2015年8月23日日曜日

各地で安保法制法案の廃案を求める緊急集会や行動

 21日も各地で安保法制法案の廃案を求める緊急集会や行動が行われました。
 
 松山市では、愛媛弁護士会、安保法制法案に反対する愛媛の学者・文化人の会、憲法9条をまもる愛媛県民の会の3団体共催「安保法制法案の廃案を求める緊急集会」が開かれ、市民800人が集まり、集会後デモ行進をしました。
 
 大津市では、滋賀弁護士会主催「違憲の新安保法制を許さない緊急集会」が開かれ、市民や弁護士ら500人が参加し、講演会と周辺でのデモ行進が行われました。
 
 富山「女性のレッドアクションとやま実行委員会」は法案反対の県民の意見を集約した紙「レッドカード」百四十五枚を、富山県選出の自民党国会議員氏宛てに郵送しました。
 中央に「許しません! 戦争法」と記されたA4判レッドカードには、一枚にメッセージが八つまで書き込め実行委のメンバーが月上旬から同月25日までの間、集会などで法案についての意見を県民に記入してもらいました
 
 また恒例の、学生らでつくるSEALDsが呼びかけた戦争法案の廃案を求める国会前抗議行動には、まだ蒸し暑さが残るなか5000人が参加し学生、学者らスピーチました。
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ストップ安保法案 松山で緊急集会、800人デモ行進
愛媛新聞 2015年08月22日
 安全保障関連法案の審議が参院で進む中、「安保法制法案の廃案を求める緊急集会」が21日夜、愛媛県松山市堀之内の城山公園であり、賛同する団体や市民らが「安保法案ノー」を訴えた。愛媛弁護士会、安保法制法案に反対する愛媛の学者・文化人の会、憲法9条をまもる県民の会の3団体が共催した。 
 
 集会にはプラカードやのぼりを掲げた800人(主催者発表)が集まり、あいさつに立った愛媛弁護士会の大熊伸定会長が「集団的自衛権の行使容認など憲法9条に違反する法案だ。改正の手続きを取らないのは立憲主義に反する」と強調した。 
 続いて学識者や主婦、教員ら8人がマイクを握りスピーチ。「安倍政権があおる国際情勢の変化による脅威は個別的自衛権で対応できる。なぜ今憲法上の疑義を招いてまで拙速に制定に突き進むのか」などと語気を強めた。 
 約30分間の集会後、公園を出発した一行は県庁前を通って大街道、銀天街両商店街をデモ行進した。
 
 
「新安保法制NO!!」緊急集会開きデモ 滋賀弁護士会
中日新聞 2015年8月22日
 集団的自衛権の行使を可能にする安保関連法案が参議院で審議される中、滋賀弁護士会主催の「違憲の新安保法制を許さない緊急集会」が二十一日、大津市のピアザ淡海で開かれた。弁護士や市民ら五百人が参加し、講演や周辺でのデモ行進が行われた。
 
 元県知事で官房長官も務めた武村正義氏が講演し、「安保環境の変化には、以前から認めてきた個別的自衛権でも対応できる。憲法の平和主義は断固堅持すべきだ」と主張。法案が成立した場合でも「次の参院、衆院選で反対派を過半数にすれば廃止できる。悲観することなく声を上げよう」と呼び掛けた。
 続いて女性や若者のグループ、法案に反対する政党の県組織の代表者がスピーチしたほか、集会参加者で「新安保法制NO!!」と書かれた赤いプラカードを掲げ、「新安保法制の撤回を」などと訴える集会宣言を採択した。
 
 デモ行進は、大津中央郵便局や大津パルコなど市中心部をまわる一・五キロのコースで行われ、「新安保法制反対」「憲法違反の法律をつくるな」などとシュプレヒコールを上げた。
 弁護士会が安保関連法案に関して市民集会を開くのは、大津市内で千三百人が参加した七月二十日のデモ行進以来。 (角雄記)
 
 
(富山)県選出自民議員に“警告” 
女性グループ 安保法案でカード郵送
中日新聞  2015年8月22日
 安保法制関連法案に反対する(富山)県内有志でつくる「女性のレッドアクションとやま実行委員会」は二十一日、法案反対の県民の意見を集約した紙「レッドカード」百四十五枚を、県選出の自民党国会議員五氏宛てに郵送した。
 
 レッドカードはA4判で、「許しません! 戦争法」と中央に記し、一枚にメッセージが八つまで書き込める。実行委のメンバーが七月上旬から同月二十五日までの間、集会などで法案についての意見を県民に記入してもらった。
 実行委によると、集まった意見は、県内全域の八~九十二歳(自己申告)の約千百筆。「積極的平和主義は、武力を使ってすることですか」「政治家の仕事は、国民を戦争に巻き込まないことが第一」などと書かれている。衆院で法案に賛成した田畑裕明、宮腰光寛、橘慶一郎の三氏と、参院議員の野上浩太郎、堂故茂の両氏に送った。
 
 県庁で二十一日、実行委世話人の十人が会見し、堀江節子さんは「こんなに集まるとは思わなかった。実名で記入しているものもあり、きちんと議員に意見を届けたいという思いが伝わってきた」と話した。
 運動には医師や元大学教員ら十人が呼び掛け人となり、賛同者は三百五十九人(今月十日現在)。二十九日には富山市のCiC前広場で、法案反対のリレートークやパレードを午前十一時~正午に行う。 (青木孝行)
 
 
「絶対廃案」シールズが国会前抗議
しんぶん赤旗 2015年8月22日
 「戦争反対」「絶対廃案」。蒸し暑さが残るなか、国会正門前から響く怒りのコールや、学生、学者らのスピーチ。21日夜、学生らでつくるSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)が呼びかけた戦争法案の廃案を求める抗議行動には、5000人(主催者発表)が参加しました。
 
 SEALDsの奥田愛基(あき)さんは、23日に実施する全国若者いっせい行動の成功を呼びかけました。そのうえで「国会で防衛省の内部文書が明らかにされた。自分たちを『軍』といっている。やっぱり戦争法案ではないか」と批判しました。
 防衛省が内部文書を作成していた問題について「政府は人の命を軽く見ている」と話すのは同杉並区に住む女性(56)。「本来は与党の議員だって怒るべき問題じゃないですか。このまま日本が戦争できるようになるなんてイヤです。必ず廃案にしたい」
 埼玉県所沢市からきた男性(69)は夫婦で参加。「何もせずにはいられないほど危機感をもっている。廃案まであきらめない」と話しました。
 日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)と民主党の議員があいさつしました。