2013年11月13日水曜日

各地の弁護士会や市民たちが秘密保護法案反対の活動 +

 11日、「特定秘密保護法」制定への反対を訴える埼玉弁護士会主催のデモが、さいたま市浦和区の県庁前からJR浦和駅西口にかけて行われ、弁護士や市民たと約300人が参加しました。
 また、秋田弁護士会(江野栄会長)は、特定秘密保護法案に反対する会長声明を発表し、安倍晋三首相や衆参両院議長らに郵送しました。
 12日には、大阪の弁護士や市民グループなどおよそ600人が、小雨の降るなか大阪市の中心部で「特定秘密保護法案」の危険性を訴え、法案に反対する抗議活動を行いました。
 東京三弁護士会多摩支部の有志約20も(12日夕、立川市のJR立川駅北口で、特定秘密保護法案に反対する街頭宣伝をしました。
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秘密保護法「NO」 埼玉弁護士会デモ 浦和で300人が訴え
東京新聞 埼玉版 2013年11月12日
 国の機密情報を漏らした公務員らへの罰則を強化する「特定秘密保護法」制定への反対を訴える埼玉弁護士会主催のデモが十一日、さいたま市浦和区の県庁前からJR浦和駅西口にかけて行われ、弁護士や市民ら約三百人が参加した。
 参加者たちは「秘密保護法NO」や「民主主義の破壊を許さない」などと書かれたボードを掲げ、「秘密保護法に反対です」「知る権利を守ろう」と声を上げながら、約六百メートルを行進した。
 参加した所沢市の女性は「国民に秘密にされた中で戦争に突き進んだように、政府が秘密を決める事態はあってはならないと思って参加した。法案は絶対に許せない」と怒りをにじませた。
 同弁護士会の池本誠司会長は「法案は国民の知る権利を奪い、国民主権そのものを覆すおそれがあるが、市民にはあまり重大性が認識されていない。法の制定を阻止するまで、今後も声を上げていきたい」と語った。 (増田紗苗)
 
「秘密保護法案」の反対訴える 秋田弁護士会が会長声明
秋田魁新報 2013年11月12日
 秋田弁護士会(江野栄会長)は11日、機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案に反対する会長声明を発表した。同日、安倍晋三首相や衆参両院議長らに郵送した。

  7日に国会審議入りした法案について、声明は「特定秘密」の定義が広範囲で不明瞭だと指摘。「国民に公開されるべき情報が統制、隠蔽(いんぺい)される恐れがある」とした。
  同会は11日、商品先物取引で勧誘を望まない顧客に訪問や電話でセールスする「不招請勧誘」の禁止を撤廃しないよう求める声明も発表。「消費者の被害が増加する恐れが高い」と警鐘を鳴らし、経済産業、農林水産各大臣らに送付した。
 
秘密保護法案 弁護士や市民が反対訴え
NHK NEWS WEB 2013年11月12日 
政府が今の国会での成立を目指す「特定秘密保護法案」について、大阪の弁護士や市民グループが、政府が持つ情報が不当に隠され、国民の知る権利が侵害されると訴え、法案に反対する抗議活動をしました。
 
特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を保護する「特定秘密保護法案」は現在、衆議院の特別委員会で審議されていて、政府は来週には衆議院を通過させたいとしています。
これについて、大阪の弁護士や市民グループなどおよそ600人が、政府が持つ情報が不当に隠されるだけでなく、取材や報道も処罰の対象になるおそれがあり、国民の知る権利が侵害されると訴え、大阪市の中心部で法案に反対する抗議活動をしました。
参加した人たちは、小雨が降るなか、「秘密保護法案を廃案にするぞ」とか、「政府の情報隠しを許さない」などとシュプレヒコールを上げました。
大阪弁護士会の福原哲晃会長は「法案は秘密の範囲があいまいで、行政が自由に情報を隠せることが大きな問題だ。秘密が何なのかは永遠に隠されてしまい、成立すれば将来に禍根を残す」と話していました。
大阪弁護士会は、日弁連=日本弁護士連合会とともに国会議員にも法案への反対を訴えることにしています。


秘密保護法案 弁護士有志反対アピール
東京新聞 2013年11月13日 
 東京三弁護士会多摩支部の有志約二十人が十二日夕、立川市のJR立川駅北口で、特定秘密保護法案に反対する街頭宣伝をした。通勤客らにちらしを手渡し、「法律ができれば政府を批判することができなくなる恐れがある。危険な法案を絶対許してはならない」と呼び掛けた。
 「日本国憲法の下で、軍事秘密を国民に知らせないことは許されない。法案を許せば、戦前の治安維持法などで平和を求める国民が弾圧された歴史を再び招く恐れがある」
 横断幕の前で弁護士らが、代わるがわるマイクを握って訴えた。活動を呼び掛けた平和元(たいらかずもと)弁護士は「法案が通れば、知る権利の侵害は当然のこと、この国の統治制度自体が壊されてしまう」と危機感を募らせる。衆院での審議の動きを見ながら、今後も活動をするという。
 ちらしを受け取った画家の女性(65)=日野市=は「デモにも参加している。こんな法案が通ったら大変なこと」と話していた。 (北爪三記)