2016年10月19日水曜日

19- 民進党がやるべきことは

 新潟知事選の結果は民進党が醜態を晒すとともに、民主党を掣肘している「連合」に何の力もないことが明らかになりました。「連合」は一応「労働組合」の体面を持ってはいますが、所詮は体制側を補完する御用組合に過ぎないという訳です。

 旧民主党は、選挙ポスターの貼り付けや選挙ビラの配布も自力ではできずに、すべて「連合」に依存してきたと言われています。そうした「政党としての基礎的体力がない」状態で、表面だけ取り繕おうとしてきた結果が今日の体たらくという訳です。
 
 民進党の体たらくを嘆く以下の4つのブログ(抜粋)を紹介します。
 
 「民進党が最低限度やらねばならないのは、野田佳彦の除名処分である」(兵頭正俊氏)
 「官公労・大企業の連合いらない いや、民進党も要らない あいば達也氏)
 「負けるはずのない新潟県知事選挙で敗北した連合と自民党」(院長の独り言)
 「蓮舫頑張れ!」(岩下俊三氏)
 
 前3者のブログの趣旨はタイトルだけでも鮮明ですが、最後の蓮舫頑張れ!」は読んでいただければ分かりますが、「早く野田(豚)の呪縛から逃げ出せ」という意味です。
 
 早く民進党にまともになって貰わないと4野党の選挙協力は順調には進みません。それは「日本の99%にとって大変不幸である」というのが共通した認識になっています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
民進党が最低限度やらねばならないのは、野田佳彦の除名処分である
 兵頭正俊 晴耕雨読 2016年10月18日より転載 
RT 平野 浩‏
今回の新潟知事選では、出口調査では、民進支持層で自公推薦候補に投票した人はたったの14%。民進党内は執行部への批判が高まり、「連合こそ民意の離れた対応を反省すべきだ」と語気を強めるベテラン議員もいる。これで補選も2連敗すると、早くも蓮舫代表降ろしがはじまるのではないか。
 
RT 小野次郎‏
民進党が与党を凌ぐ為には、無党派層の過半数の心を掴む政策を掲げることが絶対条件。 自分たちの利益を守ることに汲々とする労組の言い分に付き従う民進党なら、明日はない。 新潟知事選で同志である米山さんを推薦できなかった民進党に、民意はきついお灸を据えた。
 
RT 脱原発.com
民進党は新潟選挙において、事実上、米山氏を党から除名に近い形で離党に追い込んだ。電気労連の意向だ。選挙の結果では民進党支持層の85%が米山氏に投票した。電気労連には殆ど集票力はなく、連合のメッキは剥がれた。このような組織が候補者指名に大きな発言力があるのが現在の民進党の弱点
(中 略)
新潟県知事選は、民進党執行部も連合も敵に回ったが、原発・TPP・アホノミクスの争点の前では、かれらは必要なかった。
投票率は53・05%だったが、前回が43・95%だったから、それなりに県民の関心は上向いたといえよう。もっとも世界の水準から見ると、異様な無関心は続いているが。
 
原子力村は、告示直前に出馬表明した米山隆一に対して、連合・民進党が米山を離党に追い込み、連合新潟が敵の与党系候補の支援を表明し、必勝の態勢を作った
しかし、自民党支持層も25%ほどが米山に流れる予想外の接戦に持ち込まれると、民進党は蓮舫があわてて新潟に入り、米山を仲間と呼んだ。
 
野田―蓮舫が仕切っている、23日投開票の衆院東京10区、福岡6区のダブル補選は、勝利の可能性は低い。
しかもここでは小池百合子が応援に出ている。そうなると野党は、野田―蓮舫が敵に回った新潟では勝利し、前面に出た福岡・東京では負けるといった、悲惨で象徴的な結果が出る可能性が出てきた。
(中 略)
原発はない方がいい。その99%の側に立って、野党がまとまることが大切なのだ。
民進党は1%の側に立っている。米国・電力業界・建設業界・政界・財界・連合・メディア・大学の側にたっている。
さらに保身を優先させている。そして99%の、原発を怖れ、命と暮らしをすり減らす現実を無視している。
 
民進党が最低限度やらねばならないのは、野田佳彦の除名処分である。
野田を幹事長に据えるなど、国民感情を逆撫でするものだ。
この野田が、東京・福岡の補選では、前面に出ている。正気の沙汰ではない。
深刻なのは、そのことを民進党がわかっていないことだ。
 
 
官公労・大企業の「連合」いらない いや、民進党も要らない 
世相を斬る あいば達也 2016年10月18日
今夜のコラムの趣旨は、見出しのフレーズに尽きる。日本人のDNAには、“あるがままを受け入れる”と云う、縄文人のレガシーがまざまざと残っているようだ。この縄文レガシーは、人類の性善説の上に成り立っている文化であって、性悪説の世界においては、致命的な弱点になることがある。最近は、競争相手が弱体化した影響で、霞が関の役人どもは、国民の主権を剥奪するような法律の成立に、国民の金を使って奔走している。恩をあだで返す典型例である。 
(中 略)
今夜は、昨日テレビ観戦にうつつを抜かしたお陰で、仕事が押せ押せなので、紹介の記事や社説に対して、ひと口コメントで済ますことにする。 
 
