2014年11月30日日曜日

アベノミクスが家計直撃 消費支出実質4%減 非正規が増加

 総務省の10月の家計調査(速報)によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は実質で前年同月比4・0%減少しました。勤労者世帯の実収入も、実質で2・1%減少しました。
 
 2013年1月比べ正社員数は38万人減少し、非正規労働者は157万人増えました。
 安倍首相は雇用者数が100万人アップしたと好景気を装っていますが、その実態は収入レベルが低く不安定な層が増え続けているということに過ぎません。
 
 しんぶん赤旗がアベノミクスで家計が犠牲になっていることを報じました
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消費支出実質4%減 非正規の割合上昇 アベノミクス家計を直撃
しんぶん赤旗 2014年11月29日
 28日に発表された政府の各種経済指標は、アベノミクス(安倍晋三政権の経済政策)で家計が犠牲になっていることを改めて示しました。
 
 総務省の10月の家計調査(速報)によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は28万8579円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4・0%減少しました。4月の消費税増税後7カ月連続のマイナス。名目の消費支出も0・7%減少しました。
 

図
 
 一方、勤労者世帯の実収入は、名目では1・2%増えたものの、実質で2・1%減少しました。アベノミクスによる物価上昇に、収入増が追いつかない状態が続いています。
 
 勤労者世帯の収入金額48万8273円のうち、税金や社会保険料などの非消費支出は8万3591円と、名目で2・5%増えました。これは、国庫負担を抑制したことにより公的年金・医療・介護の保険料が増えたことが影響しています。
 
 労働力調査(速報)によると、10月の非正規労働者は、前月比で10万人増え、1980万人に達しました。全労働者に占める非正規の割合も前月より0・3ポイント上昇し37・5%でした。
 
 統計が公表されている2013年1月から比べると、正社員数は38万人減少。非正規労働者は、157万人増えました。非正規比率は、この間に2・2ポイント増えました。