2015年6月22日月曜日

戦争法案反対 札幌で5500人、京都では学生2200人

 安全保障関連法案の成立を阻止しようと、学者や文化人でつくる「戦争をさせない北海道委員会」20日に開いた札幌市の集会に、全道の労働団体などから約5500人が参加しました

 参加者は、赤と青のボードを交互に掲げながら「憲法違反許さない」などと声を上げ、大通公園から中島公園までの約2キロを行進しました。
 
 関西の大学生らが結成した団体「自由と民主主義のための関西学生緊急行動」(シールズ関西)が21日、京都市内でデモ行進を行いました
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて集まった約2200人が、、観光客らでにぎわう京都市中心部約4キロを2時間かけて練り歩き、集団的自衛権の行使容認を含む政府の安全保障関連法案反対を呼びかけました
 
 シールズ関西は昨年末、東京で特定秘密保護法への抗議運動に参加した際に出会った関西の学生らが「関西でも独自の団体を」と呼び掛け、今年5月3日に発足しました。
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「『戦争法案』は撤回を」札幌・大通公園で5500人デモ行進、反対訴え
北海道新聞 2015年6月21日
 集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案の成立を阻止しようと、学者や文化人でつくる「戦争をさせない北海道委員会」は20日、札幌市中央区の大通公園で反対集会を開いた。参加者は「『戦争法案』は撤回を」と訴え、市中心部をデモ行進した。
 
 法政大の山口二郎教授や作家の雨宮処凛(かりん)さんのほか、全道の労働団体などから約5500人(主催者発表)が参加。北星学園大の岩本一郎教授は「集団的自衛権を認めても抑止力は高まらず、周辺国の不信感を生むだけだ」と批判し、小樽商科大の結城洋一郎名誉教授は「平和な社会を引き継ぐ努力を放棄してはならない」と強調した。
 
 参加者は、赤と青のボードを交互に掲げながら「憲法違反許さない」などと声を上げ、中島公園までの約2キロを行進した。
 

安全保障関連法案の撤回を求め、「戦争させない」と
書かれたボードを一斉に掲げる参加者たち
 
 
安保:学生2200人が京都でデモ行進 法案に「ノー」
毎日新聞 2015年06月21日
 集団的自衛権の行使容認を含む政府の安全保障関連法案に反対する関西の大学生らが結成した政党色のない団体「自由と民主主義のための関西学生緊急行動」(シールズ関西)が21日、京都市内でデモ行進を行った。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて集まった約2200人が、法案に「ノー」の声を上げた。
 
 学生らはデモの先導車から流れる音楽に合わせて「憲法守れ」「民主主義って何だ」などとラップ調でコール。「FIGHT FOR LIBERTY」(自由を求める戦い)、「NO WAR」(WAR=戦争)などのプラカードを掲げ、観光客らでにぎわう京都市中心部約4キロを2時間かけて練り歩き、法案反対を呼びかけた。
 
 神戸女学院大2年の山口晶子さん(19)は「権力に逆らうことは勇気がいる。就職や世間体が気になって、今すぐ逃げ出してしまいたい衝動に駆られる」と本音を吐露。それでも街頭で訴えるのは「一人一人に平和を守り、継続させる責任があるから」と明かした。
 沖縄県浦添市出身で大阪府内の大学に通う平良美乃さん(22)は「武力では何も解決できないというのが歴史の教訓。米軍基地も安保法案も要らない」と訴えた。
 団体のフェイスブックを見て大津市から1人で参加した高校3年の女子生徒(17)は「18歳選挙権も決まった。政治に無関心ではいられない」と語った。
 
 シールズ関西は昨年末、東京で特定秘密保護法への抗議運動に参加した際に出会った関西の学生らが「関西でも独自の団体を」と呼び掛け、今年5月3日に発足した。友人同士の紹介やSNSでメンバーを集め、現在約60人。安倍政権の安全保障政策を主なテーマに週1回のミーティングを開き、政治学などの専門家を講師に迎えて勉強会を重ねてきた。
 デモを企画した神戸大大学院2年の塩田潤さん(24)は「予想以上の参加で驚いている。法案審議が続く限り継続して活動する」と話し、今後は関西圏で毎週、反対運動を展開する。【川瀬慎一朗】
 
下の写真は安保法案に反対し、デモ行進する大学生ら=京都市東山区で

安保法案に反対し、デモ行進する大学生ら=京都市東山区で2015年6月21日午後2時52分、小関勉撮影