党政党の八百長質問だ。いつものことながらこれは質問時間の無駄だ。
 公明党は安倍政権と連立を組んでいるからまだわかるが、野党の日本維新の会の八百長質問は、まったく不要だ。質問というより、自分のどうでもいい意見を国会の場で開陳しているのだ。
 ひるがえって、野党第一党の民進党の質問は、民進党の矛盾を見事に象徴している。自民党と同じ体質の議員の質問は、安倍首相を決して追い込むところまではいかない。その寸どまり感ほどイライラするものはない
 その一方で、口を極めて政権批判する議員は、安倍首相を追い込むというより、権力批判で自らを売り込もうとする意図が見え見えだ。これほど不快な事はない。
 
 唯一、まともな野党は共産党だけだ。いっそ質問はすべて共産党議員にやらせたほうがいいと思えるほどだ。
 しかし、共産党が何を言っても相手にされない。そして、その共産党すらかつてのような厳しさはなくなってしまった。
 その他の野党はもはや無きに等しい。
 
 日本の将来を左右する日米首脳会談の直後の国会審議がこれだ。国会審議の花形である衆院予算委員会の、しかも集中審議という最も重要な国会審議がこれだ。
 かつてなら、ここまで支離滅裂な安倍内閣の答弁なら、ただちに国会ストップ、解散・総辞職ものだが、まるで緊張感はない。審議が終われば笑顔さえ見られる。これが今のこの国の政治の現実だ。
 与野党の政治家たちが政治という閉ざされた業界の中で、政治家の特権を分かち合い、国民の税金を浪費している姿がここにある。
 政治家は偉い人たちだ、その偉い人たちが難しい政策論を戦わす国会とはなんだか立派なところだ、近寄りがたところだ。そう考える国民は多いに違いない。しかしそんなことはまったくない。むしろ逆だ。
 政治家と、その政治家が集まって不毛な議論を繰り返す国会は、この国の最悪の不良資産だ。民間企業ならとっくに潰れている。それでも決してつぶれないのだから、東電や東芝よりたちが悪いということである。
 集中審議は17日の金曜日にもまた行われるという。
 二度と見る気はしない(了)
 
自国の権力者への批判は一切なしで他国の首脳の不祥事を嬉々として批判するマスゴミ
まるこ姫の独り言 2017年2月15日
 まったくこの国のマスゴミは朝から晩まで、トランプ政権の不祥事、北朝鮮の暗殺や韓国大統領の不祥事ばかり嬉々として報道しているが、肝心な自国の権力者の監視や批判、暴走はどうなっているのか。。
 金田法相や、稲田防衛相、安倍総理大臣が国会でどのような詭弁と屁理屈にまみれた見苦しい答弁をしているか報道したらどうか。
 国会での答弁を一度でも見たら、安倍政権の閣僚の面々が今までにない程、低レベルな答弁しかしないのが良く分かるのに。
 こういった、政権に類が及ぶような瑕疵には目を背け、他国の首脳がどんな不祥事をしたかをどうだ、こうだと、解説付きで、逐一報道しているのが、この国のマスゴミの姿勢だ。
 
 もちろん、安倍政権を面と向かって批判したらテレビ局や新聞社のトップが官邸や自民党本部に呼びつけられ、叱責されたり広告も引き上げられたりするのを恐れているのだろうが、本当にこれで良いのか。
 
 トランプは自国のメディアに対して、偽ニュースと言って散々非難しているが、それは政策を批判するからトランプが激怒するのであって、日本のように批判を止めてヨイショ全開だったら、トランプは怒らないと思う。
なんだかんだ言っても、米国のメディアと日本のマスゴミの姿勢は大きく違う。
 日本の場合、まったく政権の意向を忖度したり配慮したりで面と向かっての批判らしい批判を見たことない。
 国会でのあれだけの劣悪な答弁が何ごともなく見過ごされている。
 
 そして今までトランプの排他的差別主義を散々非難していたコメンティター達は(ある意味それが正しい報道の姿勢だとは思うが)安倍首相が米国でトランプと会談、ゴルフをした途端、この会談は大成功だの、満額回答だの、訳の分からない称賛をしてトランプまでも良い人扱いになっている。
 
 日本のマスメディアは他国の首脳の不祥事ばかり報道するが一体何がしたいのか。。。。
 これ、ただの他人の不幸は蜜の味的な思考にしか過ぎない。どれだけ他国の不祥事ばかり報道されても、私たちはやたらその国の不祥事に詳しくなるだけで、何の干渉もできないのに肝心な自国の政権の中枢をなす人たちが、政権を担えない程低レベルな答弁をしていることは、何も知らされないとは。。。変な話だ。
 
 こういったことが日常茶飯事で報道されたら、安倍政権の支持率だってどんどん上がるだろうし、選挙になれば、”自民党しか政権を担える党はない”と言って、自民党にどんどん投票するだろう。
知らない事はやっぱり無知なのだ。
棄権する半数の人も、自民党延命に加担したと思って欲しい。