2016年9月18日日曜日

蓮舫新代表が野田佳彦を幹事長に指名し 党内が大混乱

 民進党の蓮舫新代表はこともあろうに新しい幹事長に野田佳彦元首相を指名して、16日の、半数以上が欠席した両院議員総会でウヤムヤの中で了承された・・・コトになりました。
 野田と言えば当時の民主党代表選に於いて、財務省が省を挙げて猛烈な応援(得票活動)をした結果、大方の予想に反して当選し首相の座を得ることができました。そのためそれ以降は全く財務省に頭が上がらなくなって、彼らに操られるがままに、かねてから主張していた「シロアリ(官僚の天下り先)退治」の方は全くやらずに、代わりに、上げないと言っていた消費税のアップ(財務省の最大願望)にいきなり取り組んだのでした。
 そのために「やると言ったことは全くやらずに、やらないと言ったことをや男」と呆れられ彼が消費税のアップに取り組む段階で小沢一郎氏のグループは民主党を去りました。
 
 彼はその後も国会で迷走を続けた挙句2012年末の自滅衆院選挙で民主党議員を170名あまりも落選させ、代わりに自民党議員を180名弱増やすという、歴史に残る大敗北を演じました。しかし彼の口からは何一つ反省らしいことは聞けていません。
 その前の菅政権のときも民心から遊離していた点は似たようなものでしたが、野田政権のこの体たらくこそが大敗北以来 今日に至るまで民主党が国民から全く評価されていない最大の原因になっています。
 
 そんな男を幹事長にするとは・・・。蓮舫新代表は参院議員なので野田に衆院の国会論戦でのパフォーマンスを期待しているようなのですが、そんな人間が国会の場で尤もらしいことを論じてみても、国民は白けるだけの話です。そして議員総会の様子を見ても、肝心な党内の結束がこの幹事長人事でガタガタになったことは明らかです。短慮の幹事長人事というしかありません。一体蓮舫氏は何を考えているのでしょうか。
 
 コキおろしの名手!?である「まるこ姫の独り言」の記事を2本紹介します。
 2本目では、代表代行に空気の読めない安住淳氏を選んだこともコキ下ろしています(^○^)。
 毎日新聞と「世相を斬る あいば達也」氏のかなり辛辣な記事も併せて紹介します。
       (関係記事)
※ 3月7日 民主党の野田佳彦議員と山尾志桜里議員
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蓮舫氏「野田幹事長」で調整。もう民進党には期待しないし、出来ない
まるこ姫の独り言 2016年9月16日
今までも、自民党に対抗できる党ならと、嫌な面も、世間知らずな点も、有権者の真意の分からなさそうな点も、我慢しこらえながら、消極的に応援はしてきたが、もう、これで堪忍袋の緒が切れた。
あの、民主党を第二自民党にして、反自民の反感を買い、失望させた野田を幹事長に起用するような調整って?
 
蓮舫氏「野田幹事長」で調整=新執行部発足へ―民進
                 時事通信 9月16日(金)11時0分配信
民進党の蓮舫代表は16日午前、党本部に入り、新執行部人事の調整を本格化させた。
幹事長人事が焦点で、野田佳彦前首相の起用を検討している。内定すれば、午後に開く党両院議員総会で了承される運びだ。
ただ、野田氏に対しては旧民主党が野党に転落した「戦犯」との批判が根強く、幹事長起用には反発も予想される。
 
まさに、野田は民主党を野党に転落させた戦犯であり、民主党の素晴らしい理念を次々と放棄して行った張本人なのだ。
その人間を、幹事長職に起用? もう終わったな。。。。。
 
蓮舫に取って、いくら師と仰ぐ議員かも知れないが、反自民の受け皿として、消極的にでも支持してきた有権者にとっては、この野田を幹事長職起用は、ものすごい背信行為なのだ。
蓮舫にも民心の分からない点が色々あるが、どう考えてもこの人事はない。。。。
よりによって野田はないだろうに。
 
ついでに、前原や玉木も国会での質問はとてもツボを捉えていてさすが優秀な人間だとわかるが、共産党アレルギーが異常に高かったりと、民心が分かっていない様な振る舞いが多々あるのが、いまいち応援できないところだ。
なぜわが身を捨てても野党共闘ができなかったのか、共産の身を捨てても野党共闘した姿勢を評価できないのか。
自分たちの力で民進党が今あるのではない事に気付くべきだ。
蓮舫にも言える点だが。。。。。
 
