2016年5月31日火曜日

「日米地位協定改定を」が71% オバマ氏広島訪問98%が評価 

 共同通信社が28、29両日に実施した全国電話世論調査によると、元米海兵隊員の沖縄女性殺人遺棄事件に関連し、日米地位協定を「改定するべきだ」との回答が71「改定する必要はない」は18)でした。
 オバマ米大統領の広島訪問について「よかった」との回答は98で、「謝罪するべきだった」は18でした。
 安倍内閣の支持率は55不支持率は33で、四月の前回調査48%から7ポイント上昇しました。
 
 内閣支持率は日刊ゲンダイによると、日経新聞内閣支持率は56%で、前回調査から3ポイント上昇毎日新聞:支持率は前回から5ポイント増の49%共同通信支持率が前回から7ポイントも上昇し55%と、軒並み上昇したということで、オバマ大統領の広島訪問の効果と見ています。
 
 東京新聞と日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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「日米地位協定改定を」71% オバマ氏広島訪問98%が評価 
 全国世論調査
東京新聞 2016年5月30日
 共同通信社が二十八、二十九両日に実施した全国電話世論調査によると、元米海兵隊員の軍属が逮捕された沖縄の女性遺棄事件に関連し、日米地位協定を「改定するべきだ」との回答が71・0%となった。「改定する必要はない」は17・9%だった。オバマ米大統領の広島訪問について「よかった」との回答は98・0%に達した。オバマ氏が広島訪問で「謝罪するべきだった」は18・3%。「謝罪する必要はなかった」が74・7%を占めた。
 
 安倍内閣の支持率は55・3%で、四月の前回調査48・3%から7・0ポイント上昇。不支持率は33・0%だった。
 来年四月の消費税率10%への引き上げ再延期に賛成は70・9%で、反対の24・7%を大きく上回った。経済政策「アベノミクス」で景気が「よくなるとは思わない」が64・1%に上った。
 三重県で二十六、二十七両日に開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を「評価する」「どちらかといえば評価する」が計78・4%となった。
 
<日米地位協定> 日米安全保障条約に基づき、日本に駐留する米軍と軍人・軍属、家族の法的地位や、基地の管理・運用を定めた協定。1960年の発効後、改定されていない。95年の米兵による少女暴行事件を機に、殺人などの凶悪犯罪では起訴前の身柄引き渡し要求に米側が「好意的考慮を払う」とする運用改善で合意したが、決定権は米側にある。運用改善は外務、防衛担当者による「日米合同委員会」で協議する。沖縄県などは、日本に不利な内容だとして見直しを求めている。
 
 
オバマ広島訪問で棚ぼた 安倍内閣支持率が2年ぶり高水準
 日刊ゲンダイ 2016年5月30日
 まさにオバマ大統領サマサマだ。各メディアがこの週末に実施した世論調査で、安倍内閣の支持率は総じて急上昇。押し上げた要因は間違いなく、オバマの広島訪問で、タナからボタモチの成果に、安倍首相はウハウハだろう。
 
  日経新聞の調査だと、内閣支持率は56%で、前回調査から3ポイント上昇。不支持率は5ポイント低下の35%だった。毎日調査は支持率は前回から5ポイント増の49%で、不支持率は5ポイント減の33%。共同通信に至っては支持率が前回から7ポイントも上昇し、55・3%。不支持率も7・3ポイント減の33%。いずれも、約2年ぶりの高数値となった。
 
  毎日は90%、日経は92%、共同はナント98%がオバマの広島訪問を「良かった」と評価した。日経は「外交成果」と書いたが、日本政府から訪問を熱心に呼びかけてきたのなら、いざ知らずだ。
  今回の広島訪問は米国側からの突然の打診によって実現した。いわば気まぐれの訪問で、その意図も“終わった大統領”のレガシーづくりのパフォーマンス。それが横で同行していただけの安倍首相の功績に化けるのだから、つくづく楽チンだ。