2015年2月27日金曜日

首相談話はツィッターとは違うと

 安倍首相が夏に発表する戦後70年談話について検討する有識者懇談会が25日にスタートしたことを機に、沖縄タイムスなど4紙が「過去と真摯に向き合え」、「反省なしに未来は語れぬ」、「国際的な共感が必要だ」、「出発点を踏まえてこそ」などと、談話の内容を懸念する社説を掲げました
 
 自民党の稲田朋美政調会長は、24日、記者会見で「安倍首相の70年談話だから注文などをつけずに安倍首相に任せるべきだ」と主張しましたが、それはこれまでの流れとは全く一線を画するもので大いに違和感のあるものでした。 
 
 「まるこ姫の独り言」が26日、その主張を一蹴しました。
 彼女は「稲田」を「極右の巣窟」と呼び、「バカ言っちゃいけない。首相談話安倍首相のフェイスブックでもなければツィッターでもない。安倍首相に談話を任せたら、どんな事になるか想像するだけでも恐ろしい」と切り捨てました。
 そして、首相が「日本の平和憲法をアメリカに押し付けられた憲法でみっともないというのなら、なぜアメリカに押し付けられた沖縄基地をいつまでも存続させるのか。・・・」と痛快な論理を展開しました。
 
 以下に紹介します。
 併せて沖縄タイムスの社説も紹介します。
 
 26日の社説の一例
戦後70年談話 過去と真摯に向き合え      沖縄タイムス
戦後70年談話 出発点を踏まえてこそ          . 信濃毎日新聞

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「談話 首相に任せるべき、稲田朋美」 バカ言っちゃいけないよ

まるこ姫の独り言 2015年2月26日
本当に安倍内閣の面々は碌な人間がいない。
人間として問題のある人物ばかりだ。
さすが極右の巣窟、政調会長稲田朋美が、またのたまった。
 
戦後70年談話 稲田氏「首相に任せるべきだ」
                産経新聞2月25日(水)7時55分配信
 自民党の稲田朋美政調会長は24日、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話をめぐり、野党が過去の「植民地支配と侵略」への反省とおわびの文言を入れるよう求めていることに対し「安倍首相の談話だから安倍首相に任せるべきだ」と批判した。
 
安倍首相の談話だから、安倍首相に任せるべきだと?
バカ言っちゃいけないよ。
一応、今のところ安倍首相がこの国の政治のトップに立っているが、この談話発表は、安倍首相のフェイスブックでもなければツィッターでもない。
この”談話”と言うものは日本国の姿勢を発信するものであって、安倍首相の個人的見解を発表するものではない。
いくら自己中の自民党議員とはいえ、よくもこんな発想ができるものだ。
 
安倍首相に談話を任せたら、どんな事になるか想像するだけでも恐ろしい。
侵略戦争では無かっただの、植民地支配はしていなかっただの慰安婦に強制性はなかっただの、次から次へと今までの内閣が、針の穴を通すように細かく営々と築き上げてきた談話を、いきなりぶち壊しにするような自己中心的な談話を、鬼の首でも取ったように自慢げに発表するだろう。
 
それでなくても、謝罪と言う言葉を知らない首相の事だ。
戦後70年、少しずつ歴史の証人がいなくなってきた今、安倍首相とそのお友達達は、あの戦争で日本がやってきた事をどんどん美化して行くつもりだ。
どうも安倍とそのお友達の頭の中は、日本は侵略戦争もしていないし、植民地支配もしていない事になっているらしい。
 
しかしどんなに今更取り繕っても、日本の植民地支配や侵略戦争は既定事実で、ひっくり返る訳もないのに。
これを言いだしたら、近隣諸国との関係が悪化するだけだと言う事がなぜ分からないのだろう。
歴史修正主義者として、今以上に極右首相だと評判が立つだけだ。
本当に視野が狭くてどう仕様もない。
 