今回の人事で有権者の支持を得、回復できると本気で考えているのか。
少しずつコアで純粋な支持者は去っていくのだろうが、多分、蓮舫はそれが分かっていない。
今話題の女性の代表だから支持されるというものでもないし。
 
少なくとも、反自民の私としては、この人事には期待しないし、納得できない。
 
蓮舫自身についても、代表選出馬時の二重国籍など些末な問題だが、それ以上に、蓮舫の立ち位置が政府と同じような視点だったり、スパッと切れるカミソリのような話しぶりは良いとしても、基地問題に対しての蓮舫の考え方を知るにつけ、
蓮舫代表には何も期待できないし、しない方が気持ちが静まる。
 
 
ドジョウとかレンコンとかさすが泥臭い男だ、
そして空気読めない安住が代表代行?
まるこ姫の独り言 2016年9月17日
野田はドジョウ首相からレンコン幹事長だって(笑)
また、揶揄されている。
 
野田佳彦氏、ドジョウ首相から“蓮根幹事長”に
日刊スポーツ 9月17日(土)10時0分配信 
ドジョウ首相がレンコン幹事長になった。民進党の蓮舫代表(48)は16日、「政治の師」の野田佳彦前首相(59)を幹事長に起用する人事を両院議員総会に提案、承認された。首相経験者の幹事長就任は極めて異例。「ちゅうちょしたが、自分の政
 治人生に落としまえをつけるつもりで、火中のクリを拾う決断をした」という野田氏は、蓮舫氏の名の「蓮(はす)」を持ち出し、「蓮の花の下で支える『蓮根』の気持ちで、徹底して支えたい」。ドジョウを引用した演説で党代表に上り詰めたが、今回は「蓮根幹事長」になると宣言した。
 
火中の栗を拾う決断をした
 
はあ?なにが火中のクリだ。自分が火中のクリを作ったくせに、何を言っているのか。自分が元凶だろうに。。。。
おとし前をつけるとか、火中の栗を拾うとか、正義の味方にでもなったような話しぶりだが、自分がすべての元凶だと分かっていたら、こんな空気読めない、人心が分かっていない発言はしないだろうに。
駄目だこりゃ。。。自分が今まで何をしてきたか分かっていない。
 
蓮舫の言動も、人心が分からないところが多く見受けられるが、この”野田幹事長”で徹底的に有権者の気持ちが分からない事が露呈した。
挙句、あの空気読めない、情勢が分かっていない安住を代表代行にするところあたりも、これで決定的だ。まったくもって、とんでもない人事でますます民主党離れに加速がかかる
それにしてもこの人事で、蓮舫は民進党が、党の信頼回復ができると考えているのだろうか。傍から見たら、この人事は自ら傷口に塩を塗るようなものだし、民進党に少しでも期待してきた有権者をないがしろにしすぎじゃないのか?
 
ちなみに、野田の幹事長就任を求めた民進党の両院議員総会に出席した議員は、衆参合わせてたった60人だけだったそうだ。全議員の半数も出席しなかったと。。。。
それでもあえて、”野田幹事長”に拘る。嗚呼。。。。
もう、消えるべくして消えて行けばいいんじゃないの?
 
 
民進党:蓮舫代表人事一気に進まず 挙党態勢に影 
毎日新聞 2016年9月17日 
 民進党の蓮舫代表が16日に野田佳彦前首相を幹事長に起用した人事は、党内を混乱させている。役員人事は一気に発表するのが通例だが、「野田幹事長」への反発で人選が進まず週明けに持ち越され、以前からの「ばらばら」状態が表面化した。残る人事で挙党態勢を構築できるかが、早くも課題となってしまった。
 「若干少ない気もするが、賛成多数と理解する」。16日の両院議員総会で、人事承認を求めた司会の赤松広隆元農相は、まばらな拍手に苦しい司会進行を迫られた。出席議員は60人だけで国会議員の半分以下。委任状提出者は67人に上った。
 
 総会では逢坂誠二衆院議員が「2012年に(衆院選で)議席を失い、14年でも国会へ帰れなかった人たちがいる」と野田氏に総括を要求。野田氏は「多くの落選している人たちのためにも、自分の政治人生に落とし前をつける気持ちで火中のくりを拾う決断をした」と説明したが、会場にはしらけたムードが漂った。
 
