2016年5月16日月曜日

16- 政治家の資質に欠けるものは都知事などになるべきではない(五十嵐仁氏)

 週刊文書が、舛添都知事の海外出張が異常に豪勢なものであることや、公用車を使って毎週末に別荘通いしている問題を取り上げました。その後さらに追いかけて、舛添氏が都知事になる前に2回の家族旅行の費用を「会議費」で処理した疑惑などをいろいろ取り上げたので、いま世間で大問題になっています。
 舛添氏は、海外出張費や公用車による週末の別荘通いについては、「何の問題もない」として悪びれていませんでしたが、家族旅行の費用を会議費で処理した問題については、そのままでは済まされないと思ったらしく13日に弁明の記者会見を行いました。
 しかしその内容は自らの責任逃れに終始するもので、直ちには信用できないものでとても疑惑が晴れたとは言えないものでした。
 
 14日のブログ:「五十嵐仁の転成仁語」が舛添氏を厳しく批判する記事を載せました。公私混同や政治資金の不正使用などの問題を起こすような人間は、もともと政治家としての資質に欠けていたわけなので、とっとと都知事辞任してその職を去ってもらいたいと述べています。
 五十嵐氏は大学教授を退職してから昨年暮れの八王子市長選に立候補しました。準備期間が短かったので選挙は残念ながら破れましたが、公職に携わる人間のあるべき姿についての清新な感覚は舛添氏などとは比べものになりません。
 当ブログではこれまで地方政治の問題なので舛添氏の問題は取り上げないで来ましたが、五十嵐氏の主張にはうなずかされました。それに比べると舛添氏はどうしても薄汚れて見えます。
 
 関連する日刊ゲンダイの記事も併せて紹介します。
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こんな人は都知事になんかなるべきではなかったのだ
五十嵐仁の転成仁語 2016年5月14日 
 あきれ返るばかりです。背広を着た「公私混同」そのものではありませんか。
 公金を何だと思っているのでしょう。舛添都知事は。
 
 全国の知事にアンケート調査したら、条例を無視して1泊10万円以上のスイートルームを多用したのは舛添知事だけで、1回の出張費の平均が約7000万円というのも、他の知事の平均出張費の数十倍だったそうです。超高級スイートを使った理由は訪問客があったり会議を開いたりする必要があったからだとされていますが、訪問客もなく会議を開いた記録もありません。
 正月に木更津のホテル三日月への家族旅行の費用を「会議費用」としたのは重要な会議があったからだと説明しています。しかし、家族4人が一緒に泊まっている部屋に事務所の関係者を呼んで会議を開くなどということがあるのでしょうか。
 普通はロビーで相談したり、別に会議室を借りたりするでしょう。これを「会議費用」としたのは政治資金報告書への「虚偽記載」に当たり、訂正や返金で済む話ではありません。
 
 多額の公費出張についても、公用車の別荘通いについても、一方で「問題はない」と言いながら、他方で「今後は見直す」と言う。問題がないのであれば、見直す必要はないでしょう。
 見直さなければならないのは、多くの批判が寄せられたからです。強く批判されたのは、常識からすれば認められず、都民感情からしてもおかしいと思われたからです。
 つまり、問題があったからです。そのことは舛添知事自身の対応が示しているじゃありませんか。
 
 これらの問題は週刊誌などで報じられたことをきっかけに表面化しました。その都度、舛添さんは弁明に追われ、今後は是正すると言い訳し、個人使用の部分については返金すると答えてきました。
 表面化しなければ、知らん顔をしていたにちがいありません。公金を私的に流用しても、バレなければそのままです。
 バレても、ルール―に従っているとか、間違えただけだとか居直っています。こんな人が元厚生労働大臣で現東京都知事だというのですから、呆れて物が言えません。
 