安倍首相は、日本の平和憲法をアメリカに押し付けられた憲法で、みっともない憲法だ、だから憲法改正は必要だと、公に語っているが、だったら、なぜアメリカに押し付けられた沖縄基地をいつまでも存続させるのか、解釈改憲をしてまで集団的自衛権
行使でアメリカに追随するのか。。。。
一方では、平和憲法をアメリカに押し付けられた憲法と忌み嫌い一方ではアメリカに押し付けられた基地も自衛隊の海外派兵も、喜んで受け入れるのか、しかも沖縄県民・国民を泣かせてまで。矛盾だらけじゃないか。
 
総理談話。これも今までの談話を踏襲するとは言うものの安倍首相に限っては怪しい。
素直に踏襲するだろうか。
世界から大ひんしゅくを受けるような談話を発表しなければ良いが。。。。。
 
 
社説 戦後70年談話 過去と真摯に向き合え
沖縄タイムス 2015年2月26日
 戦後70年にあたり、安倍晋三首相が夏に発表する新たな談話について検討する有識者懇談会が初会合を開いた。 
 安倍首相は談話について「先の大戦への反省」「戦後の平和国家としての歩み」「世界の平和と安定に向けた貢献」の3本柱で構成する意向を示している。 
 安倍首相の談話をめぐっては、戦後50年の村山富市首相談話や戦後60年の小泉純一郎首相談話をどこまで継承するかが、焦点として浮上している。 
 
 村山談話は「植民地支配と侵略によってアジアの人びとに多大の損害と苦痛を与えた」と認め、痛切な反省とおわびを表明した。小泉談話もこれを踏襲した。 
 安倍首相は村山談話について「歴代首相の談話を全体として引き継ぐ」と述べる一方で、文言をそのまま継承するかは明らかにしていない。 
 1月のNHK番組で「今までのスタイルを下敷きとして書くことになれば、『使った言葉を使わなかった』『新しい言葉が入った』というこまごまとした議論になっていく」とも語っている。 
 
 「植民地支配と侵略」「反省とおわび」は、村山談話の根幹をなす重要なキーワードである。その後の歴代内閣にも引き継がれ、日本の公式な歴史認識として国際社会でも高く評価されている。 
 仮にそのキーワードを使わなかった場合、村山談話を骨抜きにし、その価値を台無しにする恐れがある。逆に歴史修正主義的なメッセージと受けとられれば、中韓との関係悪化は決定的になるだろう。 
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 気がかりなのは、過去に安倍首相が、村山談話の見直しに意欲を示していたことだ。 
 2013年4月の国会答弁では「安倍内閣として、そのまま継承しているわけではない」と述べた。さらに「侵略の定義は定まっていない」とも語った。 
 安倍首相が歴史問題でどのような立場をとるかは、中韓のみならず米国も神経をとがらせている。米国務省のサキ報道官は、村山談話と、慰安婦問題に対する反省と謝罪を盛り込んだ河野洋平元官房長官の談話を「近隣諸国との関係を改善する重要な区切りだった」と述べ、安倍政権が引き継ぐことが好ましいとの考えを示している。 
 
 中国の王毅外相は23日、国連安保理事会の公開討論会で「過去の侵略の罪のごまかしを試みる者がいる」と演説した。名指しはしなかったが、戦後70年談話を前に安倍首相をけん制したのは明らかだ。 
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 有識者懇談会は、西室泰三日本郵政社長を座長に16人で構成する。西室氏は「新日中友好21世紀委員会」の日本側座長を務め、中国にパイプを持つ。北岡伸一国際大学長や中西輝政京大名誉教授など首相に近い有識者のほか、ジャーナリストも入る。多様な視点からの幅広い議論を望みたい。有識者だけでなく、各党の意見を聞く必要もある。 
 
 安倍政権がどのような歴史認識を持ち、どこに向かおうとしているのか、世界の注目を集める談話である。過去と真摯(しんし)に向き合う姿勢を示すことだ。