2014年11月5日水曜日

三浦市にアオギリ2世を植樹 (神奈川)

 91年に「核兵器廃絶平和都市」宣言をした神奈川県三浦市市体育館前に4日、広島市の爆心地から約1.3キロで被爆しながらも芽吹いたアオギリ2世の苗木が植えられました。広島市が親木の種から苗木を育て、「被爆アオギリ2世」として各地に贈っているものです
 
 苗木の譲渡を受け、市は市内8小学校から平和標語を募集し、420点の応募がありました。植樹祭には標語の最優秀賞に輝いた石間勇斗さん(12)と、近くの三崎小6年生36人出席し、吉田英男市長と一緒に高さ約30センチの苗木を植えました。
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平和 アオギリに願う 広島で被爆 三浦で2世植樹 神奈川
東京新聞 2014年11月5日
 「核兵器廃絶平和都市」を掲げる三浦市で4日、広島に投下された原爆で被爆したアオギリの2世の苗木が、同市城山町の市体育館前に植えられた。植樹に合わせ、市が小学生に募った平和標語も披露された。
 被爆アオギリは、広島市の爆心地から約1.3キロで被爆しながらも芽吹いた。その姿を通じ平和の大切さを伝えようと、広島市が親木の種から苗木を育て、「被爆アオギリ2世」として各地に贈っている。今回は三浦市も加盟している「平和首長会議」で呼び掛けを受け、譲渡を希望した。
 米国が1954年に太平洋のビキニ環礁で水爆実験した際、静岡県のマグロ漁船「第五福竜丸」だけでなく、三浦市の三崎港から出漁した船も近くで操業しており、マグロの廃棄など大きな被害を受けた。同市は91年に「核兵器廃絶平和都市宣言」をし、核廃絶運動に力を入れている。
 苗木の譲渡を受け、市は9月中旬から市内8小学校に平和標語を募集。420点の応募から、最優秀賞1点、優秀賞10点を選んだ。植樹式には「この世界 平和にしよう 三浦から」という作品で最優秀賞に輝いた初声小6年の石間勇斗さん(12)と、近くの三崎小6年生36人が出席。吉田英男市長と児童で高さ約30センチの苗木を植えた。石間さんは「今も戦争は多い。ここから世界に平和を発信していければと思う」と話した。市の担当者は「この木を平和の象徴にしたい」と話した。 (中沢佳子)
 
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