2015年4月22日水曜日

オーストリアの核禁止文書に今年も不賛同 日本

 オーストリアの核兵器禁止を呼び掛ける提案について、16日時点で南米やカリブ海諸国、アジア、中東、欧州の計65カ国以上が賛同を表明していますが、日本政府は今年も賛同しませんでした。
 唯一の原爆の被害国である日本ですが、2013年10月に一度だけ拘束力がない共同声明賛同した以外は、「核の傘」戦略を取る米国の意向に配慮してこれまで一貫してこの提案には賛同を拒否してきました
 今年も情けないことにそれが踏襲されました。

   (関係記事) 
 3月16日 日本は核兵器禁止提案に賛同すべきだ 
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国連加盟国3分の1超が賛同 オーストリアの核禁止文書
東京新聞 2015年4月21日
 【ウィーン共同】27日開幕の核拡散防止条約再検討会議に向け、オーストリアが核兵器禁止への努力を誓い、国連の全加盟国(193カ国)に配布した文書に、3分の1を超える国が賛同したことが21日、分かった。オーストリア外務省のクメント軍縮軍備管理不拡散局長が明らかにした。
 
 核兵器保有国や日本やドイツ、カナダなど「核の傘」の下にある国の賛同はないが、オーストリアは文書を再検討会議に提出予定。多くの国の支持を背景に、核兵器禁止条約の議論の手掛かりにしたい意向だ。
 クメント氏によると、16日時点で南米やカリブ海諸国、アジア、中東、欧州の計65カ国以上が賛同を表明。