2015年9月27日日曜日

安保法の廃止求める集会や行動

 安全保障関連法の成立後も、同法に抗議する集会や行動が各地で行われています。
 また複数の個人やグループが「法律は憲法9条に違反する」と国に裁判を起こす準備を進めています。
 
 25日夜、学生団体「シールズ関西」が大阪市北区のJR大阪駅前で、勤め帰りの会社員ら約4500人を前に、「立憲主義や民主主義を求める行動をこれからも続けていきましょう」と呼びかけました
 札幌市内で25日、安全保障関連法の廃止を求める集会とデモが行われました。
 同じく東京では、「安保法案に反対するママの会」が都内で会見し、今後は「安保関連法に反対するママの会」と改称し、法案の廃止を目指して活動を続けると発表しました。
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安保法制:大阪駅前で「抗議続けよう」アピール
毎日新聞 2015年09月25日   
 安全保障関連法への反対活動を続けてきた学生団体「SEALDs KANSAI(シールズ関西)」が25日夜、大阪市北区のJR大阪駅前で、法成立に抗議する街頭アピールを行った。集まった勤め帰りの会社員ら約4500人(主催者発表)を前に、メンバーらは「立憲主義や民主主義を求める行動をこれからも続けていきましょう」と呼びかけた。
 19日に安保法が成立した後、シールズ関西が抗議活動を行うのは初めて。メンバーの塩田潤さん(24)=神戸大大学院生=は、7月から毎週金曜日に行ってきた街頭アピールは今回が最後とし、「これまで延べ2万人以上の人に集まってもらい、法案への反対の意思を可視化することができた」と述べた。
 
 民主党の福山哲郎・参院議員と共産党の辰巳孝太郎・参院議員もマイクを握った。辰巳議員は来夏の参院選について「法の廃止のために、立場や政党を超えて選挙協力を進め、安倍政権を打倒することが必要だ」と訴えた。聴衆からは野党の共闘を求める声が上がった。【遠藤孝康】
 
 
安保法の廃止求める集会とデモ 札幌
NHK NEWS WEB 2015年9月25日
北海道では、などが法律の成立後も続いていて、25日は札幌市内で法律の廃止を求める集会とデモが行われました。
 
札幌市の中心部で25日夜、行われた集会は、道内ゆかりの文化人や学者の呼びかけで発足した団体が開き、主催者の発表でおよそ900人が集まりました。
集会では小樽商科大学の名誉教授で、憲法学者の結城洋一郎さんが、「憲法と民主主義を冒とくする安倍政権に対し、多くの国民が新たな闘いに立ち上がっている。絶対に戦争を許さないよう行動していきましょう」と訴えました。
安全保障関連法の成立を受けて、防衛省は南スーダンで国連のPKO活動に参加する陸上自衛隊の部隊に対し、武器を使って他国の部隊を救援するいわゆる「駆け付け警護」などの任務を新たに追加する方向で検討に入ることにしていて、今後、道内からも部隊の派遣が想定されています。
集会のあと参加者たちは、「憲法違反の法律は無効だ」、「自衛隊を戦地に送らない」などと声を上げながらデモ行進し、法律の廃止を呼びかけました。
参加した20代の女性は、「今回の強行採決は許されない。もっと国民の声を聞いてほしい」と話していました。 
 
 
安保法成立1週間 反対の訴え続く
NHK NEWS WEB 2015年9月26日
安全保障関連法が成立してから26日で1週間となりますが、国会前などでは、成立後も、この法律に反対する訴えが続いています。
 
集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が成立してから26日で1週間となります。自衛隊トップの河野統合幕僚長は今週、会見で、「安全保障に想定外は許されない。体制の整備に全力を尽くしたい」と述べていて、自衛隊は、法律の施行に向け、来週にも部内での検討を始めることにしています。
一方、国会近くでは、25日、フェイスブックなどを通じて連携しながら活動している全国のおよそ30人の母親が会見し、法律の廃止を訴えました
また、24日の夜は、国会前に、主催者の発表でおよそ5000人が集まり、「憲法9条を壊すな」などと書かれたプラカードを手に声を上げるなど、この1週間、法律に反対する訴えが続いています。
 
さらに複数の個人やグループが「法律は憲法9条に違反する」と国に裁判を起こす準備を進めるなど法律の合憲性は今後、司法でも争われる見通しで安全保障関連法の廃止を求める動きが続くことになります。 
 
 安保法案に反対するママの会」が都内で会見し、今後は「安保関連法に反対するママの会」と改称し、法案の廃止を目指して活動を続けると発表しました。(事務局註)