2016年2月7日日曜日

07- 国連・表現の自由特別報告者による日本調査日程が決定

 国連の表現の自由特別報告者デイビッド・ケイ氏の日本公式訪問が4月1219日に実施されることになりました。同氏の公式訪問は昨年12月の日程で決定されていましたが、日本政府の要請によって直前になってキャンセルされました
   (関係記事)
     2015年11月21日 国連人権理の「表現の自由」調査、政府がドタキャン 非常識
     2015年12月13日 国連人権理「表現の自由」担当のデイビッド・ケイ氏にインタビュー
 一旦は了承されたものが、直前になって大幅な延期を申し出るのは異例非礼なことでしたが、政府による報道への圧迫が早い段階で世界に明らかにされるのを恐れたからだと思われます。
 
 同報告者の調査日程が決定したことに対して、アムネスティ・インターナショナル日本などNGO三団体が、心から歓迎する声明を発表しました。
 声明は、 「日本政府と特別報告者との協議によって早期に可能になったことを心から歓迎する。表現の自由に関する状況の改善に確実につながる機会となるよう、日本政府が特別報告者の調査に誠実に協力するよう求める」としています
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国連・表現の自由特別報告者による日本調査
 の決定を歓迎するNGO共同声明
レイバーネット 2016年2月4日
2月3日、国連の表現の自由特別報告者デビッド・ケイ氏の日本公式訪問が本年4月1219日に実施されると公表された。同氏の公式訪問は昨年12月の日程で決定されていたが、日本政府の要請によって11月にこれが中止された。
 
日本政府の中止決定に対し、私たちNGOは同25日に強い懸念を表明し、日本政府に対して、表現の自由の国連特別報告者の公式訪問を2016年前半中のできる限り早い時期に実現すべきことを求めた。私たちは、いったん中止された公式訪問が、日本政府と特別報告者との協議によって早期に可能になったことを心から歓迎する。
 
また、公式訪問の早期実現のために日本政府機関と国連機関が行った努力に対して、敬意を表するものである。ケイ氏が日本調査での関心事項として挙げていた特定秘密保護法の実施状況、メディアによる取材報道の自由、知る権利など、日本における表現の自由に関する現状には懸念すべき点が多々ある。
 
私たちは、このような表現の自由に関する状況の改善に確実につながる機会となるよう、日本政府が特別報告者の調査に誠実に協力するよう求める。また私たちも、政府機関とも協力し、公正かつ十分な調査が実現できるようにしたい。
 
アムネスティ・インターナショナル日本
事務局長 若林 秀樹
 
ヒューマン・ライツ・ナウ     
事務局長 伊藤 和子
 
秘密保護法対策弁護団  
共同代表 海渡 雄一