≪ 「新潟」野党勝利 再稼働反対の意思示す 
 新潟県知事選は野党三党推薦候補が与党推薦候補に勝った。当初の与党楽勝ムードを吹き飛ばして激戦を制したことは、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に対する県民の反対の強さを全国に示した。 
(中 略)
 米山氏はその「泉田路線」の継承を表明し、森氏も「泉田知事が育てた県の技術委員会の意見をしっかり聞き、安全という確信がなければ反対と言う覚悟がある」などと訴えたが、県民は森氏の姿勢を支持しなかった。 
 安倍政権は選挙で示された民意を真摯(しんし)に受け止めるべきだ。再稼働を既成事実化してはならない。 
 七月の参院選では民進党など野党四党の統一候補が与党候補に競り勝ったにもかかわらず、県知事選で民進党は支持組織の連合傘下に電力総連がある事情から早々に自主投票にとどめた。 
 終盤になって蓮舫代表が米山氏の応援演説に駆け付けたが、与党と野党のどちら側につくのか、国政選と地方選との違いがあるとはいえ、軸足が定まっていないことを露呈した。猛省して今後の選挙戦略を練り直すべきである。  ≫(東京新聞10月17日付社説)
(中 略)
筆者が、今回の新潟知事選で理解したことは、たとえ強大な支持母体であっても、組織を構成する本人や家族らは、必ずしも、連合と云う支持母体の思い通りの党票行動をとるとは限らないということだ。
(中 略)
1%:99%の世界において、「連合」を構成する母体そのものは、1%に準ずる組織であり、到底、市民感覚から遠い存在だと云うことだ。 
 
素敵な傾向は、組合員として動かざるを得ない目に見える行動と、投票する時の匿名性において、彼らの多くは私生活との棲み分けに長けてきているようだ。現状容認文化が、僅かずつ変質してきている。今回の新潟県知事選などは、その顕著な事例だろう。民進党を構成している政治家たちは、この部分に、もっと感性を働かせる必要がある。いや、エスタブリッシュメントの労働階級で甘い汁を吸っている「連合」と共に歩むと云うことは、この世のエスタブリッシュメントで居残りたいと宣言しているのに同義だ。「連合」と袂を分かつ決意が必須だ。仮に、そんなことも出来ないのであれば、多くの一般ピープルの政党として存在する意味はない。早々に分党の上、溶けてなくなって貰いたいものだ。
(後 略)
 
.負けるはずのない新潟県知事選挙で敗北した連合と自民党
院長の独り言 2016年10月17日
(前 略)
自民党幹部の分析どおり、自民、公明、さらに、連合の力まで借りているのだから、本来負けるはずのない選挙なのである。それが負けた。
一番の理由は、米山候補を民進党が推薦せず、連合が足を引っ張らなかったことにあると言えるのではないか。もし、米山候補を民進党が推薦していれば、当然連合の気に入らない政策(原発再稼働反対)を表立って唱えることはできず、原発再稼働自体が争点にできなかったはずである。つまり、野党共闘で勝つには、民進党の一部(特に連合を支持基盤とする議員)は不要どころか、有害無益。むしろ、連合の推薦は、自民党の支持基盤さえ浸食したことを意味しているのである。
 
 そもそも、発再稼働を国民の意思に反して決めたのは、当時民主党の党首だった野田佳彦である。民進党が、もし息の根を吹き返したければ、連合とその所属議員を切ること外にない。原発再稼働反対を旗印にあげて、それに納得しないものは党から去ってもらって、自民党に入党させれば良いのである。連合を取り込んだ自民党は票が増えるどころか、むしろ減るのは新潟県知事選挙の結果が雄弁に物語っている。
民進党は、連合を切れ これこそが、この新潟県知事選挙で示された「民意」である。
 
 
蓮舫頑張れ!
岩下俊三のブログ 2016年10月18日
仕方なく △安倍晋三しか選択肢がない国民の悲劇を引き起こした張本人である親分豚の小言を聞こえないふりをしてきちんと「反原発」にしか民進党の活路がないと判断した?蓮舫にとりあえず拍手するしかない。
ようは △連合とかの空気を読むより国民の意識の「流れ」を読むしかないのであるがバカ豚はまだ連合の票に未練があるようだ。
にもかかわらず △新潟知事選での成果を横取りせんとして「安倍政権に対する怒りの表れ」とかなんとかイケシャーシャーと言ってるはなから「(蓮舫)に行けとも行くなとも言っていない」と言ってまだ連合に気を使っているのである。物欲しげな「乞食豚」めがっ!
 
しかるに △もう日本には労働組合もなければ「連合」という幻想も消滅していることになぜ気が付かないのであろうか。ひょってして気が付いているから自民党と財界の「意」を組んで己のミッションを忠実にこなしているのであろうか。
だとすれば △あの豚に隠密とかスパイとかすばしっこくカッコイイ役は似つかわしくないだ。野田豚が一番似合っているのは上島と一緒に熱湯ギャグでもやっていればよいのだっ!
 、、、と △野田豚にいくら罵詈雑言を浴びせても彼らには国民の根深いところでの原発恐怖心が「まだ」理解できてないように思われる。
それが △党の幹事長として居座っている野田豚の統べる民進党である以上、旧日本社会党と同じ末路が控えているだけである
(中 略)
だから △蓮舫君の「小さな勇気」に期待したいものだ。早く野田豚の監禁呪縛から逃げ出してほしい
そうしないと △君(蓮舫)が最後の党首となりかねない。今回の新潟知事選へ「ぎりぎりの」選択はおおいに期待できる。
だから △くれぐれも間違えないでほしい。国民は科学者の「安全」なんか誰も信用してはいないのだ。それ故「安心」を与えることが政治家の役割であることを肝に銘じてほしいと切に願う。
なにはともあれ △反原発側の知事がまた一人生まれたことは慶賀にたえない。