2015年9月24日木曜日

戦争法廃止 平和憲法堅持訴え

 連休中の22日と23日、京都や東京で戦争法廃止を訴える集会やデモ行進が行われました。
 
 22日、京都では「戦争アカン! 京都・おんなのレッドアクション」があり、赤いものを身につけた女性らが繁華街を行進しました
 
 同じく京都市国際婦人年京都連絡会主催「国際婦人年京都集会」が開かれました。
 
 また、戦争をさせない左京1000人委員会や平和を願うミュージシャンらが安保関連法への反対や平和憲法の堅持を呼びかける音楽交流会が、京都市左京区の市国際交流会館で開かれました
 
 東京都渋谷区では、「戦争法制に反対するミドルズ」など4団体が実行委員会を作り、戦争法制の廃止を求める「NO WAR デモ」を行いました。
 
 また23日には、大江健三郎や落合恵子さんなどの呼びかけで安全保障関連法と原発の再稼働に反対する集会が東京・渋谷区の代々木公園開かれ、作家や若者などが抗議の声を上げ続けようと訴えました。
 およそ2万5000人が集まりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
戦争法廃止をアピール 女性「子ども守る」レッドアクション 京都
しんぶん赤旗 2015年9月23日
 「戦争はあかん」と22日、戦争法に反対する京都府内の女性有志らが京都市内をデモ行進しました。約110人が集まり、「だれの子どもも殺させへん」「無理やり通した採決無効」とコールし、繁華街に声を響かせました。
 主催は、京都府内の女性有志でつくる「戦争アカン! 京都・おんなのレッドアクション」。赤いものを身につけた女性らが沿道にアピールしました。
 年内に男の子を出産予定だという教員の女性(30)は、途中から参加しました。「教育で戦争を推進することになるかもしれない。生まれてくる子どもも心配です」と話しました。
 日本共産党の倉林明子参院議員が参加し、あいさつしました。
 
 同日、国際婦人年京都連絡会が主催した「国際婦人年京都集会」が同市内で開かれました。ジャーナリストで和光大学教授の竹信三恵子さんが講演。参加した日本共産党の玉本なるみ京都市議が「戦争法廃止の国民連合政府」の実現を呼びかけました。
 
 
「戦争NO」音楽に乗せ 京都・左京で交流会、平和憲法堅持訴え
京都新聞 2015年9月23日
 「戦争できる国づくりは許さない」をスローガンに、安保関連法への反対や平和憲法の堅持を呼びかける音楽交流会「NO WAR&PEACE MUSIC FES」が22日、京都市左京区の市国際交流会館で開かれた。
 戦争をさせない左京1000人委員会や平和を願うミュージシャンらが企画。フォークグループ「五つの赤い風船」元メンバーの長野たかしさんや、京都出身の歌手秋人(あきひと)さんら13組のアーティストが出演した。
 ライブでは、このほど国会で成立した安保関連法について、フォーク歌手中川五郎さんが「私たちは負けたわけではなく、これからが戦いのスタート」と呼びかけ、軽快にギターをかき鳴らしながら「一台のリヤカーが立ち向かう」などの曲を披露。観客席は手拍子を打ったり、一緒に歌声を合わせたりする人たちであふれ、熱気に包まれた。
 
 
戦争法廃止をアピール ミドルズら街頭へ「連休あっても忘れない」 東京
しんぶん赤旗 2015年9月23日
 戦争法制の廃止を求める「NO WAR デモ」が22日、東京都渋谷区であり、約500人がバンドの生演奏に合わせて「他国の戦争 力を貸すな」「連休あっても忘れない」などと声を上げながら休日の繁華街を行進しました。
 40代~60代の社会人でつくる「戦争法制に反対するミドルズ」など4団体を中心に実行委員会をつくって呼びかけました。
 デモに先立つ集会で、参加団体の一つ「秘密保護法を考える女子会@足立」の佐藤こずえさん(45)は「私は保育士。子ども同士がけんかしたら、互いに折り合いをつけることの大切さを伝えている。武力は解決にならない」と訴えました。
 行進を先導するトラック荷台からのバンドの音に注目が集まりました。歩道からの声援やガッツポーズに、参加者が応じる場面も見られました。
 ミドルズ代表で行政書士の男性(56)は「中年世代が声を上げてこなかったから民主主義の危機が生まれた。責任世代。悔いのような思いからミドルズを始めた」と語りました。
 実行委員の女性(50)は「デモに対する周囲の受け止めが変わってきた。『特殊な人』という感じから、『ああ、やってるな』と。戦争法廃止は誰にも共感できるテーマなのではないか」と話していました。
 
 
安保法と原発再稼働に反対する集会
NHK NEWS WEB 2015年9月23日
今月19日に成立した安全保障関連法と、原発の再稼働に反対する集会が東京都内で開かれ、作家や若者などが抗議の声を上げ続けようと訴えました。
 
この集会は、ノーベル賞作家の大江健三郎さんや作家の落合恵子さんなどの呼びかけで開かれ、東京・渋谷区の代々木公園には主催者の発表でおよそ2万5000人が集まりました。
この中で大江さんは、「憲法の下で70年間、平和が持続してきたが、今最も危険な転換期にある。この危機に抵抗して生きていこう」と述べました。また落合さんは、「政権から私たちの民主主義を取り戻すために、生存権と人格権を懸けてもう一度闘いましょう。福島第一原発の事故の収束を何一つ見ないままでの再稼働も認められない」と訴えました。さらに安全保障関連法に反対する若者などのグループ「SEALDs」の奥田愛基さんは、「今こそ戦争反対、憲法を守れと言わなければならない。世代を超えてともに闘っていきましょう」と呼びかけました。
このあと参加者たちは渋谷の繁華街でデモ行進を行い、安全保障関連法や原発の再稼働への反対を訴えていました。参加した40代の会社員の男性は、「憲法9条を大切にしてきた国の形を変える法律に憤りを感じて参加しました。これからも声を上げ続け、選挙でも意思を示したい」と話していました。