2016年8月14日日曜日

むき出しのプロパガンダの悪臭

 Paul Craig Robertsは、米支配層に媚びへつらって彼らに好都合な謀略記事を流すマスコミや記者たちを「売女マスコミ」とか「売女記者」と呼んでいます。
 EUのマスコミがそうであるように、日本のマスコミも事実上米国のプロパガンダシステムに組み込まれています。不幸にしていやおうなくそうした環境に置かれている以上、絶えず視点を自分で修正する努力を怠れば、彼らの恰好の獲物になるしかありません。
 謀略国家アメリカを絶えず手厳しく批判しているPaul Craig Robertsの記事は、「売女マスコミ」によって狂わされ勝ちな我々の視点を修正するうえで特に有用です。
 彼は「21世紀、無数の戦争犯罪は、全てアメリカとイスラエルが原因だ」と述べています
 21世紀に新たに生まれた勢力といえばISISです。そのISISとアメリカの関係は比較的検証しやすいので、そのことを通すことでアメリカの謀略性・欺瞞性を理解することができます。
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むき出しのプロパガンダの悪臭
マスコミに載らない海外記事 2016年8月13日
 2016年8月10日
右翼のハドソン研究所にたむろして、ロシアとプーチンの専門家のふりをしている元売女記者デービッド・サッターによる最悪のプロパガンダを聞いてしまった。8月10日、サッターは、NPRの聴取者に向かって、シリアに平和をもたらすというアメリカ政府の願いは、ロシア政府には人道的感覚が皆無で、人命の損失など全く気にしていないことをアメリカ政府が理解しない限り失敗するだろうと言ったのだ。サッターが言うには、アメリカ政府がすべきことは、プーチンと彼の一味に、彼らが戦犯として責任を問われることをしっかり理解させることなのだ。
 
今頃私はもっと鍛えられているべきなのだろうが、支配層の手先が進んで、実に露骨な見え透いたウソをつくのを見るたびに驚かされる。おそらくこれは、連中が、マスコミや、金で雇われた “専門家” 仲間が、決して自分たちの発言に異議申し立てをしないと知っているからだ。実際このようにして、説明が支配され、歴史が書き換えられるのだ。
 
アメリカ政府のシリア侵略計画が、イギリス議会とロシア外交によって阻止された際、アメリカ政府が、リビアでカダフィに対して利用した部隊を、シリアでアサドを打ち倒すべく送り込み、そこで連中は、ISISとなり、途方もない残虐行為をしていることを、多分既に全員忘れ去ってしまっているのだ。
 
ISISがアメリカ政府の狙いに役立っているので、アメリカ政府は、ISISには何の行動もしていない。数年間、シリアが死と破壊で苦しんだ後、ロシア政府は堪忍袋の緒が切れ、シリア軍を空軍力で支援した。まもなくISISは敗北し、逃亡することとなった。
 
アメリカ政府は進退窮まっている。ISISがイラクのアメリカ政府傀儡を打倒しつつあるので、イラクでは、アメリカ政府はISISに対して戦っている。ところがシリアでは、アメリカ政府は、ISISを支持し、ISISをシリアに民主主義をもたらすべく戦っている“穏健派”として描いてきた。今やISISはシリアで完敗の瀬戸際にあり、アメリカ政府の無節操な“専門家”はアメリカ政府のシリア政権打倒を阻止したかどでロシアを罰したいのだ。
 
21世紀、無数の戦争犯罪は、全てアメリカとイスラエルが原因だ。7つの国の全部、あるいは一部を破壊したいわれのない侵略にアメリカ政府が使ったイラクの大量破壊兵器や、イランの核兵器のような公式なウソを擁護したEUのおかげで、こうした犯罪が可能になったのだ。
 
本当の専門家には品位があり、彼らはクリントン、ジョージ・W・ブッシュやオバマ政権には、戦争犯罪のかどで、裁判を受けさせたがっている。デービッド・サッターは、連中と一緒に被告席につくべきだと私は思う。
 
Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。
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