2015年6月22日月曜日

6月例会の報告

   と き   6月21日(日) 13:30~15:30 
   ところ  湯沢公民館 3階 「会議室2」 
   
1 連続学習 「憲法の空語を充たすために」 (第3回)
    (“憲法の「空語」を充たすために” 内田樹著 かもがわ出版 900円+税)
       学習予定: テキスト 36~48ページ
 
  今回はテキストの「・日本国憲法のもっていた本質的な脆弱性」、「・憲法九条にはノーベル平和賞の資格十分」、「・憲法の主語はそれにふさわしい重みを獲得していない」の3つの項を学習しました。
 最初の“脆弱性”の項では、「日本国憲法はワイマール憲法など当時先行していた近代憲法の成果を凝縮した百点満点のものであるが、その全てを日本国民自身の手で書き上げたとはいえない点に“主語が空語である”という脆弱性がある」と述べ、次の項で「その脆弱性を克服する道は、“空文であった憲法を私たちが現実化した”と名乗りうる主体を立ち上げるしかない」とし、三番目の項で、(単に名乗るだけではなくて)「憲法にどのように実質を込めてゆくのかが我々に課された実践的課題である」と述べています。
 
 今回の範囲は、テキストのタイトル「憲法の『空語』を充たすために」のいわば芯の部分に当たるところです。それで一読後、「とても難しいが面白い箇所だ」というのが皆さんの感想でした。以下に感想の一例を順不同に示します。
 
・憲法を自分たちのものにするためには、“九条の会のアピール”にあるとおり、「国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していく」ことに尽きる
9条をまもるということは日々9条を選び直すこと。
・関連して、「上野千鶴子の選憲論」という本が面白そう。
・終戦直後に戦地から帰国した教師が何人も、「君たちはこれから戦争のない世の中で生きられるから幸せだ」と語ったことが思い出される。
・新憲法の制定には日本人も間接的に関与したといわれている。
・日本人が戦後70年間に渡って戦争放棄の憲法を守り続けてきたことは素晴らしい。
・GHQの人たちも、日本は数年後には戦力を持つ憲法に変えると思っていたらしくて驚いている。
・朝鮮戦争以降アメリカから9条改憲の圧力が掛かったが、当時の為政者たちは受け入れなかった。
・以前は憲法を論じる人たちは比較的限られていたが、今では極く当たり前の話題になっている。
安倍政権が登場してから逆に憲法9条は極めて身近な存在になった。これまでは十分に自覚的でなかったという面があった。
 
 次回の学習範囲はテキストの50~64ページです。
 
2 総会以降の取り組みを振り返って
 (1) 「第4回 立憲主義と憲法9条をまもる新潟県民の集い」に参加して
      5月23日(土) 新潟県民会館 小沢隆一氏の講演とパレード
     湯沢から15人が参加しました。全体では1700人が参加しました。
 
 (2) 湯沢町議会への請願と議会傍聴の取り組みを振り返って
     当会は、「安全保障関連法案の廃案を求める意見書の提出に関する請願」を3日に湯沢町議会に提出し、まず9日に総務文教委員会で審議されました。
     委員会には笛木世話人が参考人として出席し、賛成多数で採択されました。
     町議会での審議は17日に行われました。
     会員10人が傍聴するなか賛成多数で採択され、併せて採択された意見書は直ちに衆参両院に提出されました。
 
3 相談・協議
 (1) 町の平和取り組みに関する懇談会について
     10日湯沢町に申し入れた当会からの提案・要請()にもとづいて、6月22日10:00~11:00に町役場で懇談会が行われます。大勢で参加しましょう。     
      (※ 申し入れの骨子)
1 11月開催予定と聞いております平和教育講演会については、父母や町民に開かれたかたちで実施し、大勢の参加が得られるよう取り祖みを進めていただきたい。
2 近隣市町村や県内各市町村の取り組み事例などを参考にしながら、8月の広島平和記念式典への生徒派遣を是非とも実現させていただきたい。
3 この国の主権者として社会的に自立していく新成人に、その前途を祝ってハンディーでチャーミングな『日本国憲法』の冊子をプレゼント配布していただきたい。
4 湯沢町非核平和都市宣言5周年を期して、観光リーフレットなどを活用した「非核平和宣言のまち湯沢町」をアピールする取り組みを具体化していただきたい。
5 『広報ゆざわ』などを活用して、町の平和取り祖みが町民に生き生きと伝わり、町民みんなのものになるよう工夫していただきたい。
6 私たちの会の諸企画に、町職員や教職員のみなさんの積極的な参加を促すなどのご協力をいただきたい。
 
 (2) 7月例会の日取り変更
     定例日の19日(日)には別途「伊波洋一さん講演会」への出席要請も来ているので、例会は1週間遅らせて26日(日)に変更します。
 
 (3) 8月特別企画の具体化について
      8月23日(日)に行う「夏の特別企画」案が提案されました。
     宣伝用のチラシの案も既に作成されていました。検討の結果、出演者のプロフィールのついて、プロの紀奈瀬衣緒さんと木利屋紗保さんの分は大きく取って、逆に他の3人については簡略にして縮小することになりました。
 
 (4) 「“通信平和の輪”読者の集い」の実施に向けて
      (11月の予定 先のことに付省略)
 
4 報告事項
 (1) 「憲法9条にノーベル平和賞を」の署名取り組みについて
     第1期集約分 104枚520筆分を相模原市の実行委員会に郵送しました。
 
 (2) 新潟県9条の会から新しい署名用紙が届きました。
     「戦争法案」の廃案と憲法9条を守り、生かすことを求める署名
以 上