2016年10月27日木曜日

27- 野田佳彦 + 連合 では闘えない

 このところ、次回の選挙ではもう民進党を相手にしなくていいのではという論調が多く見られます。
 「自民党が危惧しているのは無党派層が野党に動くことである。野党としては、『減票マシン』となった野田幹事長を擁する民進党を除外しても、無党派層票をガッチリと掴める戦略を構築する必要があるのではないか」と、「晴天とら日和」(25日付)が主張しています。
 
 植草一秀氏は、民主党政権=鳩山由紀夫+小沢政権が 時の(真の)権力によってどのようにして葬り去られたかを明らかにし、それを後継した(菅政権と)野田政権の正体を明らかにしました。そして現在の民進党はその延長線上にあるもので、体制側から野党第一党に位置づけられることによって日本政治刷新の可能性を阻止しているとしています
 そして現状を打破するには、民進党を解体して共産、自由、社民と共闘を組める勢力だけを抽出して連帯を構築することが必要不可欠であり、連合については「御用組合連合」と「労働組合連合」に分離させるべきであると述べています。
 二つのブログを紹介します。
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【日本最強の減票マシン】ノブタで どう闘えっていうの??   
晴天とら日和 2016年10月25日
(前 略
昨日書いたように、連合という組織も一枚岩ではありません。
電力総連と自治労との間には深いふかーい溝がある。
ガタガタなんだから、別に連合票(電力総連票)は恐るに足らずですわ!
そして、今や、最大の「減票マシン!」となったノブタ。
民進党の公認を得た時点で「負け」決定かもよwww
こんな連中は、私の範疇外になっていますのでね、
多くを割いて書く気もありませんのでね、…。
 
自民議席「86減」の可能性 下村氏、次期衆院選で     共同通信 2016/10/24 17:13
 自民党の下村博文幹事長代行は24日、次期衆院選の小選挙区で自民党の獲得議席が、前回より86減る可能性があるとの見方を示した。党所属の若手衆院議員を対象に国会内で開いた研修会で、野党が候補者を一本化した場合の分析として明らかにした。
下村博文が危惧しているのは、野党が衆院の選挙区で候補者を一本化した場合だというけれど、うじゃないんじゃないかって思ってる。
真に下村博文が危惧しているのは無党派層が野党に動くことだよね。
政権の支持率より、自民党支持率より、ウンと高い支持率を誇るの「無党派」なんですね。
   TPP推進:自民、公明、民進    TPP反対:共産、自由、社民
 
衆院補選での完敗を受け野党幹部は 
   共産 「本気の共闘でなければ勝てない」 
   自由 「野党が一丸となって闘えたのか総括が必要」 
   社民 「野党共闘が中途半端だった」 
   民進 「安倍一強政治を打破!政策実現に向け全力で邁進」
だということは、野党としては、民進党を除外しても、無党派層票をガッチリと掴める戦略を構築する必要がある。そういうことだよね。  
 
一つの方策として、共産党、社民党、自由党、この3党と、地区地区での勝手連、市民団体が一致団結して、衆院選全選挙区に候補者を擁立する。
これ一発で自民党打倒は無理でしょうけれど、民進党をひっぺ剥がすことは出来るはずです。次の次の選挙が面白くなるはずなんだけどね、…。    
てなことを思っていたら、。。。阿修羅にこんなコメントを書かれた人がいた
       ▼
 1) 自民党という最強の党が何を弱気なことを、と思う向きもあろうが、
    自民と並ぶ 強大な党が存在する。それは「無党派」だ。
 2) 新潟知事選の出口調査でわかったこと。
    それは無党派層と民進党支持層の投票性向が似ていること。
    それはまた共産党支持層の投票性向にも似ている。
    共通項は共産党アレルギーが弱いこと。
 3) 民進党執行部が連合の意向をくんで指示を出しても従わない。
    そういう民進党支持層とは党執行部や連合とは無関係な「無党派に近い存在」と言える。
 4) 無党派層、民進党支持層、共産党その他の支持層。
    これらは「地続きの山脈」の形相をなしている。
    これはまた見落としがちな「棄権者層」という大山脈にもつながっている。
 5) 民進党執行部が次の総選挙で野党統一候補に踏み切らないなら、
    自由党の小沢一郎が「共産・自由・社民の3党で全小選挙区に統一候補を立てる。
    民進党からも希望者があれば参加させてよい」と宣言したらどうなるか。
    これこそ無党派層、民進支持層そして棄権者層の受け皿になる。
 6) 原発再稼働、TPP、保育、社会保障、増税、憲法、戦争法といった身近な諸々の
    課題に生活者の立場で親身になって向き合う、そういう大きな受け皿。
    民進支持層はこちらになだれ込むに決まっている。
    野田執行部の出る幕はなくなる。
    下村博文らが怖れているのはこれなのだ。  
                                            =以上=
無党派層をいかに動かすか。今のような、政治的乱世では、大事なのはそのことかもしれませんね。  
平穏な時代は、組織内を固めれば良かったんだけどって思うけれど。
そうよね、アベ政権は安定してるって思ってるんだワナ、下村博文って人はwww
 
