2012年10月16日火曜日

柏崎原発差し止め訴訟 第2回口頭弁論


 15日、柏崎刈羽原発差し止め訴訟の第2回口頭弁論が行われ、東電側は福島第1原発の事故原因は津波だったと主張し、原告側は津波が原因とは考えられないと指摘しました。

 福島の事故では津波が到達する前から、原子炉建屋の地下室に蒸気が漏れ出したという作業員の証言があり、そのことが外紙で報じられましたが、東電と国は一貫して津波による事故であったと主張して来ました。津波であれば防潮堤等の対策を取れば再稼働ができるという考え方によるものです。
    元原子力安全委員の武田邦彦教授によれば、日本の原発は設計基準上 震度6に持たないとされています。 

 朝日新聞の記事を紹介します。
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【柏崎刈羽原発差し止め訴訟】 福島事故原因争う 原告「津波でない」
朝日新聞20121016 

東京電力には原発を運転する能力がないなどとして、地元住民らが柏崎刈羽原発の運転差し止めを求めた訴訟の第2回口頭弁論が15日、新潟地裁(大竹優子裁判長)であった。
東電は福島第一原発事故の原因は想定を大きく超えた津波だったなどとして全面的に争う構えを示した。これに対し、原告側は同原発1号機の事故は津波が原因とは考えられない、と指摘した。 

この日の弁論では、国会事故調査委員会で調査員を務めた伊東良徳弁護士が原告側の弁護人として説明に立ち、波高計の記録や津波到達時間などから、1号機は津波が原因ではなく、東電の主張には根拠がないと指摘した。
意見陳述では、原発から約10キロの福島県富岡町から同県いわき市に避難した石丸小四郎さんが、一時帰宅の際に撮った雑草が生えた田んぼや町道の写真を示しながら「目に見えない、味もしない、放射能が濃密に降り注いでいる現実を見てほしい。シビアアクシデントを二度と起こしてはならない」と訴えた。

この日は新たに原告58人が二次提訴し、一次提訴と合わせ、原告者数は計190人となった。