2015年8月24日月曜日

22・23日 全国で安保法案反対の行動

 23日には、全国64カ所でシールズ主導の安保法案反対「全国若者一斉行動」が行われました。
 東京・青山公園で開かれたシールズの集会には、若者や家族連れが続々と集結し、約6500人に達しました。
 
 また連合は、労働者派遣法と労働基準法の改正案に反対する集会を国会前で開き、約1万4千人が集まりました。集会の中で安全保障関連法案も批判しました。
 
 22日、三重県津市では「あかんよな~!安保法案反対・女性の集い」が開かれ、約150人が集まりました。
 
 また千葉県習志野市では「戦争法案に反対する大久保パレード」が行われ、150人を超える市民らが参加しました
 
 川崎市中原区のコミュニティーカフェ「メサ・グランデ」でランチを共にしながら講師を囲み、気軽に私たちの権利を学ぶ「憲法カフェ」が開かれ約35人が参加し集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案などについて話し合いました
 
 佐賀県「小城9条の会」小城市の牛津公民館で安全保障法制の問題点などについて、佐賀市の東島浩幸弁護士を講師に招いて講演会を開きました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
若者が一斉に「安保法案反対」 全国64カ所、シールズ主導
東京新聞 2015年8月23日
 安全保障関連法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」が呼び掛けた「全国若者一斉行動」が23日、各地で行われた。シールズによると、北海道から沖縄までの64カ所でデモや集会が実施され、若い世代の反対運動が広がりを見せた。参加者らは「法案は戦争への道を開く」「私たちの行動は政権にも影響を与えるはずだ」と訴えた。
 
 東京都港区の青山公園で開かれたシールズの集会には、若者や家族連れが続々と集結。約6500人が渋谷方面に向け、ラップ調の「憲法守れ」「戦争反対」とのコールを上げながらデモ行進をした。(共同)
 
連合、国会前で1万人集会 労働法改正に「NO」
東京新聞 2015年8月23日
 連合は23日、今国会に提出されている労働者派遣法と労働基準法の改正案に反対する集会を国会前で開き、約1万4千人(主催者発表)が「みんなで安倍政権にNO」と声を上げた。
 提出されているのは、最長3年の派遣労働者受け入れ期間の制限をなくす派遣法改正案と、一部の高度専門職に残業代などを支払わない制度を盛り込んだ労基法改正案。古賀会長は「労働の尊厳が大きく傷つけられようとしている。力を込めてノーを突き付けよう」と強調。
 集会では安全保障関連法案も批判。法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs」のメンバーも「憲法守れ」「戦争反対」と壇上で声を張り上げた。 (共同)
 
安保法案、女性ら反対 津で集い 150人「あかん」連呼  
  伊勢新聞 2015年8月23日
 参院で審議中の安全保障関連法案に反対する女性らの集会「あかんよな~!安保法案反対・女性の集い」が二十二日、津市大門のまん中広場であった。集まった約百五十人(主催者発表)の女性らが法案に対し「あかんやろ」と反対の声を上げた。
 
 参加者らは「あかんやろ」と書かれたプラカードやうちわなどを持参して集まり、声を合わせて「あかんやろ」と連呼。希望者が壇上に上がり「命をないがしろにする戦争法案には断固反対する」「子を戦争に行かせてはならない」などと訴えた。
 
 県内の看護学校に通う女子学生(21)は「私たちも(戦地に)同行することになるかも知れない。頑張って反対を訴えたい」と話し、津空襲を体験した女性(88)は「若い人の決意を聞いて涙が出た。何としても廃案にできるよう立ち向かってほしい」と激励した。
 木村夏美弁護士(35)は安保法制を解説。「憲法に則して法律をつくる立憲主義に真っ向から反対する法案で、成立すれば、これまでの制限のほとんどがなくなる。任務遂行のための武器使用が認められ、戦争に参加できるようになってしまう」などと主張した。
 
 集いは「全国各地で女性の反対活動が展開される中、県内でも多くの人に反対の声を上げてもらおう」と、県内の女性ら十七人でつくる実行委員会(伊藤幸子委員長)が初めて開催。委員らの交友関係やインターネットなどを通じて参加者を募った。  
 
諏訪で安保法案反対集会 「制服向上委員会」も 
信濃毎日新聞 2015年8月23日
 諏訪市在住の写真家石川文洋さんや「戦争をさせない1000人委員会・すわ」「諏訪湖・八ケ岳地域ぐるみの会」などは22日、安全保障関連法案の廃案を目指す集会を同市文化センターで開いた。15の個人、団体が意見表明し、法案を批判するアイドルグループ「制服向上委員会」が3曲を披露。参加した約520人は集会の後、「戦争法案、絶対反対」などと声を上げてJR上諏訪駅前までパレードした。
 