 代表選で蓮舫氏を支持した議員にも不満が広がる。代表代行の打診を受けた細野豪志元環境相は16日午前、党本部で蓮舫氏に「野田さんで党内は大丈夫か」と懸念を示したが、蓮舫氏は譲らなかった。枝野幸男氏の留任を求めていた赤松氏も、蓮舫氏に不満を伝えた。閣僚経験者は「野田氏は『戦犯』だ。蓮舫氏には人事センスがない」と疑問を示す。中堅議員も「安倍晋三首相は『民進党はがたがたになる』と見ているだろう。年明けまでに衆院解散・総選挙だ」と肩を落とした。
 台湾籍への対応の不手際で不安定な船出となる中、「幹事長は本当に代表を守ってくれる人でないと不安」(党関係者)という事情もあり、蓮舫氏が野田氏を頼った側面もある。しかし、現状では野田氏起用が挙党態勢の支障になりかねない状況だ。【朝日弘行、樋口淳也】
 
 
ご祝儀が不祝儀に切替った瞬間 最悪にして、最適な幹事長人事 
世相を斬る あいば達也 2016年9月17日
 やはり、蓮舫民進党代表は党幹事長人事で、最も忌み嫌われる花斉会の親分、民主党政権を自民党安倍晋三に売り渡した“売党奴・野豚”と呼ばれる前首相・野田佳彦を選んだ。民進党のコアが、準自民党的であるなら、このような選択は、党内バランス上ありだろう。しかし、一般ピープルの目から見るならば、最低、最悪、獄門打ち首に等しい、否、青酸カリを飲み干すくらい即効性のある“自殺方法”ではないかと映るに違いない。 
 
 しかし、ある程度、民進党の体質を知っている人間から見ると、専守防衛航行においては、あり得る選択可能な人事だったと考えることも出来る。蓮舫代表は、個人的話題性(人気)で、野党第一党の代表になったは良いのだが、民進党内で、党務と云う類に長けていると云う話は聞いたことがない。つまり、自分に強く逆らう人間のいない場では、元気のいい、甲高い声と青筋で持論を展開できるが、蓮舫の論理矛盾など、揚げ足取り等、隙あらば斬る、そう云う鵜の目鷹の目連中と対峙するのが怖いのだろう。そう云う意味で、党としては最悪な幹事長だが、蓮舫代表にとっては最適の野田幹事長なのである。 
   中 略
 野田佳彦が自らシャシャリ出てきたと云う事ではなく、やはり、蓮舫に懇願された可能性の方が強い。しかし、民進党内の力の均衡には役立つ人事も、一般ピープル受けをする人事ではない。野党は野党であり、政策で国民を引きつけるのは非常に難しいわけだから、自民党安倍政権の弱小版政党では、おおさか維新と、何ひとつ変わらない。改憲にも賛成だし、原発再稼働にも賛成、辺野古移設にも賛成、消費増税にも賛成。安保法制も9条改憲を除き賛成。違いを見つけるのが困難なような政党になる可能性は高まっただろう。 
 
 民進党が、このような変貌を遂げてしまうと、民進・共産・生活・社民による“野党の連携”にもヒビが入る可能性さえ見えてくる。
   中 略
 東京新聞が16日の社説で、大いに蓮舫民進党の門出に期待する話を書いてくれたわけだが、瞬時にして、その期待を裏切る可能性が高くなった。小泉元首相が、毎日新聞のインタビューで民進党の現状を憂いて「ひどいよ、あれ。ガッタガタじゃないか。何やってんだよ」と皮肉にもエールを贈られている。東京新聞は、高尚な立場から、「包摂」と「説得」の政治文化を取り戻す契機としてほしい、と述べているが、野田幹事長と蓮舫代表では、“切り捨てご免ん体質”が全面に出てきそうだ
 
 東京新聞はまた、私たち有権者も、選択肢となり得る政党を根気強く育てる努力を怠るべきでない。それが自分たちの民主主義を強くする。傍観や冷笑は民主主義の自殺行為である、と述べている。抽象的にはその通りだが、今回の人事を眺める限り、蓮舫代表は選択肢となり得る野党の立場はいりませんと宣言したも同じだろう。せめて、枝野幹事長の継続であれば、一般ピープルの期待をある程度引き留めておくことも可能だったが、野田豚では、自ら野党第一党の地位を、大阪維新に譲ったようなものだ。どうも、花斉会の体質は、敵対勢力に塩を送るのがお好きなようだ。
以下「東京新聞 社説」他 省略