2014年1月20日月曜日

名護市長に辺野古移転反対の稲嶺氏が再選

 年末に 仲井真知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古へ移転を認めるという不可解な変身?を遂げた沖縄県の名護市市長選で、「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」と訴える現職の稲嶺進氏が、自民党の推す候補を大差で破って当選しました。
 石破幹事長による選挙違反まがいの500億円の利益誘導も効果がなかったわけで、安倍政権への打撃は大きいものと思われます。
 
 自民党は昨年の首長選でも確か連戦連敗でしたが、年が変わってもその流れは変わらないようです。それにしても自民党に、そうした首長選で示された民意への配慮がないのは不思議なことです。国会での絶対多数の議席に安心し切っているからでしょう。
 
 しかし辺野古移転について、年末に仲井真氏の同意を取り付けて愁眉を開いたばかりの自民党にとって、名護市市長選で大差で敗北したことの衝撃は大きいはずです。
 
 折りしも19日の自民党党大会では、「憲法改正」、「日米同盟強化」、「日本の歴史、伝統、文化の尊重」などの26年度運動方針が決まりました。原発推進も既定である筈です。
 この際 絶対多数の議席の力で、一気に国政を安倍カラーで染め抜いてしまおうという思いを隠さない方針です。
 
 今後2年半も国政選挙がない以上、「安倍政権へのノー」の国民の意思は首長選などで示していくほかはありません。
 次は都知事選ですが、いまの段階では反自民勢力の統一はどうも望めないようです。それぞれがバラバラで行くというわけです。何とか名護市長選に続いて安倍政権に打撃を与えたいものですが・・・
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辺野古反対派、現職の再選確実 普天間移設への影響不可避へ
産経新聞 2014年1月19日 
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の同県名護市辺野古への移設が争点の名護市長選は19日、投票が締め切られ、現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が無所属で元県議の新人、末松文信氏(65)=自民推薦=を破り、再選を確実にした。辺野古の埋め立てを承認した仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事を批判し、移設反対を掲げた稲嶺氏の勝利により、移設への影響は避けられない情勢だ。
 
 政府は3月に現地調査に着手するが、選挙結果を踏まえ反対派が勢いづくのは確実で、反基地活動家らによる過激な妨害活動で調査が遅れる恐れもある。
 
 稲嶺氏は選挙戦で「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」と訴え、政府との対決姿勢を鮮明にした。市長権限で移設作業を阻止できるとも主張し、移設受け入れに伴う交付金に頼らない市政運営も訴えた。
 
 昨年5月に再選を目指し出馬を表明した稲嶺氏は選挙前から態勢を整え、選挙活動では共産・社民両党など革新勢力による組織戦を展開。終始優位な戦いを続け、自民党の推薦要請を拒否し自主投票とした公明党支持層の票も得た。
 
 一方、末松氏は辺野古移設推進を前面に掲げた。政府・県と連携し、交付金も活用した新たな名護市づくりに取り組むと強調。自民党は国政選挙並みの態勢で末松氏を支援し、石破茂幹事長らを応援に投入した。
 ただ、末松氏は出馬表明が10月まで遅れ、島袋吉和前市長との候補者一本化も12月末までずれ込み、出遅れが響いた。経済界からは幅広く支持を集め、終盤に猛追したが、無党派層への浸透が進まなかった。
 稲嶺氏の再選を受け、政府は交付金停止を継続する。辺野古に新設する代替施設の建設・運用について地元と話し合う「協議会」の設置も見送る方針だ。