 こんな人は、もともと政治家としての資質に欠けていたと言わざるを得ないでしょう。都知事などになるべき人ではなく、とっとと辞任してその職を去ってもらいたいものです。
 石原慎太郎元都知事や猪瀬直樹前都知事など、これまで三代にわたって都知事には碌な人がいませんでした。はやく、まともな人に交代してもらいたいものです。
 国政でも、「政治とカネ」の不祥事や暴言が相次ぎ、政治家としての資質が問題とされるような人が続出しています。それなのに、ほとんどの人は取り消したり訂正したりするだけで、後は知らん顔です。
 
 このような曖昧で無責任な対応こそが、問題行動や暴言が治まらない原因ではないでしょうか。本人がきちんと説明して責任を取ること、大臣などであれば総理大臣が任命責任を取るなどの形でペナルティを課すことこそが、再発防止にとって必要なことです。
 甘やかしてはなりません。公私混同や政治資金の不正使用などの問題を起こしたら政界から追放されるくらいの厳しい対応がなされなければ、このような問題はこれからも繰り返されるに違いないのですから……。
 
 
「責任逃れ」で自ら墓穴 囁かれ始めた“ポスト舛添”の名前
日刊ゲンダイ 2016年5月14日
 こんなデタラメな弁明で納得できるわけがない。13日の記者会見で舛添要一都知事は“精査”の結果を発表したが、プライベートの支出を政治活動で処理する呆れた感覚の常態化に、都民の怒りはますます燃え広がっている。「もう持たない」――。永田町では“ポスト舛添”が囁かれ始めた。
 1時間47分に及んだ会見は「責任逃れ」に終始した。
 
 正月の“会議”が家族旅行と一緒になったのは、「子供との約束のため」。東京ではなく千葉のリゾートホテルで会議をしたのは「マスコミに追われていたから」。領収書に宛名がないのは「店側の都合」。飲食費の公私混同は「会計責任者のミス」。
 何から何まで「人のせい」なのだ。
 
 舛添知事は、会見場に詰めかけた200人の報道陣を前に、作り笑いの余裕で真摯な態度をアピールしようとしていたが、都合の悪い質問には早口になってイラつく。いかにも卑怯な人間性を垣間見せた。
 疑惑は全く払拭されていない。特にキモは、本当に会議は開かれたのかどうか、だ。
「政治的な機微に触れるし、プライバシーに関わる」と、人数さえ明らかにしなかったが、参加者の了承を得てでも“証拠”を出さなければ、誰も舛添知事の説明など信用しない。
「これで幕引きになるとは思えません。弁明すればするほど墓穴を掘る。猪瀬前知事と同じパターンになってきました」(都庁関係者)
 
■都知事選は「7・10参院選」と同日か
 猪瀬直樹前知事は、徳洲会から受け取った5000万円のマネーを巡り、苦しい言い訳を続けた結果、辞任に追い込まれた。当初、猪瀬氏を守る姿勢を見せていた都議会の与党・自民党は、世論の風向きが強いと見るや、「辞任やむなし」に方針転換。引導を渡したのだった。
「安倍官邸は『時間が経てば都民は忘れる』と、自民党が全面支援して当選させた舛添知事を続投させるつもりです。しかし今後も世論の批判が収まらなければ、自民党の支持率や参院選にも影響しかねず、『舛添降ろし』に転換するでしょう。今回の問題が発覚して以降、自民党は『舛添知事は1期限り。再選はない』として、後継に都連会長の石原伸晃経済再生相という声が出ていました。舛添辞任で都知事選が早まる可能性が出てきたので、『ポスト舛添』が囁かれ始めました。伸晃さんのほかに、小池百合子衆院議員、舛添さんの元妻の片山さつき参院議員なんて冗談みたいな話も聞こえます」(自民党関係者)
 都知事選となれば、参院選とのタブルで7月10日が有力。民進党は参院選出馬の蓮舫議員を鞍替えさせ、首都トップを奪いにいくのか。東国原英夫前衆院議員はヤル気らしい。橋下徹前大阪市長も参戦か。