2012年11月12日月曜日

福島市甲状腺検査の説明会で参加者から不満の声


 10日、福島医大が福島市で開いた甲状腺検査の説明会で、質疑応答の際の質問が「甲状腺検査の項目」に限定されて、被ばく線量に関する質問には回答がなかったので、参加者から「不安の解消につながらない」と不満の声が上がりました。 

説明者の同大鈴木真一教授は、山下副学長と並ぶ「放射能は大丈夫」論者だそうで、4日に郡山市で行われた同じ説明会では、質疑応答の中で「20歳を超えれば放射能の影響はなくなる」とも語、会場からは「心配ないとの結論に向かって話しているのではないか」、「検査の間隔を短くするべきだ」といった異論が相次いだということです。 http://onodekita.sblo.jp/archives/20121105-1.html  

 福島民友ニュースの記事を紹介します。
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福島で甲状腺検査の説明会 参加者から不満の声
福島民友ニュース 20121111

 東京電力福島第1原発事故の発生時に18歳以下だった県内の子どもを対象に甲状腺検査を進めている県と福島医大は10日、福島市で保護者ら県民を対象にした説明会を開いた。質疑応答では、主催者側が質問を甲状腺検査に関する項目に限定したため、参加者から「不安の解消につながらない」と不満の声が上がった。

 市民ら約250人が参加。同大の鈴木真一教授が実演を交え検査概要を説明した。質疑応答では、被ばく線量に関する質問が集中したが、主催者側は「専門家ではないので答えられない」と回答。参加者は「なぜ放射線の専門家が来ないのか」「放射線に関する質問が上がることは予想できたはず」などの指摘が相次いだ。

 放射線に関する質問は、4日に郡山市で開催した説明会でも集中し、福島医大は「今後の説明会では放射線の専門家に出席をお願いする」としていた。今回の説明会でも専門家が不在だったことについて、鈴木教授は「どうしても日程の都合がつかなかった」と釈明した。説明会は18日、南相馬市でも開かれる。