新潟で何故? 自民候補が負けるのだ? その敗因も分からないようじゃぁオハナシにならないね。あのバカは、www
政権奪取は可能です。諦めるのは早いのです、。。。。。  
(後 略
 
 
野党共闘妨害する原発推進御用組合「連合」
植草一秀の「知られざる真実」 2016年10月26日
日本政治衰退の主因が多くの主権者に理解され始めている。
私は民進党の「鵺(ぬえ)体質」が日本政治混迷の主因であることを訴え続けてきた。
鵺とは、日本で伝承される妖怪あるいは物の怪のことで、猿の頭、虎の胴体、蛇の尾を持ち、翼持たずして空を飛び、陰気な鳴き声で人々を悩ませると言われる。
このことから「何だかよくわからないもの」を「鵺的な」と表現することがある。
 
民進党は「与党」でも「野党」でもない「ゆ党」である。
野党よりは与党に限りなく近く、与党と「癒着」する「癒党」=「ゆ党」なのだ。
既得権による日本支配を維持しようと目論む勢力は、民進党を「ゆ党」体質に染め抜くことに全力を注ぐ。
そのために、与党と癒着する「御用組合」を民進党支持母体の「連合」として民進党にあてがっている。
この基本構図を正確に理解することが、日本政治刷新を実現するカギになる。
 
2009年9月に樹立された鳩山由紀夫政権はまったく異質のものだった。
官僚支配を根絶する。米国支配を断ち切る。大資本支配を断ち切る。この基本方針を鮮明に示した
その具体化が官僚天下りの根絶辺野古基地の県外、国外移設企業団体献金の全面禁止の政策公約だった。本当の意味の革新政権が樹立されたのである。
 
この状況に直面して既得権勢力は驚天動地の心境に至った。
だからこそ、この新政権樹立を牽引した小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏に対して、メディアを総動員した総攻撃が展開されたのである。
菅直人氏、野田佳彦氏、岡田克也氏は本当の意味での革新勢力である小沢氏と鳩山氏を排除するためのエージェントとして活用されたのである。
 
2010年6月政変は、このエージェント勢力による権力の強奪であった。
2010年2月に来日して小沢一郎氏と会談した米国務次官補のカート・キャンベルは、ソウルでキム・ソンファン氏と会談して、日本の窓口を小沢-鳩山ラインから菅・岡田ラインに切り替えると明言した。この機密情報がウィキリークスによって暴露された。
この基本方針に沿って、小沢一郎氏はねつ造された陸山会事件によって強制起訴された。
鳩山内閣は破壊されて、6月に菅直人クーデター政権が樹立された。
 
菅直人政権は政権発足と同時に辺野古基地建設推進と消費税増税実施の方針を打ち出し、民主党支持の主権者の総批判を浴び、参院選で惨敗した。
ここで本来は小沢一郎氏が民主党代表に就任し、小沢一郎政権が誕生するべきであったが、9月14日の民主党代表選で大がかりな不正選挙が実施されて菅直人政権が存続された。
そして、この菅直人政権の後継政権として樹立されたのが野田佳彦政権である。
 
菅政権と野田政権の特徴は、米国、官僚、大資本による日本政治支配の構造に完全回帰したことある。
実質的に政治権力は既得権勢力の側に奪還され、2012年12月選挙で正式に既得権勢力への大政奉還が行われた。
この延長線上にあるのが現在の民進党であり、この民進党を野党第一党の地位に留まらせることによって、日本政治刷新の可能性を阻止している。これが現状である。
 
したがって、現状を打破するには、民進党を解体して、共産、自由、社民と共闘を組める勢力だけを抽出して、オールジャパンの平和と共生追求勢力の連帯を構築することが必要不可欠なのだ。
同時に、連合を「御用組合連合」と「労働組合連合」に分離させることが必要不可欠である。このことに、ようやく多くの主権者が気付き始めている。
(以下は有料ブログのため非公開)