2016年5月11日水曜日

小林節氏の政治団体名は「国民怒りの声」

 憲法学者の小林節・慶応大名誉教授は日、夏の参院選に向け政治団体「国民怒りの声」の立ち上げを発表しました。比例代表に小林氏を含む候補者10人以上を擁立し、安保法廃止や、与党と改憲に前向きな勢力による改憲発議に必要な3分の2以上の議席確保の阻止を目指します
 
 この動き民進党や共産党支持の人から見ると、邪魔になる活動と映ると思いますが、ブログ:「Everyone says I love you !」氏は、この動きは、得票率を上げ、無党派層を逃さないための切り札の一つになると見て、高く評価しています。
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小林節氏「第三の旗」 政治団体を設立
東京新聞 2016年5月10日
 安全保障関連法の廃止を訴えてきた憲法学者の小林節・慶応大名誉教授(67)は九日、東京都内で記者会見し、夏の参院選に向け政治団体「国民怒りの声」の立ち上げを発表した。比例代表に小林氏を含む候補者十人以上を擁立し、安保法廃止や、与党と改憲に前向きな勢力による改憲発議に必要な三分の二以上の議席確保の阻止を目指す。 (篠ケ瀬祐司)
 
 小林氏は安保法に関して「立憲主義の危機だ」と指摘。「安倍政権の暴走は止めたいが、民主党政権の失政をゆるせず、共産党に投票する気になれない有権者の代弁者として第三の旗を立てる」と述べた。基本政策として「言論の自由回復」や原発廃止も掲げた。
 小林氏は参院選の選挙区には候補を立てず、野党から申し出があった場合、推薦する可能性があるとした。参院選では、十人以上の候補者がいれば「確認団体」として政党並みの選挙運動が可能となる。
 小林氏は昨年六月の衆院憲法審査会に参考人として出席し、審議中だった安保関連法案を「違憲」と指摘した。参院選に向け、比例代表で野党候補が新たな政治団体に名前を連ねる「統一名簿」を提唱したが、進展がなかったため、政治団体設立に踏み切った。
 
 
頑張ろう!小林節先生!新政治団体「国民怒りの声」結成!
「自公お維勢力に3分の2の議席を取らせない」
Everyone says I love you ! 2016年05月09日 
 本日、2016年5月9日、慶応義塾大学名誉教授で憲法学者の小林節先生が、新しい政治団体「国民怒りの声」を設立し、7月の参議院選挙の比例選挙区に10人程度の候補者を擁立して戦うという記者会見を開かれました。
 
 この動き、民進党や共産党支持の人から見ると、野党共闘の票を減らしかねない邪魔な活動と映るかもしれません。
 確かにそのリスクはあります。
 しかし、北海道5区の衆院補選でイケマキこと池田まきさんをもってしても、投票率は上がらず、得票数は旧民主党と共産党の前回の得票の合計からそれほど減らしはしなかったものの、増やすこともできなかったことは事実です。
 民進党では不甲斐ないと思い、共産党には抵抗感があるという人もいるでしょう。
 この新政治団体の結成は、得票率を上げ、無党派層を逃さないための切り札の一つになるかもしれません。
 
 7つも挙げられた公約のすべてが私には納得のいくものです。
1.まずなによりも言論の自由の回復。これはメディアや大学への不介入
2.消費税再増税の延期と、真面目な行財政改革
3.辺野古新基地建設の中止と対米再交渉
4.TPPの不承認と再交渉
5.原発の廃止と新エネルギーへの転換
6.戦争法の廃止と関連予算の福祉教育への転換、また改正労働法制の改正等により共生社会に実現
7.憲法改正ならぬ改悪の阻止
 
 あとは候補者ですね。
 小林氏を含む10人程度の候補者を比例代表に擁立したいということで、これまでの議員経験者にも声をかけるということなので、これまで名の上がった亀井静香氏や、あと今思いついたところで田中康夫氏とかが入ってくると、わたくし的にはかなり微妙になります(笑)。
 逆にイケマキがこの「国民怒りの声」から出馬してくれると最高ですね。伊藤真先生とかね。
 いずれにしても、憲法審査会での公述人としての安保法案違憲表明以来、学者らしからぬ動きで常にぶれずに安保法制反対、立憲主義確立を唱えてこられ、今回、体を張って「リスクを取った」小林先生を心から称えたいと思います。