 市民団体の代表や医師、弁護士、会社役員、保育士らが意見表明。「抑止力は互いを読み取るあいまいな読心術。先制攻撃の誘惑に駆られる」「平和的に(問題を)解決するのなら、なぜ国外に出掛けて米国の兵たんを担当する必要があるのか」などと述べた。絵本や合唱で反戦を訴える団体もあった。
 
 制服向上委員会の13~18歳の4人は「左翼でも右翼でもなく『清く』です」と自己紹介。政権や自民党を批判する替え歌などを歌い、踊った。安倍首相に退陣を求める決議もし、参加者は一斉に「勝手に決めるな戦争するな!」と記した紙を掲げて気勢を上げた。
 
「戦争法案に今すぐ反対」 習志野でパレード
東京新聞 2015年8月23日
 安全保障関連法案の廃案を求める「戦争法案に反対する大久保パレード」が二十二日、習志野市大久保で開かれた。百五十人を超える市民らが参加。「戦争法案今すぐ反対」「安倍政権の暴走を止めよう」「戦争はしたくない」と訴えながら商店街などを行進した。
 
 デモ行進に先立つアピールでは、小学校教諭の男性(51)が「高二の娘が『どうせ私たち(の世代)が戦争にいくんでしょ』と漏らした。子どもは声を上げられず、投票もできない。大人が法案をストップさせないといけない」と訴えた。
 会社員宮川千代子さん(46)は高二の長男と暮らすシングルマザー。「格差などで就職が難しくなれば、望まないのに自衛隊を選ぶ家庭も出てくる。家計の厳しいシングルなら不安はなおさらだ」と話す。
 
 その後、参加者は「止めよう戦争法案」と書かれた横断幕や、「平和憲法が家族を守る」などと書かれた幟(のぼり)を掲げ、大久保商店街を出発し八幡公園まで練り歩いた。
 会社員阿部朋(とも)さん(32)は妻(32)、長女(4つ)と参加。「抗議活動に初めて参加した。原発もそうだが、好き勝手やりすぎる安倍政権に反対の意思を示したかった」と話した。 (服部利崇)
 
中原で「憲法カフェ」 講師に弁護士、安保法案など解説
東京新聞 2015年8月23日
 ランチを共にしながら講師を囲み、気軽に私たちの権利を学ぶ「憲法カフェ」が22日、川崎市中原区のコミュニティーカフェ「メサ・グランデ」で開かれた。約35人が参加して会場は満席に。国会で審議されている集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案などについて話し合った。 (山本哲正)
 
 最初に、身勝手な王様を市民が憲法で縛っていく様子を描いた紙芝居を、参加者が順に読み手になって上演。続いて講師の川岸卓哉弁護士(30)=明日の自由を守る若手弁護士の会=が「法律と違って憲法は国家や権力に対し国民の人権を守るよう歯止めをかけるもの」と立憲主義を解説。「安保法制をめぐる動きで立憲主義が破られようとしている」と語った。
 安保法制については「米国と一緒に戦争することなどが柱になっている。対テロ戦争に軍事同盟による抑止力は通用しないのでは」と疑問を呈した。
 参加した女性が「憲法が国民のものなら、なぜ安倍政権が勝手に解釈を変えるのか」と質問すると、川岸さんは「普通の民主国家では憲法無視はあり得ない。安倍政権は国民をなめている。憲法違反の政権にはノーと退場を突きつけないと、憲法違反をしても政権に居座れると思われ、次々憲法が無視される」と危機感を示した。
 参加者に十代、二十代の女性の姿も目立ち、主催した江川せせらぎ九条の会の会社員南真理さん(51)=同市高津区=は「これまで関心の薄かった人たちも主権者意識を持ち出した手応えを感じる」と喜んだ。
 同区の県立高校三年女子生徒(17)は「立憲主義の大切さがよく分かった。国民がこんなに反対しているのに、安保法制の成立へ勝手に話が進むのは、おかしい」と話した。
 
(佐賀県)小城9条の会が講演会 安保法制の問題点学ぶ
佐賀新聞 2015年08月23日
 「小城9条の会」(福島是幸代表)は22日、小城市の牛津公民館で参院で審議されている安全保障法制の問題点などについて、佐賀市の東島浩幸弁護士を講師に講演会を開いた。東島氏は「安倍政権が言う集団的自衛権は、みなさんが考える『自衛』の概念とはかけ離れている」と訴えた。
 
 東島氏は、憲法9条がパリ不戦条約や国連憲章の「紛争の平和解決義務」の流れの中で成り立っていると説明。「集団的自衛権」は戦後、アメリカなど軍事大国が利害関係のある国を支援するために生まれた概念だと話した。
 
 このほか、ホルムズ海峡の機雷除去など、政権が想定する集団的自衛権行使の事例について、一つずつ反証した。講演会には会員のほか市民ら約80人が集まり、福島会長は「安保法制の問題点について、小城の人たちにもっと理解を深めてほしい」と開催理由を述べた。