2015年12月24日木曜日

野党 統一候補への動きいろいろ

 野党が候補を統一することの必要性にはどの党にも異論はない筈なのですが、決して順調には進んでいません。
 22~23日の動きを拾ってみました。
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共産、擁立見送り統一候補支援 参院選熊本
熊本日日新聞 2015年12月22日
 共産党県委員会は21日までに、来年夏の参院選熊本選挙区(改選数1)の公認候補に予定していた新人の芋生[いもう]よしや氏(60)の擁立を取り下げることを決めた。23日にも正式に表明する。
 
 同選挙区では、熊本市の弁護士、阿部広美氏(49)が同日、無所属の「野党統一候補」として出馬表明する見通しで、共産党も支援する。同県委員会の日高伸哉委員長は21日、熊日の取材に「戦争法(安全保障関連法)廃止という大義のため、候補取り下げを決断した」と語った。
 同中央委員会は、安保関連法の廃止に目的を絞った野党共闘を呼びかけ、全国の複数の選挙区で野党統一候補の実現に向け、党公認候補取り下げの検討を進めている。同県委員会によると、熊本が第1号となる見通し。
 県内では今月上旬、安保関連法に反対する市民グループが野党統一候補の実現を各政党や支持団体に要請。同県委員会も要請に応えるため、候補取り下げの方針を確認し、芋生氏も了承した。
 
 熊本選挙区には自民党現職の松村祥史氏(51)=当選2回、幸福実現党新人の木下順子氏(56)が立候補を表明している。(太路秀紀)
 
 
参院選へ初の「野党統一」候補 熊本の弁護士を擁立、無所属で
東京新聞 2015年12月23日
 民主、共産、維新、社民各党は23日、来年夏の参院選熊本選挙区(改選数1)に、熊本市の弁護士、阿部広美氏(49)を無所属で擁立すると正式に発表した。来夏の参院選で主要野党が協力する事実上の「野党統一候補」が実現するのは初めて。
 
 統一候補は野党が改選1人区で自民党に対抗するために模索しており、熊本のほかに石川選挙区などでも動きが浮上している。
 
 熊本では、民主、社民両党と連合熊本が中心となり、安全保障関連法に対する反対運動の取り組みを評価して阿部氏を選んだ。共産党は野党共闘を重視し、7月にいったん発表した新人候補の擁立を取りやめていた。 (共同)
 
 
統一候補擁立市民の会結成 参院選県区 野党共闘呼び掛け
信濃毎日新聞 2015年12月23日
 安曇野ちひろ美術館(北安曇郡松川村)常任顧問の松本猛氏、信州大法科大学院特任教授の又坂常人氏など長野県内の文化人や経済人らが22日、来夏の参院選で安全保障法反対を掲げる野党統一候補の擁立を目指す市民団体「2016信州市民の会」(仮称)を結成した。近く野党の県内組織に共闘を呼び掛ける。
 
 同会の呼び掛け人は、作家の井出孫六氏、諏訪中央病院(茅野市)名誉院長の鎌田実氏、戦没画学生慰霊美術館「無言館」(上田市)館主の窪島誠一郎氏、桜井甘精堂(上高井郡小布施町)会長の桜井佐七氏、元八十二銀行(長野市)頭取の茅野実氏ら。県内で反安保を掲げて活動する別の市民団体にも連携を呼び掛ける。
 
 同会は同日、松本市内で非公開の会合を開いた。松本氏は取材に、参院県区の定数が2から1に減ることを踏まえ、「安保法成立で立憲主義が否定された。日本が岐路に立つ参院選では、1人区で自民党に勝てる候補が必要だ」と述べた。
 
 市民の会は23日に長野市で記者会見し、設立趣旨などを説明する。
 
 
共産に協力呼び掛けず 衆院道5区補選で民主、大地に意向
北海道新聞 2015年12月23日
 民主党の玄葉光一郎選対委員長は22日、新党大地の鈴木宗男代表と国会内で会談し、来年4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙で、民主党側から共産党に政策協定や選挙協力を呼び掛けない意向を伝えた。
 
 民主党は出馬表明した党北海道・道民生活局長の池田真紀氏(43)への支援を大地に求めており、共産党を含む形での野党共闘に拒否感を示す鈴木氏に配慮した格好だ。
 玄葉氏は共産党の志位和夫委員長が言及する公認候補取り下げについて「共産党の判断だ。出方を見る」とも主張。候補取り下げが大地支持者に「選挙協力」と受け取られかねないと懸念する鈴木氏に理解を求めた。来夏の参院選での連携に関しても意見交換した。